オメガ シーマスター コスミック: 60年代・70年代へタイムスリップ
シーマスター コスミックは、1966~1980年にかけて製造されていた、豊富なモデルで入手可能なオメガのヴィンテージ時計です。時計のシンプルなデザインと安い価格のため、お手頃なオメガ ウォッチとして人気です。
シーマスター コスミックを買う5つの理由
- 60年代、70年代デザインを持つ、大変安い価格のヴィンテージ時計
- 手巻き式 / 自動巻きキャリバー
- ステンレスとゴールドのケース素材
- 以前のモデルではユニシェルケース使用
- 2ピースのケース構造を持つコスミック 2000
お手頃価格のオメガ ヴィンテージ時計
オメガのシーマスターは、1948年以来続いているシリーズです。スイスの高級時計ブランドであるオメガにおいて、これほど長い歴史を持つコレクションは他にはありません。1966年に発売されたコスミックは、シーマスターが普通のダイバーズウォッチ以上のものだという事実を証明する、オメガにとって大切なモデルです。ゴールド素材のケースを備えたコスミックモデルのいくつかは、スポーティーなドレスウォッチです。また、「真」のダイバーズウォッチのデザインを持つモデルも提供されています。
シーマスター コスミック コレクションには、豊富なモデルがあります。すべてのコスミック時計に共通する特徴は、バーインデックスと細身のバー針を持つシンプルな文字盤デザインです。ステンレスもしくはイエローゴールド製の、 オーバル型からトノー型まであるケースが、 丸い文字盤を囲む構造になっています。また、ゴールドコーティングが施されたモデルも存在します。
オメガはシーマスター コスミックに、裏蓋が固定された一体型のユニシェルケースを使用しています。このため、オーバーホールは時計の表面のみから行われ、防水性は水深30 m (3気圧) までに留まっています。コスミック 2000 シリーズには、2ピースケースが採り入れられています。このモデルでは機構がコンテナと呼ばれるもう一つのケース内に収められており、これがパッキンによって時計のケースに固定されています。また、風防と裏蓋はケースに埋め込まれています。この構造は時計の修理やオーバーホールを容易にしているだけではなく、防水性も水深60 m (6気圧) まで高めています。
1960年代と70年代のヴィンテージ時計であるシーマスター コスミックは、現在標準とされるサイズに比べると小型で、一番小さいモデルは直径33 mmです。また、平均的な大きさは35 mmになります。70年代中盤に発売されたコスミック 2000の「ジャンボ」モデルは、38 mmサイズのケースを備えています。コスミックに搭載されているムーブメントはすべて機械式で、 手巻き式と自動巻きの両種類があります。また、日付表示あり/なしの両仕様が提供されています。
シーマスター コスミックの価格は?
モデル | 価格 (約) | ケース | 特徴 |
シーマスター コスミック Ref. 135.017 | 6万円 | ユニシェル、ステンレス | シンプルな3針モデル |
シーマスター コスミック デイト Ref. 166.026 | 7万5000円 | ユニシェル、ステンレスのゴールドコーティング | 日付 |
シーマスター コスミック 2000 デイデイト Ref. 166.132 | 10万円 | 2ピース、ステンレス | 日付、曜日 |
シーマスター コスミック 2000 デイト Ref. 166.137 | 23万円 | ツーピース、ステンレス | 日付、回転ベゼル |
シーマスター コスミックの価格とモデル
ヴィンテージ時計のファンの方には、40年以上の歴史を持ち、優れた外観とオメガ ブランドの名前を持つ、オメガ シーマスター コスミックがおすすめです。この時計を見ればすぐに、いつの時代のモデルであるか想像が付くでしょう。しかし、古めかしい、またはアンティークっぽいということはありません。そのデザインは控えめでスタイルが良く、やや細身の方に似合います。
古めのモデルの多くには、手巻き式キャリバー601、もしくは613が搭載されています。その次世代のモデルには、自動巻きキャリバー552、562、565、752が使用されるようになりました。特に手巻き式の時計の価格は安く魅力的です。状態の良いステンレス製、日付表示なしのコスミックは約6万円でご購入いただけます。自動巻きの日付表示付き、ゴールドコーティング ケースのモデルも同じく大変低価格で、約8万円で販売されています。18Kゴールドモデルのご購入をお考えの場合、ご予算はそれに比べて多少高くなり、約11~14万円で提供されています。
より高い防水性、最新のムーブメント: シーマスター コスミック 2000
オメガは1972年、シーマスター コスミックシリーズのモデル、 コスミック 2000 を発表しました。そのケースはやや大型 (38 mm) になり、これは現在でも堂々とした存在感のあるサイズです。コスミック 2000は大変頑丈な時計として知られています。時計の耐水性は、水深60 m (60気圧) までです。
このモデルには多くの場合、 自動巻き、日付表示ありの、23粒の受け石を使用したキャリバー1012が搭載されており、この機構は毎時2万8800回 (4 Hz) 振幅します。また、日付に並び、曜日表示の付いたキャリバー1022を搭載するモデルもあります。状態の良いステンレス製のコスミック 2000モデルの価格は、約10万円です。ゴールドコーティングが施されたモデルは、それより2万円ほど高い価格で提供されています。
コスミック 2000には39 mmサイズのモデルも存在し、これは定番のダイバーズウォッチのルックスを持つ時計です。このモデルは、潜水用腕時計において標準的な装備である回転ベゼルを備えています。回転ベゼルを用いて、潜水時間を読み取ることができます。このようなダイバーズウォッチのデザインを持つコスミック 2000のモデルも、防水性においてはその他の2000シリーズの時計と同じく、水深60 m (6気圧) までに留まっています。状態の非常に良い日付表示付きのモデルは、約23万円でご購入いただけます。日付に並び、曜日表示も付いた時計の価格は、約26万円になります。
シーマスター コスミックという名前の由来は?
「コスミック」という名前は「シーマスター」に合わない変な名前だ、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、このモデルが開発された当時、宇宙飛行の分野は急激な進化を遂げており、まさに激変の時期だったのです。1961年にソビエト連邦は、世界で始めて人類を宇宙に送り出しました。シーマスター コスミックが発売された1966年、アメリカ合衆国はアポロ計画の真っ只中におり、その3年後に月面着陸を果たすことになります。この時代の人々は、宇宙飛行技術の劇的な革新を、関心と驚きを持って見守っていました。このため、オメガの新しい時計のマーケティング的観点においても、人々を魅了するこの宇宙関連分野のモデル名は欠かせないものだったのです。
しかし、シーマスター コスミックをダイバーズウォッチとして着用される場合、注意が必要です。新品のコスミック 2000は、水深60 m (6気圧) までの防水性を持ちます。しかし、着用して数十年経つ時計をダイビングや水泳に使用することは、避けた方が良いでしょう。もし時計を海水浴などの際に使用されたい場合、ケース内のパッキンを取り替える修理を行い、時計師に防水性を確認してもらってください。
シーマスター コスミックは1966~1980年まで製造されていました。製造が終了される直前の時期、オメガはクォーツ危機の影響を強く受けていました。この頃、機械式時計は未来の無いものと見なされるようになっていました。しかし、この時計は現在、お手頃価格のオメガ ヴィンテージ時計として人気を誇っています。