- 30
- 60
- 120
オールマイティな時計: ロレックス エアキング
パイロットウォッチ エアキングは、ロレックスでも低価格な時計です。ステンレス時計はスポーティーかつ優雅なデザインを持ち、同時に機能的です。エアキングは、仕事でもプライベートでも着用できる時計です。
安価でクラシックなパイロットウォッチ
金のロレックス王冠マーク、緑の秒針、ブランド名表記、5~55のアラビア数字。エアキング Ref.116900を見ると、これらの特徴がすぐに目に飛び入ります。また、文字盤の下部にある「Air-King」の踊るような文字も特徴的です。2016年に発表されたロレックス時計のデザインは、パイロットウォッチからインスピレーションを受けたもので、視認性が重要視されています。このため、エアキングでは追加機能が省かれています。エアキングには、顕著な数字スタイルのインデックスや、緑色のアクセントが使用されており、同じロレックスのオイスターパーぺチュアルなどに比べて、全体的にスポーティーな印象を与えます。
ロレックスは2016年以降、1種類のエアキングモデルのみを提供しています。そのオイスターケースの直径は40mmで、ステンレス素材です。スクリューバックとツインロックリューズを備えるこの時計は、100m (10気圧) 防水です。時計を手首に着用するのは、サテン仕上げが施された3連リンクのオイスターブレスレットで、これがツールウォッチの印象をさらに強めています。また、イージーリンクシステムによって、夏の暑い日などに腕がむくんだ場合、ブレスレットの長さを簡単に調整できます。
これまでに、非常に多くのエアキングモデルがリリースされてきました。最も有名なリファレンスナンバーには、14000、14000M、14010、14010M、5500があります。これらの中には、ロレックスによって、30年以上も製造され続けてきたモデルもあり、そのため中古市場でも多く販売されています。文字盤上にミッキーマウスやパンナムのロゴが見られるモデルは珍しく、コレクターに人気です。
エアキングを買う理由
- 低価格なロレックス入門モデル
- スポーティーで優雅なデザイン: 日常使用に最適
- 認定された精度: 新しいモデルは日差2秒以内の高精度
- コレクターに人気のミッキーマウスやパンナムのロゴ付きモデル
- 資産価値は安定しており、上昇の見込みあり
ロレックス エアキングの価格一覧
Ref. | 価格 (約) | Cal. / 直径 |
116900 | 80万円 | 3131 / 40mm |
114200 | 55万円 | 3130 / 34mm |
14010M | 45万円 | 3130 / 34mm |
14010 | 45万円 | 3000 / 34mm |
14000M | 45万円 | 3130 / 34mm |
14000 | 45万円 | 3000 / 34mm |
5700 | 40万円 | 1520 / 34mm |
5500 | 35万円 | 1520、1530 / 34mm |
ロレックス エアキングの価格
2016年に発表されたロレックス エアキング Ref.116900は、未使用約80万円で、中古約75万円でご購入いただけます。この価格帯は、ロレックスの時計の中でも最もリーズナブルです。2020年初期以降、このパイロットウォッチの定価は若干値上がりし、67万6500円になりました。
エアキング Ref.11690の価格は、Chrono24でもここ最近上昇しています。2019年初期までは、このステンレス製ロレックスモデルの未使用品は、定価を下回る相場で販売されていました。同年の後半にその価格は常に上がっていき、2020年初期には約80万円になりました。また、中古時計の価格も同じく上昇してきました。
60万円以下でロレックスを買いたいという方は、古めのエアキングモデルを是非ご覧ください。これらの時計のサイズは34mmと小型で、昔ながらの雰囲気を醸し出しています。また、小型なケース径のため、女性にもご着用いただけます。中でもやや新しいモデルには、Cal.3130によって駆動されるRef.14010Mと14000Mがあります。両モデルの中古品は、約45万円でご入手いただけます。14010Mの特徴は、エンジンターンドベゼルと、爪が付いた繊細なフレーテッドベゼルです。これに対し、14000Mのベゼルはポリッシュ仕上げになっています。
最も安い価格で提供されているのは、ロレックスによって1957年にリリースされ、その後30年間製造し続けられたRef.5500です。このモデルの中古時計の価格は約35万円ですが、運が良ければ30万円以下で見つかる可能性もあります。「Air-King」」と「Super Precision」の文字が両方とも赤で表記されている、「ダブルレッド」モデルは特に希少です。
ロレックス エアキングの初代モデルRef.4925は、1940年代に発表された、ロレックスのヴィンテージのモデルです。このタイプの時計は、現在市場ではほとんど見ることができません。
Ref.114200と14000との価格
ロレックス エアキング Ref.114200は比較的新しいモデルですが、ロレックスはこのモデルを現在ロレックス オイスターパーペチュアル 34と呼んでいます。「Air-King」のモデル名が表記されているのは、2007年~2016年に製造された時計のみの文字盤になります。このモデルの中古品は約50万円、未使用品は約56万円でご購入いただけます。2016年代のRef.116900、並びにRef.114200は、クロノメーター認定済みのムーブメントで駆動されています。
クロノメーター認定は特になくても良いという方には、数万円安い価格で提供されているロレックス オイスターパーペチュアル エアキング Ref.14000がおすすめです。これは14000Mの前駆のモデルで、まだCal.3000で駆動されていました。この時計の中古価格は、約45万円です。未使用品は希少なため価格もそれなりに高く、約50万円で提供されています。
日付表示搭載のロレックス エアキング デイト
日付表示搭載バージョンのロレックス エアキング デイトには、Ref.5700と5701があります。お馴染みの拡大レンズ付きのこの時計は、中古約40万円でご入手いただけます。ケースサイズ35mmのエアキング デイトは、日付なしのモデルに比べて1mm大型です。
エアキングは、自分に適した時計かどうか?
長い間ロレックス時計の購入をご検討されている方には、エアキングが最適です。ヴィンテージモデルと現行モデルの価格は比較的低額で、デザインはロレックスらしく簡素でスポーティーに仕上げられています。直径34mmのケースを持つ古いモデルは、スマートな男性もしくは女性に合うサイズです。最新のエアキング Ref.116900はケース径40mmの標準的なサイズで、日常用腕時計として最適です。そのデザインはスポーティーかつ優雅に演出されており、オフィスでもオフタイムにもご着用いただけます。
オイスターパーペチュアル39の価格は、エアキングよりも数十万円安い約70万円です。約85万円のエクスプローラーもロレックスのパイロットウォッチであるエアキングと同様の価格帯に入りますが、スポーティー感は控えめとなり、ケースはオイスターパーペチュアルと同じ39mmサイズです。エアキングの特徴は、大きなアラビアインデックス、グリーンの秒針、そしてグリーンのモデル名表記です。ご購入の最後の決め手となるのは、恐らく価格よりも好みでしょう。
文字盤とベゼルのバラエティ
エアキングシリーズには、70年代に様々なデザインの文字盤とベゼルが登場しました。バーインデックスからアラビアインデックス、ローマインデックス、また、ロジウムコーティングされた表面や、オレンジ色のアクセントがある文字盤など、エアキングのデザインはバラエティが豊富です。文字盤の色には、ローズ、ブルー、レッド、グリーンなどがあります。
時計の基本的なデザインは、シリーズで一貫しています。一目で分かるのは、独特なステンレケースのフォルムです。この形状はロレックス時計のすべてにおいてほぼ同一で、違いはごく細部に限られています。ケースとリンクブレスレットの表面はサテン仕上げとなっており、サイドにはポリッシュ仕上げが施されています。ケースは基本的に34mmで、これは現在では一般的にやや小さめと思われるサイズです。ロレックスは1950年代に、エアキングのケースを1mm大型化し、エクスプローラーと同じサイズを採用しました。ツインロックのねじ込み式リューズ使用のため、このタイムピースは100m (10気圧) 防水です。
べゼルにはポリッシュ仕上げ、フレーテッドベゼル、そしてエンジンターンドベゼルの3種類があります。Ref.114234の時計には、ホワイトゴールドのベゼルが備えられています。新しいモデルには、傷の付きにくいサファイアガラスが使用されており、時刻をクリアに表示します。Ref.5500のヴィンテージ時計には、アクリルガラスが使用されています。
ロレックス エアキングの歴史
創業者ハンス・ウィルスドルフは、栄誉あるイギリス海軍のためにこのモデルを考案しました。エース・パイロットたちは第二次世界大戦が勃発する以前から、このスイス工房の時計を着用していました。パイロットたちが愛用していた時計はケース径34mmで、当時海軍で採用されていたスタンダードなモデルに比べてより高精度でした。1930年後期にウィルスドルフは「エアライオン」、「エアタイガー」、「エアジャイアント」、「エアキング」といったモデルの腕時計を考案しました。その中から「エアキング」のみの製造が大戦後も続けられ、一般市民にも購入されるようになりました。
時代とともに変化したエアキングのムーブメント
ロレックスは、Ref.5500のモデルを約37年間製造し続けました。1957年以降、Cal.1520と1530など、異なるムーブメントが使用されるようになりました。アメリカ用に生産されたCal.1520のバージョンには、輸入制限のため軸受宝石が17個のみ使用されましたが、ヨーロッパのバージョンには26個使用されました。そして、Cal.1530には軸受宝石17個、25個、26個の3種類がありました。文字盤上に見られる「Precision」(Cal.1520) または「Super Precision」(Cal.1530) の表記によって、どのムーブメントが搭載されているか分かるようになっています。
1990年代には、それまで使用されてきた機構に代わり、自動巻きムーブメントCal.3000が搭載されました。この機構の振幅数は毎時2万8800回で、両方向に巻き上げられるローターと、端を2重にカーブさせたブレゲヒゲぜんまいによって高い精度性が実現されています。
スイスのジュネーブを拠点とするロレックスは、21世紀に入ってからサブマリーナ ノンデイトにも搭載されているCal.3130をこのモデルにも採用しました。この機構が使用されたエアキングには、「modified (改定された)」を意味するアルファベットの「M」がリファレンスナンバーの最後に追加されています。2007年から、エアキングはスイスクロノメーター検定協会 (COSC) の認定付きで販売されています。レグラージュ、即ち精度調整は、テンワ内に設置されたロレックス独自のマイクロステラナットで行われます。ロレックス以外のメーカーでは、精度調整は緩急針によって行われます。
2007年の新デザイン
ロレックス エアキングは、2007年に大規模に改定されました。これに伴い、ロジウムコーティングの施された文字盤や、カラフルなアラビア数字のデザインの時計が登場しました。時計ケースはラグに向かってより太くなり、11.5mmと厚みを増しました。これに加え、改良されたスクラプと幅19mmのラグを持つ70190ステンレス製のオイスターブレスレットが取り付けられています。
エアキングは、ドームの円蓋を思わせる形状をしており、丸型に膨らんだサファイアガラスと大型なベゼルが取り付けられています。ロレックス独特のこの風防は、ケースの高さから浮き出す形になっており、このデザインが時計にボリューム感をもたらしています。この形状は1931年に発表された初代のオイスターパーペチュアルを連想させるため、時計通の間では「バブルバック・ケース」と呼ばれています。当時のケースも円状に膨らんでおり、バブルのようであったことからこう呼ばれるようになりました。形状の理由は、ロレックスが特許を取得している巻き上げローターでした。
2016年以降、ケースサイズ40mm
ロレックスは、エアキングの生産を2014年に一時中断しました。そのわずか2年後に、ジュネーブに拠点を置くこのブランドは、大きなアラビアインデックスと黒い文字盤を持つ、ケース径40mmの新モデルを発表しました。際立つミニッツスケールと数字のデザインが、エアキングをまさにパイロットウォッチ風に仕立てています。3時、6時、9時のインデックスは他よりも大きくなっており、これはロレックス エクスプローラーのデザインと同じです。時針にはロレックスのスポーツウォッチで定番のメルセデス針が使用されており、夜光のクロマライトという蛍光塗料が塗布されています。また、目盛りと12時位置にある大きな三角形にも同じ塗料が注がれています。そのため暗い場所でも時刻を読み取ることが可能です。
ロレックス エアキング Ref.116900の特徴は、グリーンの秒針と、12時位置の同じくグリーンで表記されたロレックスのブランド名です。6時位置に躍るような文字体で表記された「Air-King」は、初代腕時計を思い起こさせます。サテン仕上げのオイスターブレスレットには、オイスタークラスプという留め金と、ブレスの長さを簡単に5mm延長できるイージーリンクという調整器具が使用されています。また、ポリッシュ仕上げのステンレスベゼルが、エアキングに光沢を与えています。
ロレックス エアキングに似た時計
オイスターパーペチュアル 39は、エアキングよりも若干安く、約70万円で提供されています。このモデルは2014年以降、ロレックスのリーズナブルな時計としてラインナップされています。オイスターパーペチュアルのケースは、エアキングと同じく100m (10気圧) 防水で、サイズは1mm小型です。また、文字盤のデザインはよりエレガントに仕上げられており、バーインデックスと一色の文字表記が使用されています。スポーティーなメルセデス針に代わり、オイスターパーペチュアル 39では、バトン針によって時刻が表示されます。ロレックスはこの時計に、エクスプローラーにも採用されているCal.3132を搭載しています。