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ロレックス GMTマスター II 「バットマン」
ブルーとブラックのセラミックベゼルを備えたGMTマスター II、通称「バットマン」は、最も人気のあるロレックスの一つです。また、価値が高く、投資としてもおすすめのモデルです。2019年からは、70時間のパワーリザーブを備えた自社製キャリバー3285が搭載されています。
目次
ブルーとブラックのGMTマスター II
アイコニックで投資対象にもなるモデルを探している場合、GMTマスター II 「バットマン」がおすすめです。ブラックとブルーのセラミックベゼルが、ゴッサムシティを舞台に悪者から世界を救う、ダークなヒーローを彷彿とさせることから、「バットマン」というニックネームが付けられました。初代のバットマンモデル Ref. 116710BLNRは2014年から生産され、2019年に生産を終了しましたが、その結果需要が急増し、価格は急上昇しました。
Ref. 116710BLNRの生産終了とほぼ同時期に、ロレックスは新しいGMTマスター II Ref. 126710BLNRを発表。このバットマンは前モデルとほぼ同じですが、70時間のパワーリザーブを持つアップデートされたキャリバーを搭載し、またブレスレットには、これまで使用されていたオイスターブレスレットに代わって、5連のジュビリーブレスレットが標準装備されています。オイスター ブレスレットを選択することもできます。
価格面では、新旧のどちらのモデルも近年かなりの変動を記録し、特に2021年から2022年にかけて価格が急上昇しましたが、その後は下落傾向にあります。そのため、購入には比較的有利な状況と言えるでしょう。価格が下落傾向にあるにもかかわらず、長期的に見ると価格上昇率はプラスを維持しています。しかし、今後どのように変化していくかは未知数です。
GMTマスター II 「バットマン」を買う理由
- 投資にも適した人気モデル
- 2019年以降、70時間のパワーリザーブを備えた自社製キャリバー3285を搭載
- ブルーブラックのセラクロムベゼル
- オイスターブレスレットまたはジュビリーブレスレットを選択可能
GMTマスター II 「バットマン」の価格一覧
リファレンスナンバー | 価格(約) | 特徴 / キャリバー |
126710BLNR | 260万円 | ブルーブラックのセラクロムベゼル、ジュビリーブレスレット / 3285 |
116710BLNR | 245万円 | ブルーブラックのセラクロムベゼル、オイスターブレスレット / 3186 |
GMTマスター II 「バットマン」の価格
Ref. 116710BLNRは、近年価格が高騰している人気モデル。その価格推移は興味深く、2018年では新品同様のものは、市場で約140万円でした。その後2022年5月には、約370万円にまで上昇し、その後大幅な下落を経て、2024年秋の時点では、約250万円で購入可能となっています。
2019年に発表されたRef. 126710BLNRの希望小売価格は、オイスターブレス付きが139万9200円、ジュビリーブレス付きが156万9700円です。Chrono24では、未使用品が約260万円で販売されています。
イージーリンクを備えたオイスターまたはジュビリーブレスレット
ロレックスは「バットマン」に、ステンレス製の「ペプシ」やデイトジャスト にも採用されている5連のジュビリーブレスレットと、サブマリーナーなどでお馴染みのオイスターブレスレットを用意しています。サブマリーナーとは違い、GMTマスター II「バットマン」のオイスターブレスレットのセンターリンクはサテン仕上げではなくポリッシュ仕上げとなっています。その他のGMTマスター IIでもポリッシュ仕上げのセンターリンクが採用されています。ポリッシュ仕上げを施すことで、時計全体により洗練された印象を与えています。
また、オイスターロッククラスプは、時計をしっかりと手首に装着し、不意に開いてしまうのを防ぎます。イージーリンクシステムは特に便利で、ブレスレットを素早く5mm延長することができます。このシステムはジュビリーバンドにも採用されています。
GMTマスター II「バットマン」に搭載されているムーブメント
GMTマスター II「バットマン」には、自社製キャリバー3186または最新の3285が搭載されており、どちらもスイス公認クロノメーター検定協会、COSCによるクロノメーター認定を受けています。国際規格では、機械式クロノメーターは1日の平均誤差が-4~+6秒と定められていますが、ロレックスはさらに厳しく、認証後に再度日差をテストし、±2秒としています。このように自社による厳しいテストをクリアした同社のキャリバーは、高精度クロノメーターと呼ばれています。
2つのキャリバーの違いはパワーリザーブにあり、3186は48時間、3285は70時間です。パワーリザーブの延長は、主にロレックス独自のクロナジー エスケープメントによるもので、従来のスイス製レバー脱進機よりもはるかに効率的に作動します。どちらのキャリバーにも、ブレゲ曲線を描くブルーのパラクロムヒゲぜんまいが搭載されています。このヒゲぜんまいは、ニオブ・ジルコニウム合金製で、耐磁性に優れ、従来のヒゲぜんまいに比べて衝撃に強くなっています。
キャリバー3285の特徴
- 70時間のパワーリザーブ
- クロナジー エスケープメント
- パラクロムヒゲぜんまい
- 日付表示
- GMT機能
GMTマスター II「バットマン」の代替モデル
GMTマスター II「バットマン」同様、2018年に発表されたRef. 126710BLROの「ペプシ」も、非常に人気の高いモデルです。ロレックスはこのモデルにもジュビリーブレスレットとキャリバー3285を搭載しています。技術や機能の面では、2019年以降、GMTマスター IIの「ペプシ」と「バットマン」に違いはありません。価格では、「ペプシ」の方が少し高く、新品同様のものが約320万円です。
ホワイトゴールド製の「ペプシ」の場合、2024年9月時点で、約600万円~850万円の予算が必要です。価格は、リファレンスと文字盤カラーにより大きく異なります。
GMTマスター II Ref. 116710LNの価格
GMTマスター II 「バットマン」と比較すると、ブラックのセラミック製ベゼルを備えた標準モデルのRef. 116710LNの希望小売価格は約90万円ですした。しかし、このモデルも生産終了となったため、最近では価格が大幅に上昇しています。2019年は、未使用モデルが約180万円でしたが、2022年5月時点で、価格は300万円以上にまで上昇していました。他モデルと同様、価格変動はかなり落ち着き、2024年秋時点では新品同様のものを約250万円で見つけることができます。
左利き用のブラックとグリーンのGMTマスター II
ロレックスは、Watches and Wonders 2022で、新しいGMTマスター IIを発表。Ref. 126720VTNRでは、GMTベゼルに初めてブラックとグリーンの配色が採用され、さらにケースは左右反転したデザインで、リューズと日付表示は左側に位置しています。このGMTマスター IIは、ロレックスが初めて特別に左利き用に製作したモデルです。技術面では、「バットマン」Ref. 126710BLNRと同じです。希望小売価格は、オイスターブレスバージョンが約160万円、ジュビリーブレスバージョンが約165万円です。Chrono24では約280万円から購入可能です。
GMTマスター II、ブラックとグレーの「ブルース・ウェイン」
ロレックスは2024年にブラックとグレーのベゼルを持つRef. 126710GRNRを発表。ベゼルの新しい配色以外は、「ペプシ」や「バットマン」モデルと変わりません。「ブルース・ウェイン」の場合も、オイスターブレスまたはジュビリーブレスから選ぶことができます。Chrono24では、未使用品が約290万円から販売されています。