セイコー PADI

日本の大時計ブランドであるセイコーは、2016年以降世界最大のダイビング教育機関PADIとコラボレーションしています。PADIはカリフォルニアで誕生し、世界中に6500以上のダイビングセンターを構える世界最大のダイビング教育機関です。また、PADIはダイビングの教育の他にも海洋の保護に活動の重点を置いています。

セイコーはこのコラボレーションに基づき、同社の豊富なダイバーズウォッチシリーズの中から不定期的に 特別エディションを発表してきました。これらのモデルの多くはシリーズで提供されている時計と同じ機能を持ちますが、PADIのロゴが文字盤上に表示されており、またこの機関のシンボルカラーである青と赤の配色でデザインされています。また、配色以外ですべてのモデルにおいて共通する点は、ケースの素材に通常ステンレスが使用されており、200m (20気圧) までの防水性を備えていることです。モデルによって、自動巻きもしくはクォーツ式のキャリバーが正確に時を刻みます。

PADIエディションの中でも特に人気のモデルに、タートル SRPA21K1、ツナ缶モンスター SRPA83K1、サムライ SRPB99K1、そしてプロスペックス オートマチック ダイバー SPB017J1があります。また、2019年に発表されたソーラーアーニー SNJ027P1も、ファンやコレクターの間で熱い人気を誇るモデルです。

セイコーはこのパートナーシップから生み出した第1作目として、2016年にダイバーズウォッチ タートルのPADIバージョンである プロスペックス SRPA21K1 を発表しました。この時計の「タートル」というニックネームは、直径45mmのステンレスケースが亀の甲羅の形に似ていることから付けられました。4時位置にケースにやや締め込めるよう取り付けられたリューズが、このレトロダイバーズウォッチのさらなる特徴となっています。

SRPA21K1には、PADIのシンボルカラーであるブルー・レッドの ペプシベゼルと、サンレイ仕上げが施されたブルーの文字盤が付いてきます。大型なアプライドのインデックスと時計針には、この配色と対照的なホワイトの蓄光塗料が塗布されています。また、赤く縁取られた分針が色のアクセントとなっています。

時計の心臓部には、自動巻きキャリバー 4R36が内蔵されています。この機構は41時間のパワーリザーブと秒針停止機能に並び、3時位置に日付と曜日表示を備えています。 この時計の価格は未使用約5万円で、中古品は約4万円でご購入いただけます。

これよりもっと小型なサイズの時計が欲しい、という方には、 ベビータートル SRPC41K1 がおすすめです。このモデルも同じく亀の甲羅型のケースを備えており、サイズは直径42mmです。ペプシベゼルと赤く縁取られた分針も大型のモデルと同じですが、サンバースト仕上げのブルーダイヤルと曜日表示は省かれています。その代わり、この小型モデルには日付拡大レンズとマットブラックの文字盤が付いてきます。未使用、中古共に約4万円前後でご購入いただけます。

セイコーは、PADI タートル発表の1年後に、人気ダイバーズウォッチコレクションからさらなるPADI バージョンをリリースしました。これは、ツナ缶モンスターとして有名なリファレンスナンバー SRPA83K1です。このモデルは直径50mmと大変な大型サイズのケースを持ち、PADIエディションの中でも存在感のあるタイムピースです。

その他すべてのツナ缶モデルと同様、ステンレスケースの周りにはアウターケースが時計を保護しています。このモデルのアウターケースは、マットブルーのセラミック素材で出来ています。また、逆回転防止ベゼル、ラバーストラップ、文字盤も同じマットブルーで統一されています。分針と秒針、デイデイト表示の小窓、ベゼル上0から5までのミニッツスケール部分に、赤い色のアクセントが見られます。その他のミニッツスケールと秒針はホワイトです。時計を動かす機構にはキャリバー 4R36が使用されています。

このモデルは未使用約7万円でご購入いただけます、中古品をご希望の場合、それより1万円ほど安い価格でご入手いただけます。

2019年以降、PADIシリーズに ソーラーアーニー SNMJ027P1 が追加されました。この時計はツナ缶モデルと深く関連しており、同じくアウターケースが付いています。アウターケースはブラックの合成樹脂素材で、ブルー・レッドのペプシベゼル、並びにホワイトのインデックスと針を彩り良く囲んでいます。

このモデルの特徴としては、搭載されているムーブメントが挙げられます。これは ソーラークォーツ機構 H851 で、針を使用したアナログ表示とLCディスプレイによるデジタル表示の両方を備えています。このディスプレイはGMT表示、ストップウォッチ、永久カレンダーにも使用できます。8時と10時の間に設置された2つのボタンによって、色々な機能の操作を行えます。

この時計の価格は未使用約5万円です。中古時計は現在まだあまり流通していません。

セイコーは2018年に、 プロスペックス SRPB99K1 サムライシリーズから人気ダイバーズウォッチのPADI エディションを発表しました。このモデルには波模様が施されたブラックの文字盤が備えられており、インデックスと針には蓄光塗料が塗布されています。このケースを囲むのは、ブルー・レッドのペプシベゼルです。この時計のステンレスケースには顕著なラグとリューズガードが取り付けられており、サイズは直径約44mmです。そのケース内で時を刻む機構は、3時位置に日付を備える自社製キャリバー 4R35です。

このダイバーズウォッチの未使用品価格は約5万円です。状態の良い中古品は、約4万円からの価格で販売されています。

プロスペックス オートマチック ダイバーズ 200M PADI エディション SPB071J1は、1965年に市場に送られたセイコー初のプロ用ダイバーズウォッチ 62MASのデザインからインスピレーションを受けたものです。クラシックなケースのフォルムに並び、SPB071J1には白い蓄光塗料が塗布されたアプライドのインデックスが見られます。また、大型な時計針にも蓄光塗料が使用されており、これにより暗い場所でも高い視認性が実現されています。

文字盤の配色はダークブルーからブラックへのグラデーションとなっており、これと波模様との組み合わせによって海の深さが表現されています。赤く縁取られた分針、並びにインナーベゼル上3時、6時、9時、12時にある赤い目盛りが、文字盤上で鮮やかな色のアクセントになっています。サファイアガラス、ブラックのインレイを持つブルーコーティングされたダイビングベゼル、またブルーのラバーストラップがこの時計を完璧な1本にしています。

このモデルは未使用価格約10万円で提供されており、中古品はそれより1万円ほど安くご購入いただけます。

PADIシリーズで提供されるさらなるモデルは、ソーラー駆動の クォーツ クロノグラフ SSC663P1 です。ソーラーキャリバー V175によって、この時計では1/5秒までの正確さでタイムを計ることが可能です。また、第2タイムゾーン下での時刻と日付の表示も同時に実現されています。この時計のGMT機能は、3時位置にある24時間計のインダイヤルに表示されます。またミニッツカウンターとスモールセコンドの両インダイヤルは、6時と9時位置に配置されています。日付は4:30の場所に表示されます。

その他のPADIモデルにも使用されている典型的なペプシベゼルが、控えめな波模様が施されたブラックダイヤルを囲んでいます。また、大型の蓄光インデックスと赤く縁取られた分針も同じく定番となっています。

このクロノグラフは、約4万円でご購入いただけます。