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ロレックス チェリーニ: クラシックな時計コレクション
チェリーニは、ロレックスが提供するクラシックな時計です。ゴールド素材やギョーシェ文字盤が、この腕時計の優雅な趣を助長しています。シリーズの中でも最も高級なモデルには、デュアルタイムやムーンフェイズ表示が搭載されています。
クラシックなデザインと最新のテクニック
時計コレクション「チェリーニ」は、ロレックスの最も古風なシリーズです。ローマインデックス、ギョーシェ文字盤、ロサンジュ針、ホワイトゴールドやピンクゴールドなどの高級素材がこのコレクションの特徴です。1961年に発売されたチェリーニコレクションは、サブマリーナやデイトナなどの世界的に有名なスポーツウォッチを誇るオイスターコレクションと一線を画しています。
現在のチェリーニ コレクションの基には、2005年から2015年まで生産されていたチェリーニ プリンスがあります。この手巻き時計のデザインは、1928年に発売された同じく長方形のケースを備えたロレックス プリンスの面影を残しています。
2014年から、ラウンドケースを持つ自動巻きの自社ムーブメントが搭載されたチェリーニの製造が再開されました。最高級のモデルには、デュアルタイム機能やムーンフェイズ表示が搭載されています。特にシンプルなモデルは、3針の時刻表示のみを備えるチェリーニタイムです。
このコレクションの名前の由来となったのは、ルネサンス時代の著名なイタリア人彫金師で彫刻家でもあったベンベヌト・チェリーニ (1500年~1571年) です。「復活」を意味するルネサンス、即ちヨーロッパにおける重要な文化運動期にちなみ、ロレックスの時計は伝統的な時計芸術に新しい意味を与えるという役割を担っています。つまり、チェリーニはクラシックな優雅さと最新の時計製造技術の融合といえます。
ロレックス チェリーニを買う5つの理由
- クラシックなドレスウォッチ、フォーマルな場所に最適
- 18Kホワイトゴールドまたはエバーローズゴールド使用、アリゲーターレザーストラップ
- 文字盤とベゼルにダイヤモンド装飾を施したモデルあり
- クロノメーター認定の自社ムーブメントで日差は最大±2秒
- 第2タイムゾーンやムーンフェイズ表示や機能搭載モデルあり
ロレックス チェリーニの価格一覧
モデル / Ref. | 価格 (約) | 素材/コンプリケーション |
チェリーニ ムーンフェイズ/50535 | 260万円 | エバーローズゴールド/ムーンフェイズ |
チェリーニ デイト/50519 | 185万円 | ホワイトゴールド/ポインターデイト |
チェリーニ デュアルタイム/50525 | 180万円 | エバーローズゴールド/第2タイムゾーン |
チェリーニ デュアルタイム/50529 | 180万円 | ホワイトゴールド/第2タイムゾーン |
チェリーニ デイト/50515 | 165万円 | エバーローズゴールド/ポインターデイト |
チェリーニ タイム/50505 | 145万円 | エバーローズゴールド/- |
チェリーニ タイム/50509 | 145万円 | ホワイトゴールド/- |
ロレックス チェリーニの価格
シンプルな3針のチェリー二 タイム エバーローズゴールドモデル (Ref.50505) は、未使用約145万円でお買い求めいただけます。中古は約115万円になります。このモデルの2020年度のの定価は156万6000円で、Chrono24では25万円以上節約できます。ホワイトゴールドモデル (Ref.50509) のご購入をお考えの場合、未使用価格は約145万円、中古は約115万円になります。
チェリーニ タイムには、ダイヤモンド装飾ベゼル付きのモデルも提供されています。Ref.50705RBRは18Kエバーローズゴールドを素材としており、未使用約200万円でご購入いただけます。Chrono24で提供されているこの価格は、定価に比べて60万円以上安くなります。中古品はこれよりもさらに安く提供されています。
ポインターデイトと青文字盤を搭載する、ホワイトゴールドのチェリーニ デイト Ref.50519は、未使用約185万円で販売されています。また、このモデルの中古品は、約135万円で提供されています。エバーローズゴールドのRef.50515はこれより若干安く、約165万円でご購入いただけます。中古品の価格は約140万円になります。チェリーニ デイト Ref.50515の国内定価は159万5000円です。
2カ国の時刻を同時に表示したい方にぴったりのドレスウォッチは、チェリーニ デュアルタイムです。第2の時刻は、6時位置に配置されたインダイヤルに表示されます。このインダイヤルの9時位置に設置された小さな窓内の表示によって、第2タイムゾーンの昼夜を判別できます。ピンクゴールドモデルのRef.50525は、未使用約180万円、中古で約145万円でご購入いただけます。ホワイトゴールド素材のRef.50529は、未使用約約180万円、中古は約160万円になります。
2017年からトップモデルであり続けているチェリーニ ムーンフェイズ
チェリーニ コレクションの中でも最も注目を浴びているのは、6時位置に配置された青いエナメルディスクが月の満ち欠けを表す、ロレックス チェリーニ ムーンフェイズです。ディスク型の円盤が月の周期に合わせて動き、インダイヤルの12時位置に設置された目印の場所に、現在の月の形を表示します。満月にはメテオライトのアプリケーションが用いられ、新月は銀色のリングで描かれています。このムーンフェイズは、122年間正確に月の満ち欠けを表示し続けます。また、チェリーニ ムーンフェイズには日表示が搭載されており、センター針と文字盤の周囲に配置された数字によって日付を確認できます。
この両機能を持つチェリー二 ムーンフェイズは、チェリー二 コレクションの中でも最も複雑なモデルです。また、このモデルは1950年代の歴史的なRef.6062や8171のような大変希少で価値の高い時計を連想させます。6062には最低でも755万円、8171にはの最低でも695万円の価格が付けられます。チェリーニ ムーンフェイズ Ref.50535はこれらよりずっと安く、未使用品は約260万円、中古品は約235万円でご入手いただけます。このモデルの国内定価は、283万300円です。
ロレックス チェリー二は良い資産投資になるか
ロレックス時計の多くは、安定した資産投資です。特に、ステンレスのスポーツモデルの価格は、過去数年間で大幅に上昇してきました。しかし、これはチェリーニのゴールドモデルには当てはまりません。過去数年間で価格は全般的に安定しており、数万円の上昇さえ見られたものの、ステンレス製のスポーツモデルに比べるとドレスウォッチのチェリーニの価格推移はそれほど良いとは言えません。また、市場相場は定価を下回っています。つまり、チェリーニはケースに大切に保管しておくよりも、実際に手首に着用するべき腕時計です。しかし、将来チェリーニの価格が上昇し、人気のコレクターモデルになる可能性も、無きにしも非ずです。
ヴィンテージ時計の価格
古風なヴィンテージ時計をお好みの方には、チェリーニが特におすすめです。中古時計のモデルは豊富なため、どなたでもお気に入りの1本が見つかることでしょう。ロレックス キング ミダス Ref.9630は、ギリシャ神話のミダス王の名前にちなんで名付けられた時計です。この王が触れるすべての物は、金に変えられます。ロレックス キング ミダスも、完全にホワイトゴールド、もしくはイエローゴールドで仕上げられています。この優雅なタイムピースの主要な特徴は、リューズが左側に取り付けられた四角い薄型なケースです。ロレックスはこの時計を、ブランパンのCal.650で駆動しています。
キング ミダスのデザインは、パテック フィリップ ノーチラスやオーデマピゲ ロイヤルオークなどを手掛けたジェラルド・ジェンタによって考案されたと言われています。また、キング・オブ・ロックンロールと呼ばれるエルビス・プレスリーもこの時計の独特な装いのファンでした。Ref.9630のご購入をご希望の場合、約115万円のご予算をお見積りください。
ロレックス チェリーニ ダナオスも同じくギリシャ神話の王の名前が付けられた時計ですが、キング ミダスよりもずっと新しいモデルです。ダナオスは2000年代初期の時代のネオヴィンテージ時計に属し、バブルバックケースを備えた1930年代の古いロレックスを連想させる薄型のクッション型ケースが使用されています。ピンクゴールドとホワイトゴールドのロレックス チェリーニ ダナオス Ref.4243の中古品は、約65万円でご購入いただけます。この時計のケース径は38mmで、レディース・メンズ用腕時計としてご着用いただけます。これに対し、33mmサイズのケースを備えるRef.4233は女性の手首に適した腕時計で、約50万円でご購入いただけます。また、これよりもさらに小型なモデルに、チェリーニ ダナオス レディ Ref.6229があります。このゴールドウォッチのケース径は24.5mmです。価格は約35万円になります。
チェリーニのデザインについて
ロレックス チェリーニのデザインは、はっきりとした直線的なデザインで仕立てられています。ケースサイズは標準的な直径39mmで、女性にも男性にもご使用いただけます。チェリーニの素材に、18金のホワイトゴールドもしくはピンクゴールドが使用されています。スイスを拠点とするマニュファクチュール、ロレックスは、その他すべての金合金と同じく、この時計に使用するピンクゴールドを自社内の鋳造で作り上げています。下向きのラグと丸みを帯びたバネ棒で、ケースとストラップ間の隙間がより小さくなっています。ストラップはアリゲーターレザー素材で、色はブラック、ブルー、ブラウンからお選びいただけます。この艶あるストラップにはへり返し仕立てという製法が施されており、素材と芯材が繋ぎ目なしで縫い合わせられています。さらに、18Kゴールド製の尾錠によって、時計が安全に腕に装着されます。
ベゼルは非常に珍しいダブルベゼルになっており、ひとつはドーム型、もうひとつはフレーテッド装飾で仕上げられています。風防には耐傷性のある透き通るサファイアガラスが使用されており、これを通して、シルバー、ホワイト、ブラウン、ブルー、ピンク、またはブラックで色付けられた、もしくはギョーシェ彫りが施された文字盤が見えます。この文字盤上には、アプライドインデックスが見られます。12時、3時、6時、9時には細長いデザインのローマインデックスが用いられており、細身の目盛りがロザンジュ針に合わさることで時刻を表示します。このモデルでは、針にもアワーマーカーにも夜光塗料は使用されていません。6時位置に刻印された揺れるような「Cellini」の文字が、コレクション名の表記になっています。ねじ込み式リューズと裏蓋により、この時計は50m (5気圧) まで防水します。ドレスウォッチでは3気圧 (30m)までの防水が標準で、通常日常生活の範囲での防水にしか対応していません。
モデルの種類: タイム、デイト、デュアルタイム、ムーンフェイズ
チェリー二 タイムにおいては、シンプルさがモットーとされています。この3針モデルではあらゆる附属機能が省かれ、簡潔さと洗練さに注力されています。日付表示が欲しい方にはチェリー二 デイトがあり、文字盤の3時位置に配置されたインダイヤル内のインデックスと針により、日付を読み取ることができます。
頻繁に旅行をされる方にはチェリーニ デュアルタイムがお勧めです。6時位置のインダイヤル内の小さな針が、第2タイムゾーンの時刻を表します。この小さなダイヤルの9時位置には昼夜を表す小さな窓が付いており、太陽のシンボルが昼、月のシンボルが夜となっています。これに似た機能を持つ時計に、ロレックスのスポーツウォッチであるオイスターコレクションに属する、GMT機能を搭載したGMTマスター II があります。ムーンフェイズ機能荷が付いた時計が好みの方には、チェリーニ ムーンフェイズがおすすめです。
チェリーニを駆動するムーブメント
チェリーニ時計は、ロレックスの自社ムーブメントCal.3132によって駆動されています。この自動巻き機構は、エクスプローラーやオイスターパーペチュアルにも搭載されています。Cal.3132は日付表示なしの両巻きムーブメントで、駆動時間は48時間です。テンプの振幅数は1時間につき2万8800回です。またこの機構には秒針停止機能が用いられており、これによって時刻を秒単位で正確に合わせ出ることが可能です。
テンプ内の青いヒゲぜんまいは二オブ・ジルコニウムの合金を素材としており、磁気の影響を受けず、従来のヒゲぜんまいに比べて耐衝撃性がより強くなっています。ロレックスはこの独自開発を「ブルーパラクロム」と名づけています。端を2重にカーブしたブレゲ曲線を用いることにより、ぜんまいに「遊び」ができ、これが機構の精度をより高めています。また、テンプを安定した位置に固定するトラバーシングブリッジも高精度の要因のひとつです。従来のムーブメントではスウィングシステムの配置にテンプ受けが使用されていますが、その安定性が低いことが難点です。
ロレックスはすべての自社ムーブメントを、スイスクロノメーター検定協会 (COSC) に送り検定させています。精度調整 (レグラージュ) はロレックスの特徴である、テンワ内のマイクロステラナットで行われます。従来のムーブメントでのレグラージュは、緩急針でヒゲぜんまいを延長・短縮することによって行われます。ムーブメントを震動や衝撃から保護するのは、ロレックスが独自開発したパラフレックス・ショックアブゾーバーです。この機構の大きさは、直径28.5mm、高さ5.37mmです。
キャリバー 3165、3180、3195
日付表示機能が搭載されたモデルには、変更が加えられたがCal.3165が使用されています。チェリーニ デュアルタイムには自社ムーブメント 3180が搭載されており、2つのタイムゾーンの時刻を同時に表示します。2017年にはCal. 3195がロレックスムーブメントのラインナップに加えられ、チェリーニ ムーンフェイズに搭載されました。このムーブメントにはムーンフェイズ機能に加え、ポインターデイトが用いられています。この3種類の機構のすべては、駆動時間と精度面で、チェリーニ タイムに使用されたCal. 3132と同等です。
ロレックスのスポーツウォッチとは異なり、チェリーニコレクションにはサファイアガラスのシースルーバックは使用されていません。このシリーズの時計の裏蓋はポリッシュ仕上げで、ムーブメントを外から見ることは出来ません。それでもロレックスは、中身の部品に装飾を与えています。ローターはサンバースト仕上げで装飾されており、ねじ山とブリッジはポリッシュ仕上げされています。ロレックスの自動巻き機構は、市場に出ている機械式ムーブメントの中で最良だと言われています。