モーリス・ラクロア ポントス S

高い防水性、クロノグラフ機能、ケース内に設置されたインナーダイビングべセル。これらがモーリスラクロア ポントスSの特徴です。このスイスブランドは、2012年にポントス コレクションのスポーティー版としてSコレクションを開始しました。同コレクションはその後2015年までに、5つの異なるモデルをラインナップするシリーズに成長しました。その中の1つにポントスS ダイバーがあります。このモデルはプロフェッショナルなダイバーズウォッチで、 60気圧 (600m) までの防水性を備え、さらにヘリウムエスケープバルブを搭載しています。

ポントスS エクストリームは、大変軽量なケースを持つモデルです。モーリスラクロアはその素材に、「パワーライト」という特別な合金を使用しています。 この合金素材では、アルミニウム、マグネシウム、チタン、ジルコニウム、セラミックの特徴が組み合わされています。

スイス製時計を製造するモーリスラクロアが2015年に発表したポントスS レガッタは、 レガッタタイマーを搭載するモデルです。また、ポントスS スーパーチャージは、ケース径48mmの非常に大型なサイズの時計です。

ポントスS コレクションで提供されているすべてのモデルは、 機械式の自動巻きキャリバーで駆動されています。クロノグラフ モデルには有名なバルジュー 7750が搭載されており、3針モデルにはセリタSW200が使用されています。

モーリスラクロアは2012年、ポントス コレクションにダイビング クロノグラフの ポントスS クロノグラフ を追加しました。ケース径43mmのこのステンレス時計は200m (20気圧) の防水性を備え、インナーダイビングベゼルが取り付けられています。この回転式ベゼルの操作には2時位置にあるリューズが用いられ、このリューズは同時にクロノグラフのスタート・ストップ用にも使用されます。

ポントスS クロノグラフは、2つの異なるタイプでご入手いただけます。1つ目はバルジュー7750による駆動のモデルで、もう1つはバルジュー7753によるモデルです。この2つのモデルを見分けるには、インダイヤルの構造をご覧ください。Cal. 7750では、クロノグラフ インダイヤルが従来の通り6時と12時位置に設置されており、スモールセコンドが9時位置にあります。これに対しCal. 7753搭載のモデルでは、ミニッツカウンターとアワーカウンターが3時と6時位置に配置されており、スモールセコンドは同じく9時位置にあります。また、このモデルの10時位置にはもう1つのプッシュボタンが取り付けられており、このボタンを用いて日付を素早く調整することが可能です。日付は6時位置に表示されます。

バルジュー7750駆動のポントスSモデルでは、ブラックの文字盤にホワイト、ブルー、またはオレンジのアクセントが効いたベゼルと針の配色からお選びいただけます。ラバーストラップ、あるいはNATOストラップで腕に着用されるこの時計の価格は、未使用約17万円～20万円になります。3連リンクのステンレスブレス付きのモデルは、約23万円～28万円でご販売されています。 FCバルセロナのファンの方には、カタロニアのサッカーチームに捧げられた、特別なポントスSモデルがご提供されています。この時計はCal. 7750搭載モデルと機能的には同じですが、ブルーの文字盤上にFCバルサのエンブレムが表示されています。この特別モデルの価格は約21万円になります。

バルジュー7753搭載時計には、針とベゼルに赤もしくは緑の配色が使用された、2種類のモデルがご提供されています。ラバーストラップ付きモデルは約22万円、NATOストラップ、もしくはステンレスブレス付きモデルは約31万円でお買い求めいただけます。

ポントスS エクストリーム は、機能的にはポントスS クロノグラフとほとんど変わりません。モーリスラクロアはこのモデルにもバルジュー7750を搭載しています。また、文字盤のデザインの配色もクロノグラフモデルとほぼ同一です。最大の相違点は、ケースに使用されている素材にあります。ステンレス素材に代わり、エクストリムモデルには パワーライトが使用されています。これは、アルミニウム、マグネシウム、ジルコニウム、チタン、セラミックから成る合金素材です。

この素材の特徴は、軽量かつ硬質であることで、アルマイト法で色付けされています。モーリスラクロアはポントスS エクストリームにおいて、ダークグリーン、ブルー、チタングレーの色の種類を提供しています。この時計を腕に巻くのはブラックのカーフスキンストラップで、その表面には明るい色の糸のステッチが見られます。

ポントスS エクストリームの状態の良い中古品～未使用品の価格は、約22万円～24万円になります。

ポントスS スーパーチャージ は2014は年に市場に送り出されました。この時計のケース径は48mmで、その他のポントスSモデルに比べて格段に大型ですが、デザインと構造はほとんど変わりません。この堂々としたモデルを駆動する機構はETAバルグランジュA07.211で、これは機能的にはバルジュー7750と変わりませんが、より大きなサイズで作られています。このため定番のクロノグラフらしい構造になており、クロノグラフ カウンターは6時と12時位置に、スモールセコンドは9時位置に、日付表示は3時位置に配置されています。また、ポントスSシリーズでお馴染みの、回転式インナーベゼルも搭載されています。

この時計には、2つの異なるモデルにがご提供されています。1つ目は、サテン仕上げのステンレスケース、ベゼルと針に赤いアクセントが見られるモデルです。2つ目はブラックPVDコーティングが施されたステンレスケースのモデルで、針とベゼルに使用された鮮やかな黄色のアクセントが目を惹きます。両モデルともレーシングデザインのブラックのレザーストラップで腕に装着され、その両脇には対照的な明るい色の糸でステッチが施されています。

ステンレス製のポントスS スーパーチャージは、状態の良い中古品で約30万円でご購入いただけます。PVDコーティングのモデルのは、約31万円でお買い求めいただけます。

ポントスS ダイバー は、シリーズ内で唯一の3針モデルです。しかし、この時計を見ればすぐにポントスシリーズのモデルであることが分かります。その理由は、インナーダイビングベゼルの搭載と、2時位置に設置されたリューズです。モーリスラクロアは、このモデルのケース、針、並びにインデックスと数字のデザインも、その他のポントスSモデルと同じに統一しました。ケース内には、若干手が加えられたセリタSW200が納められています。

モデル名の一部となっている「ダイバー」という言葉からもわかるように、ケース径43mmのこのタイムピースはプロフェッショナルなダイバーズウォッチです。その 防水性は600m (60気圧) で、自動のヘリウムエスケープバルブが備えられています。これにより、この時計を腕に着用して深海まで飽和潜水もすることも可能です。

ポントスS ダイバーにも、サテン仕上げのステンレスモデル、およびブラックPVDコーティングモデルがご提供されています。ステンレスモデルの状態の良い中古～未使用の品は、ラバーストラップにされるかステンレスブレスをお選びになるかによって、19万円前後でご購入いただけます。ブラックコーティングモデルのラバーのストラップ付時計は、約17万円と少々安くご提供されています。

ポントスS レガッタ は、色々な意味で特別なポントスSモデルです。1つ目の特徴としてあげられる点は、この時計のケース径が45mmで、ブラックのカーボン素材で作られていることです。モーリスラクロアは、この時計のケースバック、並びにプッシュボタンとリューズとのみに、ステンレスを使用しています。2つ目の特徴は 10分間のレガッタタイマーが備えられている点です。このタイマーは、ヨットレースのスタート前に、カウントダウン用に使用されます。このカウントダウンにより、ヨットチームはできるだけ良好なスタートポジションを得ることができます。

モーリスラクロアはこのタイマー機能を、デュボア・デプラモジュール2028をセリタSW200に取り付けることによって実現しています。2時位置に設置されたプッシュボタンによってこのモジュールをスタートするとカウントダウンが開始し、10時と2時の間にある窓に残り時間が表示されます。初めの5分はブルーの下地の上に表示され、最後の5分は赤い下地の上に表示されます。カウントダウンが終了すると、「Race」の文字が現れます。4時位置のプッシュボタンによって、タイマーをリセットします。

この時計は125本限定となっているためコレクターにも人気です。価格は状態の良い中古品で約45万円になります。