ロレックス サブマリーナ デイト: ダイバーズウォッチの代表
ロレックス サブマリーナ デイトは、正真正銘のダイバーズウォッチで、日付の上に取り付けられたサイクロップレンズが特徴です。ステンレスやゴールドなど、モデルの種類は豊富です。人気のコレクター時計は、カーミットやハルクなどのあだ名で呼ばれています。
拡大レンズ付きのダイバーズウォッチ
腕時計を着用する多くの方にとって、ロレックス サブマリーナに搭載されているような日付表示は、欠かせない機能です。普通は、日付拡大レンズがあまり好きでないという場合でも、これはサブマリーナにおいては欠かせない特徴です。ロレックスは、この日付表示方法を1960年代に発売されたRef.1680で初めて使用しました。サブマリーナ デイトは、同スイス高級時計ブランドが誇る、今日最も人気のモデルのひとつです。
40mmサイズのケースは、オイスター構造とスクリューバック、そしてロレックスが特許を取得しているトリプロック リューズにより、300m (30気圧) 防水です。蓄光インデックスと針は、暗い場所でも高い視認性を確保しており、逆方向回転式のベゼルには60分のミニッツトラックが刻まれています。ロレックスは、2010年までに製造されたすべてのモデルのベゼル インサートに、アルミニウムを使用しています。Ref.11660以降のモデルには、ロレックスが独自開発したセラミックであるセラクロム素材が使用されています。
日付表示なしのサブマリーナ ノーデイトモデルに比べて、デイトモデルの種類はより豊富です。ロレックスはサブマリーナ デイトのケースとブレスレットの素材に、ステンレス、イエローゴールド、ホワイトゴールドを使用しています。また、ステンレスと18Kイエローゴールドから成るコンビモデルも提供されており、ロレックスはこれを「ロレゾール」と呼んでいます。文字盤とベゼルの配色においても、サブマリーナ デイトには黒以外の選択肢があり、青や緑のカラーバリエーションからもお選びいただけます。
ロレックスは2020年9月に、合計7つのサブマリーナ デイトモデルを発表しました。これらすべてにおいて、ケースサイズは1mm大きい41mmになりました。また、性能が向上し、70時間のパワーリザーブを持つCal.3235が搭載されました。
ロレックス サブマリーナ デイトを買う理由
- オイスターケースで300m (30気圧) まで防水
- サイクロップレンズ付き日付表示
- クロノメーター検定済みの自社ムーブメント
- ステンレス、コンビ、ホワイトもしくはイエローゴールドモデル
- ベゼルと文字盤のカラーバリエーションが豊富
ロレックス サブマリーナ デイトの価格一覧
リファレンス | 価格 (約) | 特徴 |
116619LB | 380万円 | ホワイトゴールドケース、青文字盤とセラミックベゼル |
116618LN | 355万円 | イエローゴールドのケースとブレスレット |
16610LV「カーミット」 | 220万円 | 緑のアルミニウムベゼル |
1680 | 185万円 | 日付表示を備えた初のサブマリーナ |
116610LV「ハルク」 | 170万円 | 緑文字盤とセラミックベゼル |
116613 | 160万円 | コンビ |
16613LB | 135万円 | コンビ、青文字盤とアルミニウムベゼル |
116610LN | 130万円 | セラミックベゼル |
16610LN | 125万円 | アルミニウムベゼル |
サブマリーナ デイトの価格
過去数年、ロレックスのスポーツモデルの価格は急激に上昇してきました。現行のサブマリーナ デイト116610LNもその例外でなく、未使用品の需要は大変高くなっていますが、市場で提供されている本数はほんの少数に限られています。ここ数年では、中古品の価格にも、部分的に大幅な上昇が見られます。中古のサブマリーナ デイトにおいては、製造年、時計のコンディションや付属品の有無などの要素が、価格に影響します。ステンレスモデルに対して、コンビモデルやゴールドモデルの価格上昇率はそれほど大きくありませんが、それでも価格は低下していません。
2010年以降に製造されたモデルには、「マキシケース」が備えられています。このタイプのケースでは、旧モデルに比べて、ラグ幅とリューズガードが大きく拡大されています。ただし、40mmのケースサイズはそのまま受け継がれています。同じく2010年以降のモデルに搭載された新しい要素は、ロレックスによって独自開発されたセラミック合金から成る、セラクロムベゼルです。
ステンレスケース、黒文字盤、セラミックベゼルを備えるRef.116610LNの未使用品は、約130万円で提供されています。中古時計は、約115万円からの価格でご購入いただけます。初代サブマリーナ Ref.1680などの古いヴィンテージモデルには、それ相応の価格が付けられます。これらのモデルは、時計のコンディションにより、185万円~220万円で販売されています。
ロレックスは2020年9月に、クラシックな黒ベゼルを備える新しいステンレスモデル、Ref.126610LNを発表し、旧モデルは廃盤となりました。この時計のケースサイズは、旧モデルに比べて1mm大型になりました。ロレックスはこの時計のラグを細めに仕上げており、このため全体的にすっきりとした印象を与えます。もう一つの変更箇所は、自社ムーブメント3235の使用にあります。この機構は、以降すべてのサブマリーナ デイトモデルに搭載されています。
新しいムーブメントにはクロナジーエスケープメントが搭載されており、その駆動時間は70時間に延長しました。クロナジーエスケープメントには、ロレックスによって独自開発されたニッケルとリン合金素材が使用され、これによって精度と耐磁性の向上が実現されています。この時計は定価96万5800円 (税込み) で販売されています。
緑がかった配色: サブマリーナ デイト カーミットとハルク
コレクターに人気のモデルはRef.16610LVとRef.116610LVです。Ref.16610LVは、ロレックス サブマリーナの誕生5周年記念モデルで、2003年に発表されました。ファンの間で「カーミット」のあだ名で呼ばれるようになったこの腕時計には、緑のベゼルが備えられています。また、このモデルの黒文字盤は、その他のモデルとは少し異なります。ロレックスはこの時計に、大型なインデックスを使用したマキシダイヤルを採用しました。カーミットは未使用約220万円で、中古約165万円でご購入いただけます。
2010年にリリースされた116610LVは、これよりも安い価格で提供されています。このモデルのケースは「マキシケース」で、初のグリーンのセラミックベゼルを備えています。この時計における緑色の要素はベゼルだけでなく、サンバースト仕上げが施された、光沢のある文字盤もグリーンで統一されています。この顕著かつ独特なコンビネーションが、「ハルク」というニックネームの由来です。価格は未使用約115万円、中古約105万円です。
Ref.126610LVは2020年に発表された緑色のベゼルを持つモデルで、Ref.116610LVの後続モデルとなります。この時計のケースサイズは1mm大きくなり、ラグは細身になりました。2020年にリリースされたその他すべてのサブマリーナ デイトモデルと同じく、この腕時計にもクロナジーエスケープメントを備える70時間駆動のCal.3235が搭載されています。このモデルの国内定価は100万9800円 (税込み) です。
アルミベゼルを持つ最後のサブマリーナ デイト: Ref.16610LN
ロレックスは1987年~2010年に、Referenz 16610LNを製造していました。この5桁のリファレンスを持つこのモデルは、細身のケースとアルミニウム素材のベゼルにより、すぐにツールウォッチとして見分けることができ、多くのファンの間で人気です。その後発表されたRef.116610は、ずっとドレッシーなモデルになるため、愛好家の間ではこれが「最後の正真正銘サブマリーナモデル」と呼ばれることもあります。16610LNは現在でも非常に人気で、高価格で売買されています。
未使用品をご希望の方は、約125万円の価格を見込んでいただく必要があります。販売者によっては、これよりもずっと高い金額で提供している場合もあります。中古品は、Chrono24で約90万円でご入手いただけます。
サブマリーナ デイトのゴールドとコンビモデル
サブマリーナ デイトで、初めてケースとブレスレットにイエローゴールドが使用されたモデルは、Ref.16618です。ロレックスはこの腕時計を、黒文字盤と黒ベゼル、また、青文字盤と青ベゼルの2種類のタイプで提供しています。デザインに関わらず、この時計は未使用約270万円でご購入いただけます。中古品の価格は、平均して約245万円になります。
ロレックスによって、同じく黒と青の2種類で提供されている、新しいイエローゴールドモデルRef.116618は、未使用約345万円の価格で提供されています。中古品の価格はそれとさほど変わらず、約330万円になります。
41mmケース、細身のラグ、Cal.3235搭載の現行モデルをお探しですか?その場合、Ref.126618LB (青ベゼル) と Ref.126618LN (黒ベゼル) がお勧めです。両モデルの国内定価は309万6100円 (税込み) です。
ロレックスでは、ステンレスとイエローゴールドの2色仕立てのデザインをロレゾールと呼びます。新型のモデルにはRef.116613LB または LNのリファレンスナンバーが付けられており、「LB」はLunette Bleu (青ベゼル)、「LN」はLunette Noire (黒ベゼル) を意味しています。また、文字盤も、ベゼルと同じ配色で統一されています。価格は中古約150万円で、未使用品は約160万円になります。Ref.16613などの古めのモデルは、比較的安い価格でご入手いただけます。ヴィンテージモデルは時計の状態によって約105万円~135万円の価格になります。
ロレックスは2020年9月にRef.126613LBを発表し、旧モデルを廃盤としました。このコンビ時計のケースはステンレスとイエローゴールドから成り、サイズは41mmです。駆動に使用されている機構はCal.3235です。このモデルのご購入をお考えの場合、最低でもメーカー希望小売価格の150万円をご予算としてお考えください。青文字盤と青ベゼルより黒がお好みの方は、Ref.126613LNをご覧ください。サイズ、機能、価格は全て青いモデルと同じになります。
サブマリーナ デイトのホワイトゴールドモデルをお探しの方は、Ref.116619LBをご覧ください。リファレンスナンバーの「LB」からも分かるように、このモデルには青いベゼルと文字盤が使用されています。このモデルの未使用価格は約385万円、状態の非常に良い中古時計は約330万円でご購入いただけます。
ロレックスは2020年に、41mmサイズのケースを備えるサブマリーナ デイトのホワイトゴールドモデル Ref.126619LBを発表しました。青文字盤の旧モデルに取って代わったこのモデルでは、文字盤の色が黒に変更されましたが、べゼルの色は変わらず青のままとなっています。この時計の国内定価は419万5400円で、ロレックスのその他多くのスポーツモデルと同様、価格は上昇する傾向にあります。
300m (300気圧) 防水のオイスターケース
巧みな構造で作られたサブマリーナ デイト Ref.16800は、300m (30気圧) 防水です。それ以前のモデルの防水性は、200m (20気圧) でした。オイスターモデルと同様、この時計のケースはミドルパーツとスクリューバックから成ります。Ref.16800以降のモデルの風防には、傷が付きにくいサファイアクリスタルが使用されています。
ダイバーズウォッチにおいては、時計がどれだけ浸水に対する耐久性を持つかが大変重要です。その弱点となるのが、穴からケースに入り込んでいるリューズのねじ部分です。ロレックスはサブマリーナ デイトを浸水と汚れから保護するために、リューズ部分に4つのパッキンリングを使用しています。また、通常リューズはケース内にねじ込まれており、時刻の調整時、または時計を手動で巻き上げる際のみに、ねじ部分が引き出されます。
この時計に欠かせないもうひとつの機能は、逆回転防止ベゼルです。このベゼルを使用することによって、潜水開始時刻と、経過時間を確認することが可能です。このベゼルは時計と反対の方向のみに回転するようにできており、潜水時間を誤って延長することがないよう、逆方向へ回転できないように保護されています。暗い場所での時計表示の簡単な読み取りはダイバーズウォッチにとって重要な機能であるため、サブマリーナ デイトでは時計針とインデックスに蓄光塗料が使用されています。ロレックスは Ref.116610以降のモデルに、独自開発のクロマライトを使用しています。クロマライトの色は青みがかっており、それ以前に使用されていた緑色の光を放つスーパールミノバと一線を画しています。