- 30
- 60
- 120
ロレックス ルートビア – ブラウンのGMT マスター
ブラウンのダイヤルとベージュブラウンの24時間ベゼルにコンビカラーのケース – これらがロレックス ルートビアの特徴です。その配色によって、この時計はGMT マスターの特別なモデルとしてファンやコレクターの間で人気です。
目次
ルートビアを買う3つの理由
- ロレゾールのケースとブレスによるコンビモデル
- 人気のコレクター時計 – 資産投資に最適
- COSC認定を受けた、第2タイムゾーン搭載の自社製キャリバー
ルートビア、タイガーアイ、クリント・イーストウッド?
GMT マスターは、1950年代の中頃からロレックスのプログラムで確実な地位を持つコレクションです。初代モデル発売以降、このスイス高級時計メーカーはこの時計に数々の新しいモデルを追加してきました。これら多くのモデルを混同せず、はっきりと区別するために、時計ファンたちはそれぞれのモデルに ニックネームを付けるようになりました。例えば赤と青のベゼルを持つモデルはペプシの名で親しまれ、黒と赤のベゼルを持つモデルはDCコミックスの英雄にちなみ、バットマンと呼ばれています。
ルートビアというあだ名で呼ばれるモデルは、ブラウンの文字盤とベージュブラウンのベゼルを持つGMT マスターで、この配色はアメリカ合衆国やカナダなどで好まれる炭酸飲料を連想させるものです。この時計はまた、 タイガーアイとも呼ばれます。タイガーアイのニックネームは、初期にはサーキュラーグレイン仕上げが施されたモデルのみに付けられていました。ゴールドブラウンに輝く半貴石との類似性がその理由です。
ロレックス GMT ルートビアは、その他にもいくつかのニックネームを持っています。まず、使用されているダイヤルは、インデックスとその枠の形状から フジツボ ダイヤル の名で呼ばれます。また、このモデルはハリウッドスターの クリント・イーストウッドや、ダーティー・ハリーの名でも呼ばれます。イーストウッドはルートビアを大変好んで着用し、彼が出演した数々の映画でもこの時計がよく見られます。
ロレックス ルートビアの価格は?
モデル/ Ref. | 価格 (約) | 製造年 | キャリバー |
1675/3 | 305万円 | 1971~1979 | 1570 |
126711 CHNR | 190万円 | 2018年~現在 | 3285 |
16753 | 125万円 | 1979~1988 | 3075 |
16713 | 115万円 | 1989~2007 | 3186 |
どのようなバリエーションがありますか?フジツボダイヤルとコンビモデル
ロレックス GMT マスター ルートビアの初代モデル、リファレンスナンバー1675/3は、1970年代初期に市場に送り出されました。その特徴的な配色に並び、このモデルには他のGMT マスターと違う点がもうひとつありました。この時計は、ロレックスが「ロレゾール」という造語で呼ぶ コンビモデル シリーズ初のモデルだったのです。40mmのオイスターケースはステンレス製で、リューズとベゼルの素材には18Kイエローゴールドが使用されています。また、インデックスとすべての針も貴金属から作られています。ブレスレットは、ジュビレーブレスとオイスタースクラプで提供されており、外側の内側のリンクはゴールド、外側のリンクはステンレス素材です。ロレックスはこれ以降に発表したルートビアモデルでも、ステンレスとゴールドのコンビデザインを守り続けています。
これらの時計を駆動しているのはキャリバー1570で、その3時位置には日付表示が備えられています。また、この機構は48時間のパワーリザーブを保ちます。この年代のモデルは、コレクターの間で非常に人気です。状態の良いモデルの価格は、約190万円~305万円で販売されています。
元祖ロレックス ルートビアに続くGMT マスターモデルは、1970年代中頃にリファレンスナンバー16753で発表されました。このモデルの外見は元祖モデルとほぼ同じで、ブラウンのフジツボダイヤル、ベージュブラウンのベゼル、そして同じ針一式を備えています。後期のモデルにおいてはインデックスのデザインに変更が加えられ、ロレックスのスポーツウォッチにも見られる、夜光塗料がふんだんに使用された円形のアワーマーカーが採用されました。
最大の変更点は、時計内にキャリバー3075が搭載されたことです。この機構は毎時2万8800回の振幅数で稼働し、パワーリザーブは42時間で、クイックデイト機能を備えています。このモデルタイプは中古市場で入手しやすく、状態の良い中古時計は約105万円~125万円で提供されています。
GMT マスター II – 50時間のパワーリザーブを備えるその次の世代
GMT マスター IIの発表に伴い、1989年に新しいルートビアが登場しました。それがリファレンスナンバー16713で、このモデルは2007年までロレックスのプログラムの一部として提供されていました。このモデルにはフジツボダイヤルは使用されず、その代わりに輝くサーキュラーグレイン仕上げが施された、タイガーアイダイヤルが採り入れられました。以前のモデルにはプレキシガラスが使用されていましたが、このモデルではサファイアガラスが文字盤を外の影響から保護しています。
この時計でも、最大の変更はムーブメントにあります。ロレックスはこの時計に、1988年に発表されたキャリバー3185を採用しました。そのパワーリザーブは50時間で、特徴はGMT針を単独で調整できることです。キャリバー3186は、2007年以降のルートビアモデルに搭載されています。以前のモデルとの違いは、耐磁性が格段に高いブルーのパラクロムヒゲぜんまいが使用されたことです。
キャリバー3185搭載のGMT マスター II ルートビア (リファレンスナンバー16713) は、状態の良い中古品で約100万円からの価格でお買い求めいただけます。キャリバー3186搭載の未着用品は、約113万円で提供されています。
2018年バーゼルワールドで新リリース– ブラック・ブラウンのベゼル
2018年のバーゼルワールドにおいて、ロレックスはブラウンの回転ベゼルを備えたコンビカラーのGMT マスター IIを発表し、多くのファンを喜ばせました。このモデル、リファレンスナンバー126711CHNRにおいては、それ以前のルートビアモデルとは異なる特徴がいくつかあります。このモデルは、ロレックスがエバーローズゴールドと呼ぶ、18Kのピンクゴールドとステンレスとのコンビネーションを素材としています。また、文字盤は最良の視認性を確保するために、深い黒で統一されています。また、それに合わせてベゼルもブラックとブラウンで配色されています。この2色から成るインサートは、セラクロム素材でできており、その表面に見られる数字とマーカーはエバーローズゴールドで彫られています。
また、このモデルは技術面でもアップデートされ、キャリバー3285によって駆動されています。この機構にはブルーのパラクロムヒゲぜんまいが使用されており、パラフレックス・ショックアブゾーバーも搭載されています。パワーリザーブは70時間です。
このルートビアモデルの定価は、発売当時1万2800ユーロ (約160万円) でした。しかし、時計を実際に購入するまでに大変長い入荷待ち時間が必要です。この時計をすぐに手に入れたいという方は、Chrono24で約190万円の価格でご購入いただけます。