パテック フィリップ コンプリケーション

パテック フィリップは、高級時計会において最も評価され長い伝統を誇るブランドです。スイス・ジュネーブに拠地を置く家族経営のメーカーは、精巧なコンプリケーションの製造で有名です。このようなコンプリケーションを搭載する時計は コンプリケーションモデルにラインナップされています。

このシリーズには年次カレンダーやムーンフェイズ表示、クロノグラフ機能、第2タイムゾーンなどの便利な追加機能が搭載されています。特に複雑なモデルでは、複数のコンプリケーションが組み合わされています。その中の1つであるリファレンスナンバー5930Gは、パテック フィリップのシリーズモデルとして初めて世界時間表示とクロノグラフが組み合わされています。

時計のデザインは常にクラシックでエレガントで、パテックの超人気ドレスウォッチ カラトラバを思い出させます。完璧に仕上げられたケースの多くは、ピンクゴールド、イエローゴールド、ホワイトゴールド、もしくはプラチナを素材としています。その例外の1つに、ポリッシュ仕上げのステンレスケースを備えるリファレンスナンバー5212A-001があります。

ケース内で時を刻む機構には、最高級の 自社製ムーブメントのみが使用されています。これらの機構の特徴は、繊細な仕上げ装飾が施されたブリッジおよびプレート、そして非常に高い精度です。

年次カレンダーはとても便利な機能です。このコンプリケーションを搭載する時計は、日付、曜日、現在の月を表示します。30日と31日の月の長さは自動的に認識されるため、日付を手動で調整するのは1年に1度、3月1日のみとなります。

パテック フィリップはこの機能を搭載する時計を多数提供しています。その1つに リファレンスナンバー5146があります。ケース径39mmのこのエレガントなドレスウォッチでは、曜日と月が2時と10時の位置にある2つのインダイヤルにて センター針で表示されます。日付は6時位置の小窓で表示されます。この小窓は6時位置のムーンフェイズ表示のすぐ上に配置されています。また、12時位置のパワーリザーブ表示によって、自動巻きムーブメント324 S IRM QA LUの消耗率が一目で分かります。

素材はピンクゴールド、イエローゴールド、ホワイトゴールドの3種類からお選びいただけます。アプライドのバーインデックス並びに数字インデックス、時計針もケースと同じ素材になります。文字盤には、シルバーコーティングが施されたホワイトゴールドと、控えめなサンバースト仕上げが施されたグレーの2つのタイプがあります。この時計は、折りたたみ式クラスプ付きのアリゲーターレザーストラップで腕に着用されます。このイエローゴールドまたはピンクゴールドモデルは、未使用約340万円～364万円でご購入いただけます。ホワイトゴールドモデルはそれより多少高く、約364万円～406万円でお買い求めいただけます。

パテック フィリップは、やや小さめのレディース用モデル リファレンスナンバー4947も提供しています。ケースはホワイトゴールドもしくはピンクゴールドから成り、サイズは直径38mmです。ベゼルはダイヤモンドで装飾されており、文字盤はシルバーホワイトもしくはサンバースト仕上げが施されたライトブルーで提供されています。このモデルの価格は約497万円です。

シリーズ5396と5205の時計にも、年次カレンダーが搭載されています。これらのモデルでは、日付、曜日、月がそれぞれ分かれた小窓にて表示されます。 シリーズ5396では、12時位置のブランド名の刻印のすぐ下に曜日と月が表示され、日付の小窓は6時位置にあります。日付の真上の位置には、ムーンフェイズと24時間表示を組み合わせたインダイヤルがあります。24時間表示はセンター表示と連結しており、デイ/ナイト表示の役割を果たします。

シリーズ5205の6時位置にも、同じくこのコンビインダイヤルが設置されています。このシリーズのモデルにおいては年次カレンダーの小窓がすべて文字盤の上半部に配置されています。曜日は10時位置、日付は12時位置、月は2時位置に表示されます。

パテック フィリップは両シリーズにおいて、素材にピンクゴールドもしくはホワイトゴールドを使用しており、文字盤はホワイト、ダークブラウン、ブラックの3種類を提供しています。未使用のピンクゴールドモデルは、約449万円～509万円でご購入いただけます。ホワイトゴールドのモデルは、未使用約436万円～485万円で販売されています。どちらのモデルも、中古時計は未使用品より数十万円安くお買い求めいただけます。

コンプリケーション コレクションには、いくつかのクロノグラフモデルも提供されています。ケース径42mmの Ref.5905では、月、曜日、日付を2時、10時、12時位置に表示する年次カレンダー機能に並び、6時位置に60分積算計を備えるフライバック クロノグラフ機能が追加されています。この時計内でこれを実現しているのは自動巻きの自社製ムーブメントCH 28-520 QA 24Hです。

これらの時計はホワイトゴールドかプラチナを素材としており、文字盤の色の種類にはブラック、ブルー、ダークブラウンで提供されています。このストップウォッチ機能搭載時計は未使用約728万円でご入手いただけます。状態の良い中古時計の価格は、約667万円～716万円になります。

リファレンスナンバー5960と 5961のモデルは、直径40mm弱でリファレンスナンバー5905に比べてやや小さめのサイズです。自動巻きムーブメントCH 28-520 IRM QA 24Hが搭載されているこれらの時計は、大きめサイズの5905より多くの機能を備えています。その1つは12時位置の日付表示窓の下にあるパワーリザーブ表示と、6時位置で60分積算計と場所を共有している24時間積算計です。

パテック フィリップはこれらのモデルにもプラチナおよびピンクゴールド、ホワイトゴールドを使用しており、Ref.5961のベゼルにはバゲットカットされた36粒のダイヤモンドが輝きます。Ref.5960のピンクゴールドまたはホワイトゴールドモデルは約582万円でご購入いただけます。Ref.5961のピンクゴールドモデルには、1260万円ほどの価格が付けらます。Ref.5961のプラチナモデルには、約1470万円というさらに高価格が付けらます。

基本的なバイコンパックス構造のクロノグラフがお好みの方は、 リファレンスナンバー5170と7150をご覧ください。両モデルは手巻き式ムーブメントCH 29-535 PSで駆動されており、3時位置に30分積算計、9時位置にスモールセコンドが設置されています。両モデル間の主要な違いはそのサイズにあります。リファレンスナンバー5170のケースが直径42mmでメンズ向けの大きさであるのに対し、リファレンスナンバー715のケース径は38mmで女性の手首に合うサイズとなっています。これらの両モデルともピンクゴールド、並びにホワイトゴールドで提供されており、価格は約606万円～787万円です。

よく飛行機に乗って大陸間を行き来する人にとって、GMT機能は特に便利です。コンプリケーション コレクションには、この機能を搭載するモデルが複数提供されています。

リファレンスナンバー5524はその1つで、20年代～30年代の古いパイロットウォッチスタイルのデザインで設計されています。蓄光塗料が使用された大きな数字インデックスが文字盤上で際立っており、幅の広いアルファ針にも同じく蓄光塗料が塗布されています。もう1本の透き通った針は第2タイムゾーン表示用に使われます。日中と夜間の区別を付けるために、ローカルタイムとホームタイムのそれぞれにおいて別々の表示が設置されています。GMT表示の操作には、8時と10時位置にある2つのプッシュボタンが使用されます。6時位置のポインターデイトインダイヤルがモデル5524のデザインを完璧にしています。

直径42mmサイズのケース素材はピンクゴールドとホワイトゴールドの2種類で提供されており、完璧に仕上げられたブラウンのカーフスキンストラップで腕に巻かれます。この時計は未使用約496万円、中古約472万円でお買い求めいただけます。パテック フィリップは、このモデルを同様のデザインと機能を備えるレディース時計としても提供しています。そのリファレンスナンバーは7234Rでケース径は女性用の37.5mmになっており、約424万円の価格でご入手いただけます。

世界時間表示を搭載する時計では、世界中すべてのタイムゾーン下における現在の時刻をいつでも見ることができます。パテック フィリップはこのコンプリケーションをリファレンスナンバー5230と5231、並びに7130にて提供しています。すべてのモデルは手巻き式ムーブメント240 HUによって駆動されています。この機構は、センターの時針と分針、24時間ダイヤルと24の都市名が書かれたダイヤルによってワールドタイムの表示を実現しています。10時位置に取り付けられたプッシュボタンによって、タイムゾ－ンを素早く切り替えられます。

リファレンスナンバー5230と5231のケース径は38.5mmで、ピンクゴールド、ホワイトゴールド、プラチナからお選びいただけます。両モデル間の違いは文字盤のデザインのみです。モデル5230の中央部分に手作業のギョーシェ彫装飾が施されているのに対し、モデル5231の同じ部分には七宝焼きの世界地図が見られます。

Ref.5230のゴールドモデルは、時計の状態により約388万円～424万円の価格で販売されています。Ref.5231のプラチナモデルには、1454万円ほどの高価格が付けられます。

7130シリーズのモデルはケース径36mmでダイヤモンド装飾ベゼルを備えており、どちらかというと女性向けの時計です。時計の保存状態によって価格は約509万円～569万円になります。

リファレンスナンバー5235は、同コレクションにラインナップされている他のモデルと一線を画しています。その理由は、この時計がレギュレーター、つまり3針独立表示であることです。センター針で表示されるのは分で、秒と時は6時と12時位置に設置されたインダイヤルでそれぞれ表示されます。この時計に搭載されている自動巻きキャリバー31-260 REG QAはさらに年次カレンダー機能を備えており、6時、10時、12時位置で日付、曜日、月を確認できます。

パテック フィリップはこの時計を、ダークグレーの文字盤を持つピンクゴールドモデルとシルバーの文字盤を持つホワイトゴールドモデルで提供しています。ホワイトゴールドモデルは未使用約448万円、中古約412万円でご購入いただけます。2019年にリリースされたピンクゴールドンモデルは、それより数十万円高い価格でご入手いただけます。