オメガ スピーディー チューズデー: 熱い人気のコレクター時計
希少で人気、それがオメガ スピーディー チューズデーです。それぞれのモデルは世界に各2012本しか存在しません。スピーディーモデルは熱狂的な人気を誇り、発売後間もなく売り切れとなりました。このコレクター時計の市場価格は短期間で飛躍的に上昇しました。
伝説のムーンウォッチ特別限定エディション
2012年にハッシュタグから始まったストーリーが生み出した、2つのスピーディー チューズデー リミテッドエディション。これらのスペシャル ムーンウォッチは大変な注目を浴び、その価格は発売から数ヶ月で数十万円上昇しました。このモデルには、105万円ほどの価格が付けられることも珍しくありません。
オメガは初のスピードマスター スピーディーチューズデーを2017年に発売しました。これは、#SpeedyTuesdayのハッシュタグがネット上に現れてから5年後のことでした。このクロノグラフの特徴は逆パンダダイヤル、タキメータースケールが刻まれたマットブラックのアルミニウム製ベゼル、丸みを帯びたへサライトガラスです。直径42mmのケースにはサテン仕上げが施されており、マットなフィニッシュです。また、蓄光塗料使用のため暗い場所でも高い視認性を誇るシルバーホワイトのインダイヤルも、この時計の特徴的な要素です。時計の全体的なデザインは、1978年に発表されたスピードマスター アラスカプロジェクト IIIからインスピレーションを得ています。オメガはこのムーンウォッチを56本のみNASAに供給しました。
オメガ スピーディー チューズデーの2作目は、2018年に発表されました。この限定モデルのモチーフとなったのは、1968年に発表された古いリファレンスナンバー 145.012-67 ”ウルトラマン” モデルです。このクロノグラフのニックネームは、日本のテレビ番組『帰ってきたウルトラマン』にこの時計が登場したことから、スピードマスターのファンたちによって付けられたものです。この希少なアンティーク スピードマスターの特徴は、オレンジ色のクロノグラフ秒針です。2018年のリニューアルモデルにもこれと同じ秒針が使用されています。さらに、文字盤とNATOストラップにもオレンジ色のアクセントが使用されています。また、9時位置に隠されたウルトラマンの顔は、UVライトで照らすことでオレンジ色に浮かび上がるようになっています。1作目と同じく、スピーディーチューズデー ウルトラマンは大変人気のコレクター時計で、その価値も確実に上昇してきました。
オメガ スピーディー チューズデーを買う5つの理由
- 資産価値上昇の見込みある超人気のコレクター時計
- 2012本限定
- スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチのファンに最適
- 大変レアなアンティーク時計からインスピレーションを得たモデル
- 見てすぐそれと分かる独特なデザイン
スピーディー チューズデーの価格一覧
モデル / Ref. | 価格 (約) | 製造年 |
スピーディー チューズデー 311.32.42.30.01.001 | 120万円 | 2017年 |
スピーディー チューズデー ウルトラマン / 311.12.42.30.01.001 | 120万円 | 2018年 |
2017年のスピーディー チューズデーの価格
オメガ スピードマスター スピーディーチューズデー 逆パンダダイヤルは、発売から5時間も経たずに完売しました。オメガはこのタイムピースを自社のウェブサイトで、オンライン限定にて、さらに事前の予約制で販売しました。その時点での定価は70万2000円で、これは標準のムーンウォッチを約10万円上回る価格でした。
2012本という少数本限定による希少性とスピーディーチューズデーの熱い人気により、Chrono24においても価格が短期間で飛躍的に上昇しました。Ref.311.32.42.30.01.001の未使用品価格は、すでに2017年終盤時期に110万円以上になりました。また、この時点で中古品はは約15万円安く提供されていました。
その後、未使用のスピーディーの価格は約95万円に下落しましたが、再び上昇しました。2021年の初め、未使用の1stスピーディーの価格は120万円前後でした。すでに着用済みの中古モデルは115万円ほどで購入できます。
歴史的なモデルであるスピードマスターアラスカプロジェクトIIIは、NASAの装備の一部であり、非常にま希少な時計であるため、おそらく市場で見かけることはないでしょう。1960年代または1970年代の「通常の」スピードマスターRef.145.022は、良好な使用状態の中古品で、約70万円で入手できます。現行のムーンウォッチ標準モデルRef.311.30.42.30.01.005は約60万円で、中古品は約50万円で販売されています。
オメガ スピーディー チューズデー ウルトラマンの価格
スピーディー チューズデー ウルトラマンは、発売から2時間以内に完売しました。オメガは逆パンダダイヤルのモデルと同じく、この時計も自社のウェブサイトでオンライン限定で販売しました。ウルトラマンモデルを希望するファンには時計を素早く購入することが余儀なくされ、定価の78万1000円を支払う以外に手段はありませんでした。
ウルトラマンの発売直後、Chrono24での価格は約120万円に上昇しました。その後価格はやや下降し、運が良ければ100万円前後でこの時計を手に入れることができるようになりました。2021年春までに、未使用品の価格は再び約120万円に上昇しました。中古品は、これより数万円安く提供されています。
1968年に発売されたアンティークのウルトラマンモデルは入手が難しく、見つかったとしてもオリジナルの時計であるか否かの信憑性を確かめる必要があります。過去数年、リファレンスナンバー 145.012-67のウルトラマンに見せかけたコピーで、オレンジ色のクロノグラフ秒針を後から取り付けた時計が出回っています。また、スピードマスター マーク 2や、オメガ クロノストップにもオレンジ色の時計針が使用されていますが、これらの針は1968年のウルトラマンモデルのそれとは100%同一ではありません。リファレンスナンバー 145.012のオレンジ針無しのスタンダードモデルは、中古価格約120万円で提供されています。
オメガ スピーディー チューズデーのキャリバー
オメガの両スピーディー チューズデーモデル内で時を刻むのは、キャリバー 1861です。このムーブメントは、1969年に月への宇宙飛行を成し遂げたアポロ11号の宇宙飛行士の腕に巻かれた時計に使用された、伝説のオメガキャリバー 861をベースにしています。オメガはこれまで月面着陸の記念日ごとに、数々のスピードマスター特別モデルを発表してきました。これらのアポロ11号時計はコレクターに非常に人気で、資産投資にも適しています。
クロノグラフキャリバー 1861のパワーリザーブは、約48時間です。クロノグラフメカニズムの操作には、カム式が用いられています。テンプの毎時振幅数は2万1600回で、これは3Hzを意味します。
#SpeedyTuesdayを讃えて
スピードマスターのファンであり時計ブログ「フラテロウォッチ」の創業者であるロバート=ヤン・ブルールは、カンヌでバカンスに行っていた際に、彼が所有するスピードマスターの写真に ”Speedy Tuesday” のコメントを付けてFacebookに投稿しました。ブルールはその直後、フラテロで「Speedy Tuesday」というタイトルのブログシリーズを始めることを決めました。こうして2012年5月29日、彼は第1号の記事となるスピードマスター デイデイト キャリバー1045について執筆し、これを公開しました。その後数年に渡り、このシリーズで何百という記事が公開されてきました。そして、世界中のスピードマスター愛好家たちが、SpeedyTuesdayのハッシュタグを付けて、スピードマスターの写真をInstagramに投稿するようになりました。こうして、ブルールの休暇中の1件の投稿がフラテロウォッチを通して世界中の時計ファンたちを集めるコミュニティにまで発展したのです。