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カルティエ サントスに代わるさまざまな価格帯のスタイリッシュな時計たち
時計について語るとき、時折「レジェンド」という言葉が出てくる。そして、この名にふさわしい時計があるとすれば、それはカルティエ サントスである。100年以上の歴史があるだけではなく、そもそも世界初の腕時計なのだ。1904年、航空界のパイオニアであるアルベルト・サントス=デュモンのためにデザインされたのがこの時計だ。サントス=デュモンは飛行機の操縦をしながら時刻を確認できる方法を探していたため、カルティエは手首に装着できる、ラグとケースが一体になった時計を作ることにした。そして、見た目に特徴を持たせるために、当時の懐中時計の一般的な形とはまったく異なる、正方形のフォルムが採用された。
ストーヴァ – 黒い森が誇る品質
ストーヴァは90年以上の歴史を誇る、高品質のドイツ時計メーカーです。その専門分野は、レトロなパイロットウォッチです。また、その他にもストーヴァは、優雅なバウハウスデザインの時計や、モダンなダイバーズウォッチも提供しています。
ストーヴァの時計を買う5つの理由
- 1930年代~40年代のパイロットウォッチ / マリンウォッチに忠実なデザイン
- スイス製の自動巻き、手巻きキャリバー、最良クロノメーター品質
- コンテンポラリーシリーズ: 第2タイムゾーン搭載のモダンなパイロットウォッチ
- 1000m (100 気圧) 防水のプロダイバー
- 時代を問わないバウハウスデザインのアンテア
レトロなパイロットウォッチから最新のモダンなダイバーズウォッチまで
ドイツの時計メーカーであるストーヴァを代表するのは、1930年代~40年代の歴史的なモデルスタイルを踏襲したパイロットウォッチとマリンウォッチです。とりわけ有名なモデルタイプAとBのデザインを持つパイロットウォッチは、その明瞭な構造と高い視認性で時計ファンに人気です。これらの時計は1939年以来ストーヴァの伝統であり、1997年に再度同社のプログラムに採用されました。
2004年に発表されたバウハウス調のアンテアシリーズでも、ストーヴァの歴史に結び付く古いモデルをモチーフにした時計が提供されています。ストーヴァは1937年にバウハウススタイルの時計を発表しており、時代を問わないデザインで有名な美術・建築学校、バウハウスのスタイルを腕時計に採用した初の時計メーカーとなりました。
また、ストーヴァのプログラムではレトロウォッチ以外の時計も提供されています。ドイツ南西のバーデン=ヴュルテンベルク州にあるラインフェルダーを拠点とするストーヴァ社は、コンテンポラリーシリーズのパイロットウォッチや、ダイバーズウォッチコレクションのシータイム プロダイバーにおいて、同メーカーがモダンなタイムピース作りにも卓越していることを証明しています。
ストーヴァ時計の高い精度は、スイスの時計ムーブメント製造会社ETAの機構によって実現されています。時計のタイプには自動巻きと手巻きが提供されています。その多くは最高品質で、さらにはクロノメーター認定された機構も使用されており、ストーヴァによって装飾が施されています。
ストーヴァ時計の価格は?
モデル | 価格 (約) | ムーブメント | 特徴 |
フリーガークラシック クロノ | 24万円 | バルジュー 7753 | クロノグラフ |
フリーガーGMT | 22万円 | ETA 07.171 | 第2タイムゾーン、日付 |
マリーンオリジナル アラビック | 17万円 | ユニタス 6498-1 | スモールセコンド |
プロダイバー ロジウム | 16万円 | ETA 2824-2 | 100気圧まで耐圧、へリウムエスケープバルブ、日付 |
アンテア クラシック 390 | 13万円 | ETA 2824-2 Top | 日付 |
フリーガークラシック 40 | 12万円 | ETA 2824-2 Top | 日付 |
アンテア バック・トゥ・バウハウス 355 | 12万円 | プゾー 7001 | スモールセコンド |
パイロットウォッチの価格
フリーガークラシック コレクションで提供されている時計は、ストーヴァの中で最も有名です。そのデザインは1940年代の歴史的なモデルを手本としており、夜光インデックス、アラビア数字、12時位置の三角マークを持つモデルタイプAと、それに加えて文字盤の中央に円状のアワーカウンターを備えたモデルタイプBの2種類からお選びいただけます。また、青く発色したバトン針にも夜光塗料が使用されており、伝説的ともいえる時計の視認性をさらに高めています。
ステンレス時計には36mm、40mm、41mm、43mmの4種類のサイズがあり、機構には通常自動巻きETA 2824-2キャリバーが搭載されています。また、手巻き式のETA 2804や、ユニタス 6498-1を搭載するモデルも提供されています。このコレクションにはさらに、バルジュー 7753で駆動するクロノグラフモデルもラインナップされています。
フリーガークラシック コレクションで提供されている時計の価格は約8万円から始まり、品質やキャリバーの種類によっては最高で約24万円で販売されています。
ストーヴァのコンテンポラリーシリーズに属するパイロットウォッチは、モダンな印象を与えます。これらの時計はブラックの文字盤とアワーマーカーの数字なし、バーインデックスのみのデザインで仕上げられており、12時位置の三角マークの部分には2本のバーインデックスが表示されています。また、時計に取り付けられたカウントダウンベゼルが、スポーティーさを助長しています。クロノメーター級の品質を誇るETA 2824-2を搭載するモデルは約19万円でご購入いただけます。第2タイムゾーンを備えるモデルは、それより約4万円高くなります。
マリンウォッチとクロノグラフの価格
マリンウォッチとデッキウォッチは、創業当時からストーヴァのプログラムで提供されています。マリーンクラシック コレクションは当時のモデルへのオマージュで、そのデザインも詳細に至るまで元祖モデルに類似しています。文字盤上にはレイルウェイミニッツトラックが表示されており、アワーマーカーにはローマ数字とアラビア数字の2タイプがあります。青いスペード型の繊細な針は、水の雫のようにも見えます。さらに、スモールセコンドやクロノグラフ機能を搭載するモデルもあります。
時計に搭載されているキャリバーの種類 (ETA自動巻き、もしくは手巻きキャリバー)、またその品質水準によって、ストーヴァ マリーンウォッチの価格は約8万円~24万円の価格で販売されています。
パーティツィオコレクションも、同じく以前のストーヴァモデルをモチーフにしたリニューアル版シリーズです。ケースサイズ37mmのステンレス時計は、パイロットウォッチとマリーンウォッチの両方の特徴を持ち合わせ、非常に細かいミニッツトラックを備えています。これと、先の尖った夜光塗料使用の時計針との両方で、特に正確に時刻の読み取りが行えます。時計のタイプには自動巻きと手巻き式があり、文字盤の色はブラックとホワイトの2種類からお選びいただけます。価格は約9万円~11万円になります。
シンプルでタイムレス – バウハウス スタイルの時計
ストーヴァはバウハウスデザインの時計を開発した初の時計メーカーです。現行のアンテア クラシック コレクションにラインナップされているモデルは、昔のバウハウスデザイン時計とほぼ変わらないまま提供されています。ケースサイズは35.5m~41mmで、センター秒針もしくはスモールセコンドの2タイプからお選びいただけます。ブルーの細長い時計針が、シルバーホワイトの文字盤上に色のコントラストを与えます。また、モデルによってはブラックもしくはピンクゴールドの文字盤で手に入れることもできます。さらに、搭載されているキャリバーにも手巻きと自動巻きの2タイプがあります。価格は時計の仕様により、約12万円~17万円です。
ストーヴァは2015年、当時アップル社のデザイナーであったハートムート・エスリンガーに、アンテアの新デザイン考案を依頼しました。そして、その結果生み出されたのがアンテア バック・トゥ・バウハウス コレクションです。エスリンガーは昔ながらのタイムピースの美しさを保ちつつ、分目盛りにはバーインデックスの代わりにドットを使用しました。また、バウハウスの巨匠であったヘルベルト・マイヤーが1920年代に考案し、その後1970年代にエド・ベンギットとヴィクトル・カルソーによってさらに発展された数字のデザインが、文字盤上に見られます。
文字盤の色はブラックとホワイトの他にも、パステルブルー、グリーン、ピンク、ライトブラウンがあります。アンテア クラシックと同じく、バック・トゥ・バウハウスも異なるサイズ (35.5mm~ 39mm) と、自動巻き、または手巻き式ムーブメント搭載で提供されています。このモダンなバウハウス調の時計は、約12万円でご購入いただけます。
ヘリウムバルブ搭載のモダンな潜水時計 – シータイムとプロダイバー
ストーヴァ時計の中でも最もモダンなモデルと言えば、間違いなくシータイムシリーズとプロダイバーシリーズのダイバーズウォッチでしょう。これらのタイムピースは現代的なデザインで仕上げられており、チタンケース、そしてプロ仕様のダイバーズウォッチに欠かせない、ねじ込み式リューズやヘリウムエスケープバルブなどを備えています。シータイムモデルは水深 200m (20気圧) までの防水性を持ち、プロダイバーの防水性は水深1000m (100気圧) までとさらに高くなっています。
このケースサイズ42mmのオートマチック時計の価格は、約15万円~17万円です。
ストーヴァ社の歴史
ストーヴァは1927年、時計業者のヴァルター・シュトルツによって、ドイツ南西に位置するホルンベルクで創業しました。ストーヴァの社名は彼の名字・名前のイニシャルを組み合わせたものです。創業から数年後の1935年、彼は同社の拠点をホルンベルクからプフォルツハイムに移しました。プフォルツハイムは今日に至るまで、時計産業とバウハウスデザインにおいて盛んな都市となっています。
第2次世界大戦の始まりとともに、ストーヴァはパイロットウォッチとマリーンウォッチの生産に従事するようになり、ドイツ軍のための時計を製造した5つの時計メーカーの1つとなりました。大戦の終盤、プフォルツハイムは連合軍による激しい爆撃を受けました。これに伴いシュトルツは、同社の工房をスイスの国境近くにあるラインフェルダーという町に移しました。この地において彼はRUFA社の名でアンチショックシステムを製造し、そのシステムはとりわけドロヴェ社のムーブメントで使用されました。
1960年に創業者の息子であるヴェルナー・シュトルツが同社の経営陣に加わり、1974年にヴァルター・シュトルツが亡くなった後、彼がストーヴァ社の最高経営者となります。彼は1996年まで同社を率い、その後会社をすべての商標権とともに実業家ヨルク・シャウアーに売却します。シャウアーはそれ以前にドロヴェ社も買収していた人物で、彼が現在までストーヴァ社の最高経営責任者として同社を導いています。