- 30
- 60
- 120
オメガ オリンピック大会コレクション: スポーツのための時計
オメガは1932年以降、オリンピックの公式タイムキーパーの役割を担っています。これまでに開催された数々の大会を記念して、オメガは多くの限定特別モデルを発表してきました。その中には、セラミック文字盤を備えるマスタークロノメーターのモデルもあります。
オリンピック特別エディション
オメガは1932年以来、ほぼすべてのオリンピック大会において公式タイムキーパーを務めてきました。ロサンゼルス夏季オリンピック大会における初めてのコラボレーションから始まり、その後の長いパートナーシップが続いています。2021年に東京とその周辺のスポーツ会場で開催されたオリンピック、そして2022年に開催される冬季オリンピックにおいてもオメガが再び活躍します。1932年の大会でタイム計測のために送られたのはわずか30本の機械式クロノグラフでしたが、2016年の大会には450トンの素材が時計製造に使用され、480人の専門審判員によって計器がされるまでになりました。
オメガはこのスポーツイベント開催を記念して、これまで数々の特別限定エディションを発表してきました。これらの時計はファンやコレクターに非常に人気です。スイス・ビエンヌを拠地とするこの高級時計ブランドがこれまでリリースしてきた限定モデルの多くは、アクアテラ、スピードマスター、シーマスター、シーマスター プラネットオーシャンシリーズからのスポーティーな時計です。いくつかのモデルはマスタークロノメーター認定を受けた機構を備えており、1万5000ガウスまでの磁気に耐久します。
オメガ オリンピック大会ウォッチの価格一覧
モデル / Ref. | 価格 (約) | サイズ / 素材 / 特徴 |
オリンピック ポケットウォッチ 1932 / 5110.20.00 | 710万円 | 70mm / ピンクゴールド / 懐中時計、100本限定 |
オリンピック公式タイムキーパー / 522.53.39.50.04.001 | 135万円 | 39mm / ピンクゴールド / クロノグラフ、188本限定 |
シーマスター ブルヘッド ”リオ 2016” / 522.12.43.50.04.001 | 90万円 | 43mm / ステンレス / 上部に配置されたクロノグラフプッシャー、青のアクセント、316本限定 |
スピードマスター ”東京 2020” / 522.30.42.30.06.001 | 80万円 | 42mm / ステンレス / 日本エディション、2020本限定、白文字盤、赤色のタキメータースケール |
シーマスター ダイバー300M ”北京 2020” / 522.30.42.20.03.001 | 75万円 | 42mm / ステンレス / チタンベゼル、セラミック文字盤、オリンピックカラーのインデックス |
プラネットオーシャン ”平昌 2018” / 522.32.44.21.03.001 | 70万円 | 43.5mm / ステンレス / 青赤のアクセント、セラミック文字盤、2018本限定 |
アクアテラ ”東京 2020” / 522.12.41.21.03.001 | 70万円 | 41mm / ステンレス / レーザーエングレービングの文字盤、ラバーストラップ、2020本限定 |
スピードマスター マーク II ”リオ 2016” / 522.10.43.50.01.001 | 55万円 | 42.4mm / ステンレス /ブロンズ製のインダイヤルリング、シルバーとゴールド、2016本限定 |
シーマスター オリンピック “公式タイムキーパー” / 522.32.40.20.01.003 | 55万円 | 39.5mm / ステンレス /100周年記念、オリンピックカラーで入手可能、2032本限定 |
プラネットオーシャン ”ソチ 2014” / 522.33.38.20.04.001 | 50万円 | 37.5mm / ステンレス / 白文字盤、赤青のアクセント |
デ・ヴィル オリンピック ”ローマ1960” / 4841.20.32 | 35万円 | 41mm / ステンレス / 1960年のローマオリンピックを回想するクロノグラフ |
シーマスター ”バルセロナ / アルベールビル 1992“ / 259.15.000 | 20万円 | 38mm / コンビ / クォーツクロノグラフ、一体化ブレスレット |
オメガ オリンピック大会コレクション時計の価格
オメガがこれまでのオリンピック大会を記念して発表してきた腕時計モデルの種類は豊富です。このため、価格もモデルによって大幅に上下します。クォーツ駆動のシーマスター バルセロナ / アルバールビルオリンピック大会記念モデルの未使用品は、Chrono24にて20万円からの価格で購入できます。これに対し、コレクターズアイテムであるオリンピック ポケットウォッチ 1932には、約705万円という非常に高い金額が付けられます。もちろん、この間の価格帯で入手できる時計もたくさんあります。例えばシーマスター ダイバー300M リオ 2016は約40万円、アクアテラ 平昌 2018は約50万円、プラネットオーシャン 東京2020は約80万円で販売されています。
クラシックなシーマスター1948 ”ロンドン 2012” エディション
オメガ シーマスター 1948 コーアクシャル ”ロンドン 2012”は、1948年と2012年の2回にわたって開催されたオリンピック大会を思い起こさせます。ステンレス時計のケース径は39mmで、シルバーの文字盤の6時位置にはスモールセコンドが設置されています。シーマスター 1948のスタンダードバージョンと異なり、オリンピック特別エディションではブルースチール針を使用することにより、より爽やかな配色が実現されています。風防は傷が付きにくいサファイアガラスで、時刻の表示が保護されています。ケースバックには、2012年オリンピック大会のロゴが、18Kイエローゴールドで描かれています。
ETA2895-2ベースのクロノメーター認定のコーアクシャルキャリバー2202が、1948本限定のこのモデルを駆動しています。防水性は120m (12気圧) で、時計を腕に着けて水泳もできます。この腕時計には黒いレザーストラップが付いており、バックルはステンレス製です。価格は約70万円です。
シーマスター 1948 オリンピックモデルの特徴
- 6時位置のスモールセコンド、ブルースチール針
- ゴールドのエンボス加工が施された裏蓋
- 防水性 120m (12気圧)
- コーアクシャル機構 Cal.2202
- 1948本限定
2つのプラネットオーシャン ”ソチ 2014”
2014年のソチ冬季オリンピックを記念して、オメガはシーマスター プラネットオーシャンから2つの上品なモデルをリリースしました。それは、特徴的なダイバーズウォッチのレディースモデルとメンズモデルです。各モデルは2014本に限定されています。
Ref.522.30.46.21.01.001はブラックの文字盤を備えるメンズ時計です。そのケース内には、シリコン製ヒゲぜんまいを使用した自動巻きのオメガ コーアクシャル機構 Cal.8500が搭載されており、パワーリザーブは60時間です。ステンレスケースは直径45.5mmで、ブラックの逆方向回転防止セラミック ダイビングベゼルが設置されています。目を惹くのは、赤と青の配色が使用されてロシア国旗を思わせるダイビングスケールです。この時計にはヘリウムエスケープバルブが搭載されており、600m (60気圧) までの防水性を誇ります。ステンレスブレスレット付きの未使用品は、約55万円で購入できます。
女性用のシーマスター プラネットオーシャン
Ref.522.33.38.20.04.001はスタイルの良いレディース時計で、オメガはこのモデルをソチのオリンピック大会の際に発表しました。この時計には、傷に強いサファイアガラスとホワイトの文字盤が使用されています。同じくホワイトで統一されたダイビングベゼルもセラミック製で、文字盤上のアラビアインデックスと同じく、赤と青の色のアクセントが見られます。この女性用時計のケースサイズは直径37.5mmで、防水性は600m (60気圧) です。メンズモデルと同様、このレディースモデルも2014本限定で製造されました。時計の心臓部には、シリコン製ひげゼンマイを搭載する自動巻きのオメガ コーアクシャル機構 Cal.8520が納められています。この機構のパワーリザーブは50時間です。このモデルの未使用品は、約50万円で販売されています。
プラネットオーシャン ”ソチ 2014” の特徴
- 防水性 600m (60気圧)
- ケース径: 男性用45.5mm、女性用37.5mm
- セラミック製でヘリウムエスケープバルブ搭載のブラックダイビングベゼル
- 女性モデルはセラミック製のホワイトダイビングベゼル
- 赤青の色のアクセント
- 限定2014本
- コーアクシャル機構 Cal.8500または8520
リオ 2016: スピードマスターとシーマスター
オメガは2016年にブラジルで開催された夏季リオオリンピック大会に際して、スピードマスター マーク2 を発表しました。これは1969年と2016年のモデルへのオマージュです。Ref.522.10.43.50.01.001の文字盤はマットなブラックのデザインです。30分積算計は3時位置に、12時間積算計は6時位置に、そして、スモールセコンドは9時位置に配置されています。これらインダイヤルの外周の縁にはブロンズ、シルバー、もしくは18Kイエローゴールドが使用されています。サファイアガラスの風防にはタキメータースケールが刻まれており、その下地にスーパールミノバが使用されているため、暗い場所で光を放ちます。このステンレス腕時計のケース径は42.4mmで、ステンレスブレスレットで手首にはめられます。ブレスのミドルリンクにはポリッシュ仕上げが施されています。
ケースバックには、オリンピックの輪、および ”リオ 2016” のシンボルが見られます。この時計を駆動する機構は、自動巻きのオメガ クロノグラフ機構 Cal.3330で、コーアクシャル脱進機、シリコン製ヒゲぜんまい、52時間のパワーリザーブを備えています。このクラシックなクロノグラフの防水性は、100m (10気圧) です。Chrono24では、このモデルの未使用品を約55万円で購入できます。
シーマスター ブルヘッド ”リオ 2016”
オメガはスピードマスター ”リオ 2016” に追加して、シーマスター ブルヘッド ”リオ 2016” をリリースしました。この腕時計の特徴は、独特なケースの形状と、11位と1時位置に設置されたクロノグラフプッシャーです。そのデザインは、雄牛の頭を連想させます。このモデルは316本限定で生産されました。
シーマスター ブルヘッド リオ Ref.522.12.43.50.04.001は少数本に限定されているため、入手は困難です。五輪のオリンピックカラーから成るこのクロノグラフは直径43mmのケースを持ちます。ホワイトの文字盤上には、60分の目盛りが刻まれた青いインナーベゼルが設置されています。30分積算計は12時位置に、その反対側の6時位置にはスモールセコンドが、そして3時位置には日付表示窓が配置されています。スクリューバックには、オリンピックの五輪、「Rio 2016」の文字、並びに当オリンピック大会のシンボルが見られます。
この時計のレザーストラップの色は青ですが、その表面には黒、黄色、緑、赤のステッチが見られます。シーマスター ブルヘッド リオを駆動するのはピラーホイール式の自動巻きコーアクシャル機構 Cal.3113で、52時間のパワーリザーブを保ちます。また、防水性は150m (15気圧) です。この希少な時計は、Chrono24で約90万円で購入できます。
シーマスター ダイバー300M ”リオ 2016”
リオ 2016 コレクションからの3つ目のモデルは、3016本に限定されたオメガ シーマスター ダイバー 300Mです。このダイバーズウォッチ Ref.522.30.41.20.01.001のブラックの文字盤上には300Mシリーズで定番の波模様が施されており、ブラジルの有名なコパカバーナビーチの歩道がモチーフになっています。潜水用の目盛りは、グリーン、レッド、イエロー、ブルーのオリンピックカラーで仕上げられています。この時計の時針と分針には透かしが施されており、これがより簡単な日付の読み取りを可能にしています。また、10時位置にはシーマスター ダイバー 300Mと同じくヘリウムスケープバルブが設置されています。
ステンレス製のケースバックには、2016年リオ オリンピックのロゴと、個別の品番が見られます。ケース内では、コーアクシャル脱進機と48時間のパワーリザーブを備える、クロノメーター認定済みのオメガCal.2500が時を刻んでいます。ステンレスブレスレットによって腕に巻かれるこの時計の価格は、未使用約55万円です。
平昌 2018 スペシャルエディション
オメガは2018年に韓国の平昌で開催された冬季オリンピック大会を機に、2つの腕時計モデルを発表しました。これはシーマスター アクアテラとシーマスター プラネットオーシャンで、それぞれ2018本に限定されています。両モデルの特徴は、韓国の国旗を思わせる青と赤の配色です。
プラネットオーシャン Ref.522.32.44.21.03.001には、直径43.5mmのケースとブルーのセラミック文字盤が備えられています。また、ダイビングベゼルのインレイにも同じくセラミック素材が使用されています。ダイビングスケールの始めの15分の箇所のみには、赤のゴム素材が使用されています。そして、ラバーストップもこれと同じ赤と青の配色になっています。オメガはこの時計に、追加のステンレスブレスレットも提供しています。ケースバックのサファイアガラスには「Pyeongchang 2018」の文字列と、当オリンピック大会のロゴが描かれています。
最大600m (60気圧) の防水性を誇るこの腕時計は、Cal.8900で駆動されています。2つの香箱を備えるこの機構はマスタークロノメーターとして認定されており、1万5000ガウスまでの磁場に耐久します。パワーリザーブは60時間です。同モデルの価格は約70万円です。
アクアテラ ”平昌 2018”
アクアテラ ”平昌 2018” のケース径は41.5mmで、素材にはステンレスが使われています。ブルーの文字盤のベゼル縁には「Pyeongchang 2018」の文字が ”マルチカラーコンセプト” による5輪カラーで表示されています。150m (15気圧) の防水性を備えるこの時計の裏蓋にはサファイアガラスが使用されています。このサファイアガラスには「Pyeongchang 2018」のエングレービングが施されており、中で動く自動巻きのオメガ Cal.8500が透き通って見えます。Chrono24では未使用品が約60万円で提供されています。
プラネットオーシャン ”平昌 2018” の特徴
- 2018本限定
- ブルーセラミック文字盤
- セラミックとラバー素材のベゼルインレイ
- プラネットオーシャンは最大600m (60気圧) 防水
アクアテラ ”平昌 2018” の特徴
- ブルー文字盤にマルチカラーの装飾
- 最大150m (15気圧) 防水
- 2018本限定
オメガ ”東京 2020” コレクション価値あり
夏季東京オリンピックはパンデミックの影響で予定されていた2021年に延期されましたが、オメガは同オリンピック大会にも記念モデルを作成しました。2020本に限定生産されたこのオリンピックモデルは、世界がに特別な状況に面していた2020年のモデルとして大変特有な意味を持つため、コレクターズアイテムとして今後価値が上がっていく可能性を秘めています。
アクアテラ ”東京 2020”
Ref.522.12.41.21.03.001のステンレス腕時計のケースは直径41mmで、防水性は150m (15気圧) です。ブルーの文字盤には、2020年東京オリンピックのモチーフがレザーエングレービングされています。ケース内にはマスタークロノメーター機構 Cal.8900が搭載されており、時針・分針・秒針の3センター針、並びに3時位置には日付表示が設置されています。
時計の針とインデックスには、白いスーパールミノバが塗布されています。サファイアガラスのシースルーケースバックの表面には、東京オリンピックのシンボルがブルーで表示されます。この時計のブルーのラバーストラップは、ポリッシュ仕上げが施されたステンレス製のラグによってケースに設置されています。Chrono24では未使用品が約70万円で購入できます。
プラネットオーシャン 東京モデル
プラネットオーシャン Ref.522.33.40.20.04.001はステンレス製で、その直径39.5mmのケースは600m (60気圧) の防水性を備えています。この時計の特徴の1つは、ポリッシュ仕上げのセラミック素材から成るホワイトダイヤルで、その表面にはアプライドのホワイトインデックスが見られます。センター秒針の先端に取り付けられた赤い丸印は、日の丸を連想させます。このプラネットオーシャンモデルのベゼルも、同じくホワイトセラミック製です。最も目を惹くのはセラゴールドのダイビングスケールで、「20」の数字が赤い液状セラミックで書かれています。
マスタークロノメーター Cal. 8800によってこの時計が駆動されています。パワーリザーブは55時間で、「Tokyo 2020」の文字がエングレービングされたサファイアガラスのケースバックを通してその動きを眺められます。時計はホワイトのレザーストラップで安全に手首に装着されます。また、ステンレスブレスレットとNATOストラップも追加で付いてきます。このモデルの価格は約80万円です。
プラネットオーシャン ”東京 2020” の特徴
- 防水性 600m (60気圧)
- ホワイトセラミックの文字盤
- 赤いロリポップ秒針
- リキッドメタルのタキメータースケール
- コーアクシャル Cal.8800
スピードマスター日本特別モデル
オメガは日本で開催されたこのオリンピック大会を機に、日本特別モデルとして、この他にも5つの特別スピードマスターを発表しました。これらのモデルは国内の公式オメガショップでのみ販売されています。スピードマスターモデルは各2020本に限定されており、5つのカラーコンビネーションで提供されています。その内2つのモデルはコンビモデルです。特にコレクターに人気なのはこの2つのコンビ時計のセットで、55セット限定で販売されました。コレクション内で最もそれらしいモデルは、ホワイトの文字盤と赤いタキメータースケールを備えるRef.522.30.42.30.06.001で、約80万円でご購入いただけます。
多少安い価格で入手できるモデルには、Ref.522.30.42.30.03.001があります。これは機能的には赤白のモデルと同一で、カラーコンビネーションのデザインのみが異なっています。文字盤とアルミニウムベゼルはブルーで、インダイヤル、針、インデックスはホワイトで統一されています。「Speedmaster」の文字と、クロノグラフ秒針の先端には赤色のアクセントがあります。価格は約70万円です。
”北京 2022” にはシーマスター ダイバー300Mが発表される
オメガは2021年初期に、初の2022年冬季北京オリンピック特別エディションを発表しました。スイスのビエンヌに拠地を置くマニュファクチュールは、今回シーマスターダイバー300Mの特別モデルを出すことに決定しました。この時計のステンレスケース径は42mmで、防水性は300m (30気圧) です。スタンダードバージョンと同じく、ダイバー300Mの北京エディションの10時位置にもヘリウムエスケープバルブが搭載されています。文字盤はブルーセラミックを素材としており、同シリーズでお馴染みの並み模様が施されています。2、4、8、10、12の数字は、オリンピックの5輪カラーである赤、緑、青、黄、黒になっています。
標準モデルとのさらなる違いは、ベゼルインレイにあります。その素材にはチタンが使用され、数字は浮き上がっています。ステンレスのケースバックには、2022年北京オリンピック大会の円グレービングとロゴが見られます。この腕時計は5連リンクのステンレスブレスレットで手首に巻かれます。
シーマスター ダイバー300M ”北京 2022” スペシャルエディションには、約75万円の予算を立ててください。