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スピードマスター プロフェッショナル「ムーンウォッチ」: 伝説の時計
オメガ スピードマスター プロフェッショナルは、世界で初めて月面着陸した時計であり、「ムーンウォッチ」として有名なアイコンです。世界的に有名なこのクロノグラフは今日までほとんど変更されておらず、有人のNASAのミッションで使用されています。
カーレースから宇宙へ
「人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である。」多くの人に知られるこの名言は、ニール・アームストロングが1969年7月21日、月面を踏んだ最初の人物になったときに発しました。そしてその直後、バズ・オルドリンがオメガ スピードマスター プロフェッショナルを手首に着用して、月面上で羽のように軽く飛び歩く映像が世界を驚かせました。元々F1レース用に考案された時計でしたが、それ以降、宇宙用のクロノグラフとなり、ムーンウォッチとして有名になりました。
!{man-omegaオメガ}はスピードマスター プロフェッショナルを、1969年のオリジナルのムーンウォッチとほぼ変わらないまま提供しています。ケースサイズ、風防、そしてムーブメントもほぼ同一です。しかし、ムーンフェイズ表示や自動巻きムーブメントを搭載したモデルもラインナップされています。自動巻きモデルには、Ref.376.0822のスピードマスター自動巻き「ホーリー・グレイル」があります。これは非常に珍しい貴重なアンティーク時計です。
スイスのビエンヌにある工場は、毎年スピードマスターの限定特別版をリリースしています。これらは多くの場合、数千本に限定されており、時計のコレクターやファンにとても魅力的です。さらに、これらのエディションの一部は投資に適しています。たとえば、オメガ スヌーピー。この希少で人気のある時計の価格は、近年爆発的に上昇しています。2015年に登場した際の定価は5800ユーロ (約75万円) でした。わずか5年後、未使用のモデルは395万円以上で取引されています。
オメガは2019年に伝説的な321キャリバーを再発行しました。このキャリバーは、同年発売のプラチナ製ムーンウォッチや、2020年発売の直径39.7mmのステンレス製バージョンに採用されています。アメリカの宇宙飛行士エド・ホワイトは、1965年に最初の宇宙飛行でキャリバー321を搭載するスピードマスターを手首に付けていたため、このキャリバーはムーンウォッチのファンにとって記憶深いものです。
オメガ スピードマスター プロフェッショナルを購入する理由
- 超人気の有名なクロノグラフ
- コレクターに人気の限定スペシャルエディション
- NASA公式クロノグラフ腕時計
- 価格上昇が大幅な、珍しいアンティーク時計
- 最新のコーアクシャル キャリバーやセラミックケースを備えるモデルあり
スピードマスター プロフェッショナルの価格一覧
モデル / Ref. | 価格 (約) | 特徴 |
Cal.321 / 311.93.42.30.99.001 | 845万円 | プラチナケース、月の隕石インダイヤル |
シルバースヌーピーアワード / 311.32.42.30.04.003 | 420万円 | 1970本限定 |
シルバースヌーピーアワード / 3578.51 | 140万円 | 5441本限定 |
ホーリー・グレイル /376.0822 | 210万円 | アンティーク時計、自動巻きキャリバー1045 |
スピーディー チューズデー / 311.32.42.30.01.001 | 125万円 | 2012本限定 |
スピーディー チューズデー2 「ウルトラマン」 / 311.12.42.30.01.001 | 110万円 | 2012本限定 |
アポロ11 40周年記念モデル / 311.30.42.30.01.002 | 100万円 | 7969本限定 |
「ニュームーン」/ 310.30.42.50.01.001 | 90万円 | コーアクシャル Cal.3861 |
スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ / 3876.50.31 | 65万円 | ムーンフェイズ表示 |
スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ / 311.30.42.30.01.005 | 50万円 | ヘサライトガラスのクラシックなムーンウォッチ |
ムーンウォッチ ダークサイド オブ ザ ムーン / 311.92.44.51.01.003 | 100万円 | セラミックケース、2つのインダイヤル、シースルーケースバック |
スピードマスター プロフェッショナルの価格
「スピーディー」は、他のモデルに増して、歴史的な要素と機能的なテクノロジーを組み合わせた時計です。スピードマスター プロフェッショナルを買うということは、特別な歴史を持つ時計を手に入れることを意味します。多様なコレクションと長い歴史のために、市場には多数の異なるムーンウォッチが提供されています。そのため、価格の幅もモデルの仕様によって上下します。最も安い価格で購入できるのはクラシックなムーンウォッチで、約50万円です。より高級なコレクターモデルには、すぐに130万円以上の価格が付けられます。キャリバー321のプラチナバージョンの場合、価格は790万円以上に上昇します。
筋金入りの「スピーディー」ファンは、クラシックな手巻きのムーンウォッチとヘサライトガラスを好みます。ヘサライトは、アクリルまたはプレキシガラス、つまり透明なプラスチックです。オメガは1960年代のオリジナルのスピードマスターに、すでにこのプラスチック風防を採用していました。ケース内で時を刻むのは、キャリバー1861です。このキャリバーは、オメガがレマニア2310をベースとして開発した、前駆の861と321に基づいて設計されています。
Ref.311.30.42.30.01.005には、ヘサライトガラスとキャリバー1861が装備されており、1960年代のムーンウォッチに最も近いものです。新品同様の時計の価格は約50万円です。すでに着用されたモデルは約45万円少し安くなっています。基本的に、このモデルは価値が非常に安定しているため、販売する場合には、購入価格をわずかに下回る程度になります。
サファイアクリスタルバックと装飾に富んだキャリバー1863
ムーブメントに関しては、キャリバー1861と1863の違いに注意を払う必要があります。機能的には、両方の機構は同一ですが、1863は1861よりも美しく装飾されています。そのため、オメガはシースルーバックを備えたモデルでこのムーブメントを使用しています。
Ref.311.30.42.30.01.006のオメガ スピードマスター プロフェッショナルの裏蓋には、透明なケースが採用されており、さらに前面にもサファイアクリスタルが装備されています。これには、ヘサライトガラスよりもはるかに傷がつきにくいというメリットがありますが、交換の際にはかなり高いコストがかかります。新品同様のモデルを入手するには、約60万円の予算が必要です。中古時計の価格は約55万円です。ちょうど2年前には、両リファレンスの価格はそれぞれ約50万円と45万円でした。
「ニュームーン」新しいムーンウォッチ
オメガは、2021年1月にリファレンス311.30.42.30.01.005でクラシックなオメガ スピードマスター プロフェッショナルを廃止しました。Ref.310.30.42.50.01.001の新しいムーンウォッチはヘサライト製の風防を備えていますが、Ref.310.30.42.50.01.002の風防とケースバックはサファイアクリスタルです。「ニュームーン」としても知られるこの時計では、ヘサライトバージョンの場合はステンレスブレスまたはファブリックストラップ、サファイアクリスタルのバージョンの場合はステンレスブレスまたはレザーストラップのいずれかを選択できます。
新しいコーアクシャル キャリバー3861は、多くの時計内で性能を実証してきたCal.861をベースにしており、オメガはそれを大幅に変更しました。ムーンウォッチで新しくなった点は、スイス連邦計量・認定局 (METAS) による認定です。特に高い精度に加えて、この時計は、シリコン製のひげゼンマイを備えた同軸脱進機のおかげで、最大1万5000ガウスの強度の磁場に耐久します。オメガはパワーリザーブを48時間から50時間に増やしました。テンプの振動数は今までと同じままで、1時間あたり2万1600回の振動です。
旧モデルと同様に、ケースはステンレススチールでできており、直径は42mmです。オメガは、ベゼルにいわゆる「ドットオーバー90」を備えたタキメータースケールを装備しました。 「DON」としても知られるこのスケールでは、マーキングポイントが90を超えています。これは小さなディテールにすぎませんが、1970年以前に製造されたスピードマスターモデルへのオマージュであるため、ムーンウォッチのファンにとっては正に注目の1本です。
文字盤はステップダイヤルと呼ばれるもので、インダイヤルにはっきりと段差があり、立体感が見られます。オメガは、1968年に発表されたリRef.145.022などのモデルにステップダイヤルを使用しました。その後、このダイヤルは「フラットダイヤル」に交換されました。
オメガは「ニュームーン」ブレスレットを完全に再設計しました。リファレンスごとに、2つの異なるステンレススチールバージョンが提供されています。ヘサライトモデルのブレスレットは表面が完全にサテン仕上げされていますが、サファイアクリスタルを使用したムーンウォッチのブレスレットの表面には、ポリッシュ仕上げとサテン仕上げの両方が施されています。どちらのバージョンにも共通しているのは、側面がポリッシュている点です。両方のブレスレットは、ラグ側が20mmでクラスプ側がわずか15mmと先細になっています。ステンレススチールのブレスレットに加えて、Ref.310.30.42.50.01.001ではファブリックストラップを選択することもできます。また、310.30.42.50.01.002ではレザーストラップの選択肢もあります。
ヘサライトガラスを使用した「ニュームーン」の国内定価は70万4000円です。 Chrono24では約90万円で未使用の商品を見つけることができます。サファイアクリスタルモデルの国内定価は84万7000円です。Chrono24の価格は、定価の6~7万円増しとなっています。
ゴールドのムーンウォッチをお探しの場合は、新しいリファレンス310.60.42.50.01.001と310.60.42.50.02.001が最適です。Ref.310.60.42.50.01.001のケースとブレスレットは、オメガが開発したレッドゴールド合金である18Kのセドナゴールドで作られています。このモデルの定価は411万4000円です。完全にカノープスゴールドで作られた2番目のリファレンスは、よりシンプルです。この素材はオメガが開発したホワイトゴールドです。国内定価は358万6000円です。
限定スペシャルエディションの価格
オメガは、スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチの限定特別版を定期的にリリースしています。本数が少ないために希少性が高く、価格が年々上昇するため、これらは投資に最適です。
これは、たとえば、オメガが1970年のアポロ13号のミッションに敬意を表して発表した2つのスヌーピーエディションによく当てはまります。ちなみにアメコミシリーズピーナッツに登場する愛犬スヌーピーは、NASAの公式マスコットです。最初のスヌーピーモデルRef.3578.51.00は2003年にリリースされました。9時位置の黒い文字盤には、宇宙服を着た白いビーグル犬が表示されています。また、5441本に限定されているこのスピードマスターでは、裏側にもスヌーピーが見られます。このモチーフは、白と赤のアクセントと、2つの異なる色調の青で出来ています。
未使用の時計の価格は約140万円で、中古品はChrono24で約130万円で販売されています。
アポロ13号のミッションから45年後の2015年に、2番目のスヌーピーアワードモデルが登場しました (Ref.311.32.42.30.04.003)。その特徴は、前作と同じように9時位置にある白い文字盤上に見られるスヌーピーです。このモチーフは発行塗料で塗布されており、暗闇で明るく光ります。もう1つの特別な機能は、最初の14分間のマーキングです。これらは長方形で構成されており、その下には「What could you do in 14 seconds? (14秒で何ができるか)」という言葉が書かれています。これは、1970年4月にアポロ13号のチームが軌道から外れた後、宇宙船の軌道を修正するのにかかった14秒を思い起こさせます。針の軸の上部には、「Failure is not an option (失敗という選択肢はない)」という言葉が書かれています。
ケースバックの表面には、宇宙飛行士のスーツを着て宇宙に浮かんでいるスヌーピーがいます。このモチーフは銀粉と青いエナメルから成ります。銀粉は1本ずつの時計に手作業で塗布されます。このスピードマスター シルバースヌーピーアワードは1970本しか存在しないため、このモデルの入手は非常に困難です。
近年、未使用モデルの価格は急上昇しており、395万円をはるかに超える価格を見込む必要があります。すでに着用済みのスヌーピー時計の価格は約355万円です。これは、価格が2018年と比較してほぼ2倍になったことを意味します。発表時の公式定価が5800ユーロ (約75万円) だったことを考えると、このモデルの価格上昇率がどれだけ凄いものかは明らかです。
スピーディーチューズデーの価格
さらなる人気モデルに、2つのスピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ スピーディーチューズデーがあります。オメガは、#speedytuesdayに敬意を表して2017年に初代モデルをリリースしました。世界中のスピードマスターファンがこのハッシュタグで自身のオメガクロノグラフを投稿して団結し、それぞれのストーリーを語ります。ビエンヌを拠点とする時計メーカーは、2018年に「ウルトラマン」というニックネームでスピーディーチューズデーの第2版を発表しました。どちらのバリエーションも、それぞれ2012本に限定されています。このアイデアは、オランダのオンライン時計雑誌「フラテロウォッチ」が実現したイニチアティブに由来しています。フラテロの従業員は、これら2つのスピードマスターの設計とデザイン考案にも携わりました。
リバースパンダの文字盤と茶色の革のストラップを備えた2017年モデルの価格は、数か月以内に急騰しました。時計の公式価格は70万2000円でしたが、2017年半ばにはすでに110万円近くになりました。2020年には、未使用品が約125万円で販売されるようになりました。非常に良好な状態の中古時計は、これより15万円安く提供されています。
スピーディーチューズデー 2 ウルトラマンは、ムーンウォッチのデザイン要素と、1968年に公開されたRef.145.012-67のデザイン要素を組み合わせたものです。この時計は、1970年代初頭に日本のテレビシリーズ『帰ってきたウルトラマン』で見られ、とりわけオレンジ色のクロノグラフ秒針が特徴です。悪者から地球を守る防衛チームのメンバーがたまたま同じ色のスーツを着ていたことから、番組の監督はシリーズ内で俳優の手首にこの時計を装備するようになりました。
2018年モデルには、オレンジ色のデザイン要素がいくつか使用されており、時計は非常にカラフルな印象を与えます。よく目立つのはオレンジ色のクロノグラフ秒針、アワーマーカー、黒いアルミニウム製ベゼル「Tachymètre」という文字です。また、これ以外にもたくさんの特徴的なディテールを発見することができます。インダイヤルの最初の3分間もオレンジ色です。この機能は、テレビ番組の主役ウルトラマンがスーパーヒーローモードを使える3分間を示しています。
ウルトラマンのシルエットはファンにとって特に面白いものです。これは9時に位置し、UVライトで照らした場合のみ見ることができます。時計を購入すると、このランプが付いてきます。さらに色を合わせたNATOストラップと、交換可能なレザーストラップも付いてきます。時計は、カラーコーディネートされたプラスチックの箱に入ってきます。
この珍しいスピードマスターの価格は、未使用の状態で約110万円です。中古時計は約105万円で購入できます。2018年以降、価格は安定しています。
スピードマスター スピーディーチューズデーの注目点
- コレクターに大人気
- 2012本限定
- 価格上昇の可能性が高い
- オレンジ色のアクセントが付いたウルトラマン
- 両モデルに交換用ストラップが付いてくる
金無垢のスピードマスターアポロ11号
2019年、月面着陸50周年を記念して、オメガは18Kゴールドで作られたスピードマスターの特別版を発表しました。50周年記念限定エディション (Ref.310.60.42.50.99.001) は、1014本に限定されており、Ref.BA145.002を彷彿とさせます。これは、1969年から1973年の間に生産されていたモデルで、偉業を成し遂げたアポロ11号ミッションの宇宙飛行士に、NASAから特別な表彰として贈られました。新モデルと同様に、アンティーク時計も1014本しか生産されておらず、人気のコレクターズアイテムとなっています。
オメガは、ケースとブレスレットに自社製のムーンシャインゴールドを使用しています。オニキスインデックス付きのサテン仕上げの文字盤もこの貴金属で作られています。もう1つの特別な機能は、バーガンディカラーのセラミックベゼルです。旧モデルでは、この部分にアルミニウムが採用されていました。時計の心臓部は、マスタークロノメーターとして認定されたコーアクシャルキャリバー3861です。マスター認定済みのこのキャリバーは、最大1万5000ガウスの磁場に耐久します。
このリファレンスの価格は、未使用品で約455万円です。中古時計は405万円前後と少し安くなります。オメガの希望小売価格は431万2000円です。
スピードマスター プロフェッショナル キャリバー321
オメガは、2019年と2020年に、新しいキャリバー321を搭載する2つのムーンウォッチモデルを発表しました。両モデルの共通点は、ポリッシュ仕上げのセラミックベゼルと、「DON」としても知られる、「Dotover90」タキメーターマーキングです。これは、マーキングポイントがゼロの右側ではなく90の上部に見られるモデルの呼び名です。これは細部のディテールですが、この希少なベゼルを備えたスピードマスターはコレクターの間で大きな需要があり、従来のマーキングを備えたスピードマスターよりも高価です。
Ref.311.93.42.30.99.001のケースはプラチナ製で、風防とケースバックは傷のつきにくいサファイアクリスタルです。この時計には、インダイヤルが埋め込まれた、いわゆる「ステップダイヤル」が備えられています。月隕石を使用しており、特別な人目を引くものです。文字盤自体は宝石用原石のオニキスでできています。
プラチナウォッチの希少性と独占性は価格にも反映されています。未使用品には約855万円が付けられます。このモデルの定価は701万8000円です。
700万円という大金を腕時計に費やことはできないが、キャリバー321を所有したいと場合は、Ref.311.30.40.30.01.001を詳しく調べる価値があります。このムーンウォッチのケースとブレスレットはステンレスチールで作られています。また、直径がわずか39.7 mmであるため、このモデルは「エドホワイト」の愛称で呼ばれています。アメリカの宇宙飛行士は、1965年に行った初の船外活動の際に、同等の第3世代スピードマスターモデルを着用していました。
プラチナバージョンと同様に、エドホワイトにも段階付きのステップダイヤルが採用されています。このモデルの市場価格も、オメガの151万円の定価を上回ります。 Chrono24では、235万円前後で販売されています。中古品はまだほとんど見られません。
スピードマスターキャリバー321の特徴
- ステンレススチールまたはプラチナで入手可能
- 伝説のオメガキャリバー321
- プラチナバージョンのオニキスと月隕石
- タキメータースケールで「ドットオーバー90」
セラミックムーンウォッチの価格
ケースの素材としてセラミックを好む場合、オメガは適切なスピードマスターモデルも提供しています。これらは、グレー、白、黒、または青で利用できます。セラミックシリーズのオリジナルモデルはダークサイド オブザムーン、リファレンス311.92.44.51.01.003です。この時計は、1968年12月に開始されたアポロ8号の宇宙飛行士に捧げられています。この月のプログラムの乗組員は、月の暗い面を最初に見ました。このシリーズの他のすべてのバリエーションと同様に、同軸キャリバー9300がペースを設定します。
3つのインダイヤルを備えたムーンウォッチキャリバー1861とは対照的に、セラミックモデルはキャリバー9300を搭載しており、3時と9時にインダイヤルを備えています。3時位置のインダイヤルには、2つの機能が同時に設置されており、2本の針でタイム計測の時と分の両方を表示します。このモデルの未使用品の価格は約100万円です。中古時計の価格は約85万円です。定価の130万円と比較すると、いずれの場合も数十万円節約できます。
月の白い側
影があるところには光もあります。これはおそらく、オメガのデザイナーがスピードマスターホワイトサイドオブザムーンを立ち上げたときに考えたことでもあります。このモデルにも、夜空に見える明るい月と、その裏面の両方の月面が見られます。時計は2つの異なるバージョンで入手可能です。両バリエーションとも完全に白く保たれ、直径は44.25mmです。Ref.311.98.44.51.55.001は、マザーオブパールの文字盤で、ベゼルにダイヤモンドがセットされている点が311.93.44.51.04.002とは異なります。どちらのバージョンにも2つの小さな色のアクセントがあり、文字盤のスピードマスターのレタリングとストップ秒針の先端が赤になっています。
ダイヤモンドとマザーオブパールの文字盤を備えたバージョンは、未使用品の場合は約215万円で提供されています。つまり、国内定価である283万8000円と比較して、Chrono24では約25%節約できます。この時計の中古品は、市場ではほとんど見られません。よりシンプルなモデルを選択した場合、未使用価格は約105万円になります。中古時計は約85万円で販売されており、オメガの希望小売価格は140万円です。
灰色と青の月面
灰色は黒と白の中間です。そして、月の塵はの大部分がこの色を持っているので、オメガはこのシリーズの灰色のバージョンをグレーサイド オブ ザムーンと名付けました (Ref.311.93.44.51.99.001)。米国の宇宙飛行士ジム・ラヴェルは、「月は本質的に灰色で、色味はない」という言葉で、月が灰色であることを確認しました。技術的には、この時計は黒と白のバリエーションと同じで、未使用品の価格は105万円前後です。このモデルの中古品は、約85万円と大幅に安くなります。国内定価は173万8000円です。
ムーンフェイズ表示のセラミックウォッチをお探しで青が好きな方は、Ref.304.93.44.52.03.001をご覧ください。ブルーサイドオブザムーンとしても知られるメンズウォッチのケース径は44.25mmです。内部では、コーアクシャルキャリバー9904が6時位置の上にあるムーンフェイズ表示を駆動します。表示はセラミック製で、地球から見える月の面とその反対側の両方が表示されます。ブルーの文字盤はセラミック製で、18Kホワイトゴールドのインデックスが施されています。青いタキメータースケールは、リキッドメタル合金で作られています。
未使用時計の価格は約115万円で、中古品は約95万円と大幅に安くなります。メーカーの希望小売価格は149万6000円です。
セラミック スピードマスターの特徴
- 黒、白、灰色、青で入手可能
- セラミック: ステンレスに比べてより硬質
- コーアクシャル キャリバー9300
- ムーンフェイズ表示搭載のブルーサイドオブザムーン
スピードマスター プロフェッショナル ムーンフェイズ
ブルーサイドオブザムーンに加えて、オメガはムーンフェイズを備えたその他のバージョンのスピードマスタープロフェッショナルも提供しています。内部では耐磁性のオメガ コーアクシャル マスタークロノメーターである、自社製ムーブメント9904が作動しています。ムーンフェイズ表示は、12時の下に表示されます。
オメガは以下のリファレンスの製造を終了しているため、中古品のみを購入できます。標準サイズ42mmケースのバージョンは Ref.3876.50.31で、中古品の価格は約65万円です。大型のバージョン (Ref.311.33.44.32.01.001) の直径は44.25mmです。こちらの中古価格は約80万円です。スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ ムーンフェイズは、セラミック、ゴールド、プラチナでも入手できます。
代表的なモデルは、セドナゴールド製でブラウンのレザーストラップ付きのリファレンス304.63.44.52.01.001です。このバリエーションで時を刻むのは、オメガキャリバー9905です。ムーンフェイズ表示は6時の上に設置されています。Chrono24では、未使用品が約250万円です。342万1000円の定価と比較すると、100万円近く節約できます。中古のモデルは約202万円とさらに安くなります。
スピードマスター リデュースド
ムーンウォッチの42mmケースが大きすぎる場合は、小型のバージョン、 スピードマスター リデュースドをご覧ください。この時計のケース径は約39mmなので、細い手首にも適しています。文字盤はムーンウォッチとは少し異なります。バーインデックスに加えて、Ref. 3510.50.00には、アワーマーカーの下にアラビアインデックスが見られます。ケースの内部では、オメガ自動巻きキャリバー3220がペースを握っています。ムーブメントはETA2890-A2ベースで、デュボアデプラのクロノグラフモジュールも装備されています。
機構の設計により、リデュースドのインダイヤルはムーンウォッチに比べて文字盤の縁寄りに配置されています。また、スモールセコンドは3時位置にあります。プロフェッショナルでは、これは9時位置に配置されています。これと同様に、小型バージョンにもヘサライトガラスが装備されており、時計のアンティーク感を強調しています。オメガはすでに何年も前にこのモデルを廃盤としているので、市場ではほぼ中古品しか見つかりません。未使用品の価格は約30万円、中古のリファレンス3510.50.00は約25万円です。
Ref.3539.50.00もスピードマスターリデュースドですが、より若いモデルです。この時計は、サファイアクリスタル製の風防を備えており、3510.50.00よりも高品質のステンレススチールブレスレットを備えています。防水性は100m (10気圧) で、前モデルの30m (3気圧) に比べて大幅に向上しています。オメガは、このモデルでアワーマーカーのアラビア数字を使用していないため、ムーンウォッチに近い趣になっています。ムーブメントは、クロノグラフモジュールを備えたオメガキャリバー3220です。非常に良い状態の中古時計の価格は約35万円です。
スピードマスター リデュースドの注目点
- ケース径約39mm
- ヘサライトまたはサファイアクリスタルを使用
- 自動キャリバー3220
アンティーク スピードマスターの価格
アポロ計画月面飛行の時代のオリジナルスピードマスタープロフェッショナルを探しているなら、Ref.105.012と145.012をご覧ください。宇宙飛行士バズ・オルドリンは、1969年7月21日に月を踏んだときに105.012を着用し、同僚のマイケル・コリンズは145.012を着用していました。 1960年代半ばの105.012は希少です。価格は時計の状態によって異なり、オリジナルのボックスと書類が付属しているかどうかによっても異なります。
これら両モデル価格は、新しいスピードマスター プロフェッショナルをはるかに上回っています。Ref.145.012の価格は約115万円です。オメガ スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ リファレンス105.012には、約130万円の価格が付けられます。
Ref.145.012から145.022への変更は、キャリバー321から861への変更でもあります。オメガによると、ムーブメント861はやや堅牢です。中古のスピードマスター プロフェッショナル145.022は約70万円で購入でき、両旧モデルよりも大幅に手頃な価格です。希少価値よりも中古品で投資に適したモデルをお探しの場合、145.022は価格上昇の可能性がある良い商品です。オメガは1997年までキャリバー861を備えてそれらを生産していました。
スピードマスター プロフェッショナルの歴史
オメガスピードマスタープロフェッショナルの驚くべき歴史は、NASAが宇宙飛行士の時計の選択プロセスを開始した1964年秋に始まります。当局は宇宙飛行士が使用するその他の装備を特注で製造させましたが、時計に関しては市販の製品を採用しました。しかしその際、各メーカーから提出された時計モデルを独自に厳しくにテストしました。 +93℃の高温と-18℃の低温に対する耐久性や、湿度95%、激しい衝撃、負圧と正圧、または振動もテスト内容に含まれていました。
1965年3月の初めに、宇宙機関はオメガ スピードマスター を採用することを決定しました。オメガ スピードマスターが、選抜プロセスのすべてのテストに合格した唯一の時計だったためです。その後まもなく、1965年3月23日のジェミニ3号の飛行で、NASAは宇宙飛行士に初めてこの時計を正式に装備しました。約2か月後、エドワード・ホワイトは最初の米国の船外活動でスピードマスター プロフェッショナルを着用しました。時計は、真空の異常な条件下でも作動し続けました。
NASAの証明書を受け取った後、オメガは月面着陸の約4年前に、スピードマスターに「プロフェッショナル」の名前を付けました。このモデルは、宇宙飛行士のウォルター・シラーがマーキュリーアトラス8プロジェクトにおいて、個人的に所有していたスピードマスター着用して地球を6周回した1962年に、早くも宇宙で初公開されました。
ほぼ60年の実績のあるデザイン
1962年モデルは、3時、6時、9時の位置に3つのインダイヤルを備えたクロノグラフでした。 9時のインダイヤルはスモールセコンドで、他の2つは時と分のクロノグラフ積算計です。この点、並びにステンレススチール製のケース、そして白いバーインデックスが付いた黒い文字盤とタキメーターベゼルは、今日まで一切変更されていません。ストップウォッチ機能は、リューズの上下にあるプッシュボタンで操作できます。宇宙服を着ていても時計を装着できるように、通常のレザーまたはステンレススチールのブレスレットの代わりに、長いファブリックストラップが使用されました。
1969年7月21日、ニール・アームストロングは月面を歩いた最初の人物になりました。しかし、着陸船の機内時計が故障したため、彼は代わりにスピードマスターを機内に置き去り、腕時計なしで月面に歴史的な一歩を踏み出しました。その約15分後に、彼の同僚のバズ・オルドリンが、スピードマスターを手首に着用して初めて月面に降り立ちました。オルドリンの時計は1971年以来紛失しています。彼はそれを米国の首都ワシントンにある国立航空宇宙博物館に送付したはずでしたが、小包は届きませんでした。他の2人のアポロ11号宇宙飛行士、ニール・アームストロングとマイク・コリンズのスピードマスターは、同博物館に展示されています。
「ヒューストン、問題が発生した」
1970年4月のアポロ13号のミッションは不運でした。しかし、スピードマスターにとっては、たったの14秒ではありましたが、このフライトでが大舞台となりました。深刻な技術的故障 (酸素タンクの爆発) のために、NASAの宇宙飛行士たちは計画していた月面着陸をキャンセルしなければなりませんでした。ジム・ラヴェル司令官は、「ヒューストン、問題が発生した」という有名な言葉で地上局に報告しました。それ以降は、損傷したカプセルで安全に地球に帰還するのみとなりました。これを行うために、宇宙飛行士は14秒の時間枠内で軌道を修正し、着陸船のエンジンに点火する必要がありました。ジャック・スワイガート宇宙飛行士は、これを実行するためにスピードマスターを使用しました。そして、この決定的な操作は成功し、宇宙船は無事地球に帰還できたのです。そうでなければ、アポロ13号は、地球から約6万 km反れ、広大な宇宙に姿を消していたことでしょう。
アポロ13号の救助におけるその役割に対して、スピードマスター プロフェッショナルは、NASAが有人宇宙飛行への最高の栄誉として授与するシルバースヌーピー賞を受賞しました。このエキサイティングなストーリーは1995年にハリウッドで映画化され、これによってスピードマスタープロフェッショナルの評判がさらに高まりました。主演俳優のトム・ハンクスは、撮影が終わった後も「スピーディー」を着けているのが目撃されています。アポロ13号救済を記念して、オメガは文字盤とケースバックにスヌーピーをモチーフにした2つの特別限定版をリリースしました。
1972年のアポロ計画の終了は、宇宙飛行士の時計であるスピードマスター プロフェッショナルの終了を意味するものではありませんでした。このモデルは、スペースシャトルの飛行にも伴いました。
キャリバー1861: オリジナルに近い
アポロ計画の時代から、外観だけでなくスピードマスターのムーブメントもほとんど変わっていません。オメガは、ほぼ同一の手巻きキャリバー1861と1863を使用しています。パワーリザーブは48時間で、1時間あたり2万1600回の振動 (A / h) で作動します。1968年までは、その値はわずか1万8000 振動でした。その後、キャリバー321は861に取って代わられ、861は1997年から1861年まで継続されています。これらすべてのスピードマスター プロフェッショナルキャリバーの前身は、1957年から1965年に初代スピードマスターウォッチに搭載されていたレマニア2310です。