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顕著なダイバーズウォッチ: タグ・ホイヤー 2000
タグ・ホイヤー 2000はタグ・ホイヤーで最も人気のモデルです。3針とクロノグラフで提供される時計は、クォーツ式、もしくは自動巻きキャリバーで駆動されています。2005年以降、シリーズ名はアクアレーサーに変りました。
目次
タグ・ホイヤー 2000を買う5つの理由
- タグ・ホイヤーの品質を誇るステンレス製ダイバーズウォッチ
- 3針時計とクロノグラフモデル
- スイス製のクォーツ式 / 自動巻きキャリバー
- 防水性200m (20気圧) まで
- レディース用・メンズ用サイズ
80年代の面影を持つ定番時計
2000シリーズはタグ・ホイヤーの歴史において、最も長く存在する売れ筋の良いコレクションです。スイスの時計メーカーであるタグ・ホイヤーは、このコレクションを1982年にプログラムに取り入れ、以来2005年まで絶えることなく製造してきました。その後、同じく人気シリーズとなったアクアレーサーがこれに取って代わりました。
20年以上に渡って生産されてきた タグ・ホイヤー 2000 には数多くのモデルが存在しますが、それらの違いは多くの場合、細部のみに限られています。2000シリーズのすべての時計における共通点は、時計デザイナーのエディ・ショプファーによって設計された200mまでの防水性を備えるステンレスケースと顕著なリューズ、またダイビングベゼルです。ライダータブが取り付けられていることにより、ダイビング用のグローブ着用時でも問題なく操作できます。
2000シリーズの時計には、3針とクロノグラフの2種類の様式があります。その多くのモデルはクォーツキャリバーによって駆動されていますが、中には自動巻きキャリバーやハイブリッド構造で作られたETAムーブメントを使用する時計もあります。この構造でできた機構では、デボア・デュプラのクロノグラフモジュールが、クォーツ機構に追加されています。
タグ・ホイヤー 2000の価格は?
モデル / Ref. | 価格 (約) | キャリバー |
WN1111 | 4万円 | ETA 955.112 クォーツ |
WK1110 | 6万円 | ETA 955.232 クォーツ |
CK1110 | 6万5000円 | ETA 251.262 クォーツ |
WN2110 | 7万5000円 | ETA 2824-2 自動巻き |
CN21111 | 8万5000円 | バルジュー7750 自動巻き |
CAF2010 | 17万5000円 | バルジュー7750 自動巻き |
クォーツ式 / ハイブリッドキャリバー搭載の80年代モデル
2000シリーズは、発売当初から3針モデルとクロノグラフの2種類でスタートしました。1980年代初期の第1世代の3針モデルには、ケース径28mmと38mmの2つのサイズがあり、機構としてはESA 555.112が使用されています。このキャリバーは1985年以降、ほぼ同じ作りのままETA 955.112として受け継がれています。タグ・ホイヤーの時計デザイナーは初期のモデルの設計からすでに、文字盤の読みやすさを重視していました。その配慮は、細く刻まれたミニッツスケール、蓄光塗料を使用したインデックス、3時位置の日付表示に表れています。また、同じく蓄光塗料を持つ "メルセデス針" が、時計の完成度を上げています。この時代に製造されていたモデルの価格は、時計のコンディションによって約3万5000円~4万円になります。
タグ・ホイヤーはクロノグラフの初期モデルに、ハイブリッド機構を採用しました。そのベースとなるキャリバーはETA 955.232 クォーツで、これが時間と日付の表示を担っています。そしてこれに、 機械式のデュボア・デプラ2000モジュールのクロノグラフ機能が追加されています。このクロノグラフは、サテン仕上げのステンレスモデルとコンビモデルの2タイプで提供されています。価格は時計のタイプと状態により、約4万5000円~8万円です。
1980年代後期に、 スーパー2000が登場しました。このモデルにも、同じくデュボア・デプラのクロノグラフモジュールが使用されていますが、今回は自動巻きキャリバー ETA 2892とのコンビネーションになっています。ケース径も40mmとなっており、クォーツ式の初期モデルより大型です。デザイン面では、ベゼルに取り付けられたライダータブのフォルムに変更が加えられ、タグ・ホイヤーのマークが付き、より顕著になりました。さらに、インナーベゼルにタキメータースケールを備えるこのモデルは、スポーティーな印象を与えます。このモデルは、状態の良い時計で9万5000円~11万円ほどの価格でご購入いただけます。
バルジュー7750 / ETA 2824-2を搭載するリニューアルモデル
タグ・ホイヤーは1990年代初期に、2000シリーズに新デザインの時計を追加しました。ケースの形はほぼそのまま継承されたものの、新モデルの文字盤にはアプライドのインデックスが採用されました。また、シリーズで初めて部分的に数字のインデックスが使用され、これは2000 クラシックと2000 クロノグラフの12時、また2000 スポーツの6時、9時、12時、そして2000 エクスクルージブのすべての時刻に見られます。
しかし、一番大きな革新は時計内部にあります。タグ・ホイヤーは3針モデルに初めて、クォーツキャリバーに並び 自動巻きのキャリバー ETA2824-2を搭載したのです。また、クロノグラフモデルの機構にも、新しくETA 251.262 クォーツと、多くのモデル内で性能を実証してきた自動巻きバルジュー 7750が採用されました。この両モデルの違いは、インダイヤルの配置によって見分けられます。自動巻きモデルではこれがバルジュー機構でお馴染みの6-9-12の配置になっており、日付は3時位置に表示されます。クォーツクロノグラフのインダイヤルは2時、6時、10時位置にあり、日付表示は4時位置になります。
状態の良い中古のクォーツ式3針モデルは、およそ4万円~6万円でご入手いただけます。自動巻きキャリバーを搭載するモデルがお好みの方は、約7万5000円~9万円のご予算をお立てください。クロノグラフモデルでは、クォーツ式は約6万5000円~8万5000円にて、自動巻きは約9万5000円にて販売されています。
2000シリーズから発展したアクアレーサー
タグ・ホイヤー 2000最後となるモデルは2004年に市場に送り出され、「アクアレーサー」の名前が付けられました。同ブランドの責任者たちはその翌年、以降コレクションをアクアレーサーと呼ぶことを決定しました。この2000最後期のモデルは、よって現在までプログラムにラインナップされているアクアレーサーモデルと同一な時計だと言える理由です。
アクアレーサー 2000 とそれ以前のモデルとの相違点は、ベゼルにあります。ベゼルにはブルーとブラックのアルミニウム素材が追加され、それにあった配色ブラック、ブルーの文字盤でも入手可能です。これに対し、時計の内部は変更されていません。以前のモデルと同様、クォーツ式、もしくはETA社の自動巻き機構によって時計は駆動されます。
クォーツ式の3進モデルの価格は、約9万5000円になります。自動巻きモデルは、約10万5000円でご購入いただけます。バルジューキャリバーを内蔵するクロノグラフには、状態の良いモデルで約17万5000円の価格が付けられます。