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セイコー プレザージュ – 繊細で美しいデザインの自動巻き時計
セイコーが展開する自社製の自動巻ムーブメントを搭載したシリーズ、プレザージュ。そのデザインは、1913年に発表されたローレルを元にしており、シンプルな3針時計から複雑なクロノグラフまで幅広く展開しています。
目次
コストパフォーマンスにこだわる時計ファン向け
プレザージュは日本が誇るマニュファクチュールであるセイコーのブランドの一つ。2016年にグローバル展開をスタートするまでは、日本国内限定で発売されていました。
プレザージュは、機械式の優れた自社製ムーブメントを搭載しているほか、セイコーの長い歴史の中で生まれた伝統ある時計にインスパイアされたエレガントなデザインが特徴です。なかでも目を引くのは文字盤で、プレザージュのプレステージラインでは琺瑯や有田焼、漆を使用した文字盤が採用されています。一方、ベーシックラインでは鮮やかな色味をしたサンレイ仕上げの文字盤や、日本の伝統を感じさせる装飾を施した文字盤が使われています。
コレクションの多くが3針時計というプレザージュですが、パワーリザーブインジケーターや第2タイムゾーン表示、クロノグラフ機能を備えたものもあります。また、多くのモデルで男性用、女性用モデルがそろっています。
プレザージュを買う理由
- 精度の高い自社製ムーブメントを搭載
- クラシックで優雅なデザイン
- 繊細に作り込まれた文字盤
- GMT機能やクロノグラフ機能搭載のトップモデル
- 男性用・女性用ともにモデルの種類が豊富
プレザージュの価格一覧
モデル / Ref. | 価格(約) | サイズ / 特徴 |
プレザージュ クロノグラフ / SARK013 | 37万円 | 42mm / クロノグラフ、琺瑯ダイヤル、日付表示 |
プレサージュ スタジオジブリ 天空の城ラピュタ コラボレーション限定モデル / SARX087 | 48万円 | 40.5mm / 世界限定1200本 |
プレザージュ Sharp Edged / SARX083 | 13万円 | 39.3 mm / 日付 |
カクテルタイム / SARB065 | 10万円 | 40 mm / 日付 |
プレザージュ Style 60’s / SARY192 | 7万5000円 | 40.3mm / オープンハート、24時間表示 |
プレザージュ オールドクロック / SARY165 | 6万円 | 38.5 mm / 日付 |
プレザージュの価格
プレサージュの中で最も安価なのが、ベーシックラインです。同ラインには、約4万円から購入できるカクテルタイムモデルがあります。Star Barシリーズの場合は、約8万円~15万円とやや高価となります。また、同じ価格帯では2021年に発表されたStyle 60’sシリーズがあります。ただし、限定版のクロノグラフの場合は、コレクター人気も高く、価格は約45万円です。
プレザージュ プレステージラインの場合、価格は約13万円からスタートし、Sharp Edgedシリーズの3針モデルがあります。GMT針付きモデルの場合は価格は20万円前後です。また、琺瑯や有田焼モデルは18万円から30万円、クロノグラフタイプになると約35万円です。
プレザージュ ベーシックライン – エントリープライスで手に入る高いクオリティ
プレザージュの中でもベーシックラインではエントリーモデルとなる時計がそろっています。特にカクテルタイムシリーズはカラフルな文字盤で人気で、また、2019年にカクテルタイムから生まれたStar Barシリーズもあり、技巧を凝らしたモデルがそろいます。ベーシックラインの中で一番新しいのが、2021年に登場したStyle 60’sシリーズです。
色彩豊かなカクテルタイム
2010年の発売当初、カクテルタイムは日本国内限定、かつ販売数も限定されていました。このシリーズはバーテンダーで世界チャンピオンとなった石垣忍氏がプロデュースしたもので、「クール(アイスブルー)」、「ドライ(シャンパンカラー)」、「スイート(チョコレートブラウン)」と、カクテルの色が文字盤に反映されています。文字盤には、サンレイ仕上げだけでなく、輝きを放つ放射状の模様も施され、アワーマーカーは先が細く尖ったカクテルグラスを思わせる形をしています。発売当初このシリーズには、自動巻きムーブメント6R15が搭載され50時間のパワーリザーブを備えていました。初代カクテルタイムはセイコーファンの間では人気のコレクターズアイテムとなっています。
2016年、カクテルタイムはプレザージュのベーシックラインから新たに販売されて以来、定番商品となりグローバル展開も開始されました。
プレザージュのカクテルタイムは、初代同様にケースサイズが40.5mmでサンレイ仕上げの文字盤が目を引くデザインに仕上げられています。バリエーションは初代よりも増え、シャイニーなダークグレーの「エスプレッソマティーニ」(海外限定モデル)や青紫色の「ブルームーン」、艶感のあるダークグリーンの「モッキンバード」などが加わりました。また、オープンハートモデルもあり、文字盤の9時位置にある開口部からテンプを見ることができます。どのモデルもパワーリザーブインジケーターと日付表示機能付き。
セイコーは現行のカクテルタイムに自動巻きムーブメントの4R系を搭載しており、振動数は毎時2万1600振動で、41時間のパワーリザーブを備えています。
洗練された世界観のStar Barシリーズ
2019年に発売されたStar Barシリーズはカクテルタイムから生まれたシリーズ。このシリーズでもカクテルタイムと同様にカクテルからインスピレーションを得た美しい色味の文字盤がデザインされています。文字盤には、IBA 世界カクテルコンクールのチャンピオンで、東京、銀座にある「STAR BAR」のオーナーである岸久司氏が作り上げるカクテルが忠実に再現されています。
Star Barシリーズの時計は、38.5mmサイズとカクテルタイムより小さく、文字盤もカクテルタイムとは別のデザインで、サンレイ仕上げにギョーシェ彫りに似た模様が組み合わされています。また、インデックスにはシャープなくさび形のインデックスとアラビア数字が交互に並んでいます。2019年より展開されている同シリーズの「Honeycomb」は、文字盤にハチの巣を思わせるハニカム模様と細長いインデックスが施されています。また、オープンハートモデルでもあり、9時位置の開口部よりテンプを覗き見ることができます.
Star Barシリーズは多くが数量限定で販売されており、Honeycombモデルの他にも2020年夏にはルーフトップエディションや、京都エディションが、それぞれ3000本~7000本限定で発売されました。
日本庭園をイメージ
控えめなデザインのものが多いプレザージュベーシックラインですが、なかでも興味深いのが日本庭園にインスピレーションを得たモデルです。白や黒の文字盤上には立体感ある繊細な砂紋が表現されています。インデックスのローマ数字とリーフ針という組み合わせは、時計に控えめながら特別な個性を与えています。
同モデルには、ラウンド型の3針タイプで日付表示がついたSARY097、オープンハートモデルSARY093、またはトノー型のSARY113といったバリエーションがあります。
Style 60’s – お手頃価格で手に入る「ヴィンテージ」スタイルの時計
2021年の夏、セイコーはプレザージュベーシックラインに、ヴィンテージスタイルのシリーズであるStyle 60’sを追加しています。Style 60’sという名前は、1964年に発売されたクラウンクロノグラフのデザインをベースとしたことから、そのオマージュとして付けられています。このシリーズでは、ストップウォッチ機能はついてないものの、特徴的なバーインデックスがついた文字盤から、夜光塗料が施されたドルフィン針、60分目盛り入りベゼルインサートまで、クラウンクロノグラフのデザインをそのままに残しています。
Style 60’sでは文字盤が黒、白、オリーブグリーン、ブルー(海外モデルのみ)の3針モデルが展開されています。また、スモールセコンド、パワーリザーブ表示、またはGMT機能を備えたモデルもあります。その他にもオープンハートモデルや1000本限定のクロノグラフ55周年記念限定モデル(Ref. SARK015)があります。
ハイレベルなプレサージュ プレステージライン
セイコーはここ数年でプレステージラインにプレザージュを代表するような、ハイレベルなモデルを展開しています。その例として、耐久性と精度、72時間のパワーリザーブ機能を誇る5R、6R系のキャリバーが搭載されています。また、文字盤やケースにも特別な仕上げが施されています。
セイコーローレルをインスピレーションに
セイコーローレルは日本初の国産腕時計です。1913年に発売され、シンプルな琺瑯製ダイヤルやブレゲを思わせる独特のフォルムの数字、またスペード型の針が特徴です。なかでも特に目を引くのが赤で色づけられた12の数字です。
プレステージラインにはローレルのデザインを引き継いだモデルがいくつか存在します。その一つがRef. SARA017で、オリジナルと同じく、琺瑯製の白い文字盤にはブレゲスタイルのアラビア数字が施され、特徴的な12も同じく赤いままというデザイン、ケースは39.5mm径のステンレススチール製です。時分針にもローレルに倣った青針が採用されています。プレザージュでは、ローレルと違いスモールセコンドが付いていませんが、その代わりに3時位置に日付表示機能が付いています。 また、同じモデルでダイヤルが青琺瑯のバージョンのRef. SARA019があります。文字盤の数字と針には、読みやすい白色が採用されています。
特にオリジナルに近いとされるのが、1000本限定で発売されたSART001、1000本限定で発売されたセイコーブランド100周年記念服部金太郎 限定モデルです。サイズは35mmで、当時を思わせる引き通しストラップを備えています。
他にも、レトログラード式の日付表示や曜日表示を備えたモデル、細いラインインデックスがすっきりとした印象のスポーティなモデルがあります。
有田焼ダイヤルを持つプレステージライン
プレステージラインには、17世紀より磁器製造の中心地である九州、有田焼の磁器製ダイヤルを持つモデルもあります。
各工程ごとに職人による鋳込み、施釉、焼成といった段階を経て、白さが際立つ白磁製の文字盤が出来上がります。そこに美しい濃青色のローマ数字インデックスや同じく青色の時分針が加わり、他にはないクラシカルでエレガントな魅力を放つ時計へと仕上げられています。
そのうちの一つが2022年の初めに発売された有田焼ダイヤルモデルRef. SARW061です。ケースサイズは40.6mmで、世界限定2000本で発売されました。また、内部にはキャリバー6R27が搭載され、パワーリザーブは45時間、文字盤の6時位置に日付表示、9時位置にパワーリザーブインジケーターを備えています。
エレガントでスタイリッシュな Sharp Edged シリーズ
Sharp Edgedシリーズはプレステージラインの中で一番新しいシリーズ。デザインは他のプレステージラインのモデルよりも現代的で、エッジの効いたケースは、ポリッシュ加工とサテン仕上げによって光を美しく屈折させます。文字盤も他のプレステージモデルとは違い、古くより日本の吉祥模様とされている麻の葉模様にインスピレーションを受けた模様が施されています。
Sharp Edgedシリーズでは、Ref. SARX083のように多くがケースサイズ39.3mmの3針モデルです。ステンレス製ケースの内部にはキャリバー6R35が搭載され、パワーリザーブは70時間を誇ります。ケースのステンレスの見た目が好みでない場合は、ゴールドカラーのSARX080や、ブラックコーテイングされたSARX091がおすすめです。
また同シリーズでは、GMTモデルやオープンハートモデル、日付や曜日表示機能が付いたモデルが展開されています。
アニメファンを魅了する特別モデル
プレステージラインには特別モデルもいくつかあり、Sharp EdgedシリーズのSARX085はセイコー創業140周年記念モデルです。同シリーズの3針モデルとスペックは同じですが、夜明けを象徴する朝日の輝きをイメージしたという時計は、ケースとブレスレットはブラックコーティングで統一され、ブラウンのグラデーションカラーの文字盤にゴールドの時分針とインデックスが施されています。
プレザージュでは、アニメファンである時計愛好家に向け、スタジオジブリとのコラボレーションモデルを発表しています。『天空の城ラピュタ』とのコラボレーション限定モデル(SARX087)や、『風の谷のナウシカ』モデル(SARX119)は、大人気映画のディテールが要所に詰まったモデルです。それぞれ1200本と1500本の限定数で発売されています。
よくある質問
セイコーにおけるプレザージュとは?
プレザージュは、エレガントで高品質な腕時計のコレクションです。このシリーズの特徴は、精巧にデザインされた文字盤と自社製の自動巻ムーブメントが搭載されている点です。
セイコー プレザージュはどこで製造されていますか?
セイコーは日本、韓国、シンガポール、マレーシアに生産拠点を持ち、数年前からは中国でも生産されています。個々の部品、特にムーブメントは日本で製造されています。最終的な組み立ては、モデルに応じて、前述のいずれかの工場で行われます。
セイコー プレザージュは買う価値のある時計ですか?
プレザージュは、非常に高い品質を安価な価格で提供しています。コストパフォーマンスに優れた時計と言え、価格上昇という点では期待できません。