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タグ・ホイヤー カレラ: モータースポーツのクロノグラフ
カレラは、スイスの時計メーカーであるタグ・ホイヤーが大きな成功を収めたモデルシリーズです。完璧な視認性を誇るこの時計のデザインは、モータースポーツから感受されています。自社製キャリバーと高級素材がその全体像をパーフェクトにしています。
目次
1963年から続くスポーツウォッチの定番
スイスの高級時計メーカー、 タグ・ホイヤーが1963年に発売したカレラは、時計業界における絶対的な定番となっています。ジャック・ホイヤーによって考案されたこのクロノグラフは、高精度で、かつ完璧な視認性を誇る文字盤において卓越しています。「カレラ」という名前は、1950年代からメキシコの公道で開催されている有名なラリーレース、カレラ・パンアメリカーナに因んで付けられました。ホイヤー カレラは時代の経過と共に発展していき、現在では誰もがお気に入りの1本を見つけられる、豊富なモデルを提供するコレクションにまで成長しました。
これに対し、キャリバー ホイヤー01とキャリバー ホイヤー02の両シリーズはモジュール式の構造で作られています。タグ・ホイヤーの時計デザイナーはこの構造によってほぼ無限の組み合わせを可能にし、このことが同社のプログラムに提供される豊富なモデル数に繋がっています。またキャリバー02は自社製で、02Tモデルにはさらにトゥールビヨンが追加されています。
タグ・ホイヤーは2020年に2つのアニバーサリーを迎え、それに合わせた新しいカレラモデルを発表しました。その一つが、創立160周年を記念して1860本限定で生産された「タグ・ホイヤー カレラ 160周年 シルバー リミテッドエディション」、もう一つが1000本限定の「カレラ 160周年 リミテッドエディション」です。この年、ジャック・ホイヤーは88歳の誕生日を迎えました。これを記念して、タグ・ホイヤーはさらに「ジャック・ホイヤー バースデー ゴールド リミテッド エディション」を発表しました。この時計は188本の限定生産で、素材には18Kピンクゴールドを使用しています。
時代を超越したヴィンテージウォッチのファンは、1960年代から1970年代のカレラ30、カレラ45ダトー、カレラ クロノマチックなどのモデルで十分にご満足いただけるでしょう。当時は単にホイヤーと呼ばれており、バルジュー、レマニア、ランデロンなどのクラシックなムーブメントを搭載したクロノグラフを発表していました。このような時計は、コレクターズアイテムとしても人気が高く、コレクションの幅を広げてくれます。
タグ・ホイヤー カレラを買う理由
- 多数の価値上昇見込みのある人気ヴィンテージモデル
- 自社製キャリバーとトゥールビヨン搭載のカレラ ホイヤー02T
- GMT機能付きのキャリバー7 ツインタイム
- デザインと素材の選択肢が豊富
- レディース・メンズ用のクロノグラフと3針モデル
現行タグ・ホイヤー カレラの価格一覧
モデル / Ref. | 価格 (約) | Cal. |
カレラ ジャック・ホイヤー バースデー ゴールド限定エディション / CBN2041 | 265万円 | ホイヤー 02 |
カレラ ホイヤー 02T / CAR5A8C | 215万円 | ホイヤー 02 トゥールビヨン |
ポルシェ クロノグラフ / CBN2A1F | 70万円 | ホイヤー 02 |
カレラ キャリバー01 / CAR2A1J | 65万円 | ホイヤー 01 |
カレラ キャリバー02 / CBN2A1B.BA0643 | 60万円 | ホイヤー 02 |
カレラ キャリバー16 / CV2A1AC | 45万円 | バルジュー 7750 |
カレラ キャリバー5 / WAR215D | 40万円 | ETA2824-2 |
カレラ キャリバー 1887 / CAR2110 | 35万円 | キャリバー 1887 |
カレラ キャリバー 7 ツインタイム / WAR2012 | 25万円 | セリタ SW330 |
タグ・ホイヤー カレラの価格
タグ・ホイヤーのカレラの価格は、主にその年代、状態、使用されているキャリバーによって決まります。最も安価な時計は、GMT機能を備えたRef.WAR2012のような3針タイプです。この時計は、未使用品であれば約25万円という低価格で購入できます。より本格的なクロノグラフでは、当然ながら価格は高くなります。ここでは、バルジューベースのクロノグラフキャリバーを搭載したモデルが40万円前後で販売されています。より高級なのは、自社製キャリバーのホイヤー01とホイヤー02で、トゥールビヨンを備えるモデルも用意されています。価格的には55万円前後から始まり、トゥールビヨン搭載モデルは215万円前後が目安となります。
レマニア キャリバーのリ・エディション
タグ・ホイヤーは1996年にレマニア・キャリバー1873を搭載した1964 リ・エディションを発表しました。36mmのケースとトリコンパックス配列のインダイヤルを備えたこの時計は、1960年代のカレラ12にそっくりです。ドーム型のカバーガラスも、オリジナルと同様にプラスチック製です。
ステンレスケースに、黒文字盤 (Ref.CS3111) または白文字盤 (Ref.CS3110) のモデルは、40万円前後の価格で販売されています。黒文字盤に白縁のインダイヤルを備えたRef.CS3113モデルの価格は約45万円です。CS3140の18Kイエローゴールドケースのモデルは、約60万円でご購入いただけます。
カレラ キャリバー 16と17
リ・エディションの成功に刺激され、タグ・ホイヤーはその後すぐに新しいキャリバー16と、キャリバー17を発表しました。両モデルともに、41mmのステンレスケース、両面反射防止加工を施したサファイアクリスタル、自動巻きムーブメントを採用しました。キャリバー17では、ベースにETA2894-2を使用しており、3時と9時位置にスモールセコンドとミニッツカウンターを配置、6時位置に日付表示を備えています。ダークグレーまたはシルバーの文字盤のこのモデルは、40万円前後の価格で入手できます。
キャリバー16の中で時を刻むのは、バルジュー7750をベースとしたムーブメントです。文字盤の構成もこの機構が使用される時計においてお馴染みのもの、つまり、6時と12時位置にそれぞれアワーカウンターとミニッツカウンターが、9時位置にはスモールセコンドが、そして日付と曜日表示が3時位置に設置されています。カレラ キャリバー16には、色々なデザインのモデルが提供されています。文字盤の色の種類にはブラック、ブルー、ブラウン、グレー、ホワイトがあり、アプライドの数字が使用されたモデルもあれば、インデックスのモデルもあります。またブレスレットの素材も、ステンレス、レザー、ラバーから選択していただけます。さらに、クラシックな細いベゼルのモデルと、ややスポーティーな印象を与えるタキメーターベゼルのモデルが提供されています。どのモデルを選んだとしても、未使用品の価格は約30万円~45万円になります。
セイコーベースのキャリバー1887
モデル名でもあるカレラ キャリバー1887は、日本でお馴染みの時計メーカーであるセイコーの設計を基本とし、これにタグ・ホイヤーの時計師たちが大幅に手を掛けてたことにより、ホイヤーが自社製キャリバーとしている機構です。その9時位置にはスモールセコンドが、12時位置にはアワーカウンター、6時位置にはミニッツカウンターが配置されています。また、同じく6時位置には日付表示用の小窓も備えられています。この機構を内蔵するケースには、41mm、43mm、45mmサイズの3種類が提供されています。一番大型な45mmサイズのモデルで特徴的なのは、時計内の機構が時計回りに90度回転した状態で納められていることです。このため、アワーカウンターとミニッツカウンターの位置は3時と9時位置になり、スモールセコンドは6時位置に移りました。また、リューズとプッシュボタンはケースの上半分である10時、12時、1時の位置に取り付けられました。
41mmのキャリバー1887、ポリッシュ仕上げのベゼル、ブラックまたはホワイトの文字盤にアプライドのインデックスを備えたモデルは、未使用で45万円程度で販売されています。細いベゼルとアプライドインデックスを採用した43mmのモデルと、タキメーターベゼルを採用した同サイズのモデルも同様の価格です。これに比べ、ケース径45mmのモデルはかなり高価になります。Chrono24では、ステンレスモデルが約65万円、カーボンモデルが95万円前後で販売されています。
ホイヤー 01と02: GMTとトゥールビヨン
カレラ キャリバー 02Tは、間違いなくコレクションを代表するフラグシップモデルです。このモデルは一際モダンにデザインされており、モータースポーツとの関わりがはっきりと表現されています。時計のケースは様々な素材でから成る12個の要素でできており、タグ・ホイヤーの時計師たちによってこれらの要素が自由に組み合わせられます。時計を駆動しているのは、一から新しく開発されたミニッツトゥールビヨン搭載のキャリバーホイヤー02Tです。このクロノグラフ機構の3時と9時位置にはアワーカウンターとミニッツカウンターが設置されており、6時位置にはトゥールビヨンがはっきりと見られます。トゥールビヨンにはタグ・ホイヤー独自開発のグラフェン製ヒゲぜんまいが備えられており、これが文字盤上で独特な演出をしています。また、テンワには夜光塗料スーパールミノバが使用されており、暗い場所で光を放ちます。
様々な素材の組み合わせで出来ているカレラ キャリバー ホイヤー02Tは、モデルによって価格の幅も大きくなります。カーボンケースのモデルは約165万円、ダイヤモンド装飾が施されたチタンモデルは約535万円にて提供されています。
カレラ キャリバー ホイヤー02シリーズの時計は、比較的安い価格でご購入いただけます。このシリーズの時計にはトゥールビヨン無しの自社製キャリバーホイヤー02が使用されており、その代わりとして4時30分の位置に日付表示が追加されています。いくつかのモデルにはGMT機能が搭載されており、第2タイムゾーンの時刻を表示することが出来ます。モデルの仕様と素材によって、価格は約55万円~60万円になります。
カレラ キャリバー ホイヤー 01は、02Tモデルと同じくスポーティーなモデルです。この時計のケースの構造も複雑で、ステンレス、チタン、セラミック、カーボン、ゴールドといった素材の組み合わせで作られます。キャリバー1887をさらに発展させた機構である自社製キャリバー ホイヤー01が搭載されており、多くのモデルにおいてサファイアクリスタルケースバックを通してこの機構を眺められます。
主にステンレスやチタンを使用したモデルの未使用品価格は、平均50万円です。より高価なのは、セラミックやゴールドの部品を多く使った時計です。セラミックモデルは約55万円、ゴールドモデルは約110万円でお買い求めいただけます。
ジャック・ホイヤー バースデー ゴールド限定エディション
タグ・ホイヤーは、ブランド創設者の曾孫であり、現在の名誉会長であるジャック・ホイヤー氏の88歳の誕生日を記念して、2020年にゴールドの特別限定版カレラを発表しました。Ref.CBN2041のデザインは、1970年代に発表されたRef.1158CHNからヒントを得たもので、当初はキャリバー11またはキャリバー12が搭載されていました。188本限定のカレラ ジャック・ホイヤー バースデー ゴールド リミテッド エディションは、ケース径42mm、18Kピンクゴールド製です。グレーの文字盤上に見られる、ピンクゴールドのアプライドインデックスが上品な印象を与えます。
時計の内部では、キャリバーホイヤー02が時を刻み、パワーリザーブは80時間です。保守的なトリコンパックスのデザインを採用し、3時と9時位置にブラックの積算計を配置しています。6時位置では、グレーの背景にスモールセコンドと日付が表示されています。さらに、この時計には興味深いディテールが提供されています。例えば、文字盤には無限大の象徴として「88」という数字が表示されており、ジャック・ホイヤーのサインが2度にわたって入っています。ホイヤーのモットーである 「Time never stops, why should we?」の文字は、巻上げローターと、ブラックのアリゲーターストラップの裏側に銘刻されています。
この特別カレラ モデルの国内定価は218万3500円です。Chrono24では、本稿執筆時点で、この金額を若干上回る価格で取引されています。
カレラ ポルシェ クロノグラフ
タグ・ホイヤーは2021年の初めに、カレラのもうひとつのバリエーションであるカレラ ポルシェ クロノグラフ スペシャル エディションを発表しました。この時計のケースはステンレス製で、直径は44mmです。文字盤はダークグレーで、05から60までのアラビア数字のミニッツインデックスが配されています。典型的なポルシェレッドのデザイン要素が、クロノグラフのスポーティーな外観を強調しています。この配色は、3時と9時のインダイヤル、リューズの真ん中、セラミック製タキメーターベゼルに表示されています。このモデルではまた、60と400の間の位置に赤い「Porsche」の文字が入っています。
ホイヤー02のクロノグラフ機能はクラシックなもので、3時位置に30分積算計、6時位置に日付を含むスモールセコンド、9時位置に12時間積算計を備えています。表示は中央から時、分、ストップセコンドとなっています。ブラックのカーフスキンストラップが、時計を手首にしっかりと固定します。このスポーティーなカレラは、未使用の状態で約70万円で購入できます。ステンレスブレスレットのモデルは、約65万円とさらに安価になっています。
カレラ 160周年 オントリオール & シルバーエディション
タグ・ホイヤーは、2020年に創業160周年を迎えました。そして、これを機に1972年に発売されたホイヤー モントリオールをリニューアルしたスペシャルエディションが1000本限定で発表されました。オリジナルはオーバルケースですが、限定版の (Ref. CBK221C.FC6488) はクラシックなステンレス製ラウンドケースで、直径はわずか39mmです。ホワイトの文字盤には、ブルー、イエロー、レッドの配色が見られます。特に、3時、6時、9時の3つの青い積算計、青い文字盤の外周、そして黄色い時分針が目に飛び込みます。一方、ストップセコンドの針は赤です。
39mmのケースの中には、定評のある自社製キャリバー ホイヤー02が搭載されています。ブラックのローターには「160 Years Of Avant-Garde」の文字とタグ・ホイヤーのロゴがあしらわれています。現行のカレラの他のモデルと同様に、サファイアクリスタルの裏蓋からローターとムーブメントを見ることができます。この時計にはブルーのアリゲーターストラップが装着されており、未使用価格は約80万円です。国内定価は80万3000円なので、価格はこれまで安定していると言えます。
また、カレラのアニバーサリーモデルとして、1860本限定の「160周年 シルバー リミテッドエディション」(Ref. CBK221B) があります。この非常にクラシックなモデルは、「160周年 モントリオール エディション」と同じ39mmのステンレススチール製ケースを採用し、1960年代のカレラモデルを彷彿とさせます。文字盤と3時、6時、9時の積算計は控えめなシルバーで統一されています。また、このカレラには、タグ・ホイヤーのロゴと「160 Years Of Avant-Garde」の文字が記されたローターを備えたキャリバーホイヤー02が搭載されています。この時計にはブラックのアリゲーターストラップが付いており、未使用品は約65万円でご購入いただけます。
3針時計のカレラ
タグ・ホイヤーはカレラ コレクションにおいて、いくつかの3針モデルも提供しています。特にカレラ キャリバー5では、洗練されたスポーティーなカレラモデルにドレスウォッチの優雅な雰囲気が追加されています。時計のサイズには41mm、39mm、36mmの3種類があり、ステンレスとコンビモデルで提供されています。モデル名にもなっているキャリバー5はETA2824-2をベースとした機構で、小さめの両モデルにおいては3時位置に日付表示が設置されています。41mmサイズのモデルでは、さらに曜日を表示する小窓が取り付けられています。未使用のキャリバー5モデルの価格は、どのサイズの時計でも約20万円~25万円になります。コンビモデルの価格は平均約40万円です。
2021年、タグ・ホイヤーはカレラ キャリバー05の新バージョンであるRef.WAR201Pを発表しました。41mmのステンレス製ウォッチには、ディープブルーのサンバーストダイアルが採用されています。文字盤にはシルバーのアプライドバーインデックスが見られます。赤い秒針と、ブルーのアリゲーターレザーストラップに施された赤い飾りステッチが印象的です。この時計では、サファイアクリスタルのケースバックを通してキャリバー5の動きを眺めることができます。この時計は、Chrono24のマーケットプレイスではまだ珍しくなっています。公式の定価は35万2000円です。
タグ・ホイヤーの時計デザイナーはカレラ キャリバー7 ツインタイムにおいても定番のカレラデザインを採用していますが、このモデルにはさらにGMT機能が追加されています。この機能は、GMTセンター針とインナーリングに刻まれた24時間スケールによって実現されています。ケース直径41mmのこの時計には、サーキュラーグレイン仕上げが施されたブラック、ホワイト、グレーの文字盤を備えるモデルが提供されており、価格は約25万円です。
カレラ キャリバー8も、同じく第2タイムゾーンの時刻を表示します。また、6時位置には時と分を表示するインダイヤルがあります。さらに、ETA2892-A2ベースの自動巻き機構によって12時位置のビッグデイトが実現されています。未使用品の価格は約35万円になります。
ヴィンテージ カレラ 30/45
カレラのモデルには、発売当初からモータースポーツとの関わりが体現されていました。ジャック・ホイヤーは、1960年代に活躍したフォーミュラ1のレースカーを参考にして初期のモデルの文字盤をデザインしました。ロレックス デイトナやオメガ スピードマスターのような現代のクロノグラフと異なり、カレラ モデルにはタキメータースケールが刻まれた幅の広いベゼルは搭載されていません。その代わりとして、インナーベゼル上に繊細な秒目盛りが刻まれています。文字盤自体には、アプライドのアワーマーカーとインダイヤルのみが設置されており、このためカレラは非常にすっきりとした印象を与えます。
カレラの初代モデルにはたくさんの異なる種類がありました。カレラ30 Ref.7753とカレラ45 Ref.3647には、9時位置のスモールセコンドと3時位置のミニッツカウンターの2つのインダイヤルが設置されています。この両モデルの違いは、クロノグラフのタイム計測が30分まで、または45分までという点にあります。これらに対し、カレラ12 Ref.2447の6時位置には3つ目のインダイヤルが使用されており、12時間までのタイム計測が可能です。これら3つのすべてのモデルには、製造年によってバルジュー72、92、もしくは7730の機構が搭載されています。
このモデルシリーズでは保存状態の良い時計が希少で、そのためコレクターに大変注目されています。中古時計の価格は約75万円~155万円になります。
カレラ ダト45 Ref.3147にも、同じく手巻き式の機構ランデロン189が搭載されています。その他のカレラ モデルと異なり、このモデルでは3時位置に45分積算計が設置されており、9時位置にはスモールセコンドに替わって日付表示が備えられています。この時計の価格は約95万円です。
左リューズ: キャリバー11搭載のカレラ モデル
カレラ クロノマティック 1153は、自動巻き機構で駆動される初代のクロノグラフの1つです。この時計の中では、ホイヤーがブライトリング、ビューレン、デュボア・デプラと共同で開発したキャリバー11が時を刻んでいます。この機構はまた、オータヴィアやモナコなどのホイヤーが提供する別のモデルにも使用されています。これらの時計の特徴は、リューズがケースの左側に取り付けられていることです。また、ケースはクッション型で、3時と9時位置にミニッツカウンターとアワーカウンターがあり、6時位置には日付が表示されます。保存状態の良い中古のステンレスモデルは、約65万円にてご購入いただけます。さらに、昔F1レーサーによって着用されていた希少なゴールドモデルなどには、535万円ほどの価格が付けられることもあります。
これより低価格なモデルには、カレラ キャリバー15 Ref.1553があります。このモデルに搭載されたキャリバー15はキャリバー11を簡素化した機構で、アワーカウンターは搭載されていません。その代わり、10時位置にはスモールセコンドが配置されています。このシリーズの時計は約50万円にて販売されています。
センター分針と24時間表示
1980年代にホイヤーがテクニーク・ダバンギャルド (TAG) に買収される直前に、同社はレマニア5100搭載のカレラ モデルを発売しました。この時計は飛行機の形をした特徴的なセンター分針ですぐに見分けられます。また、12時位置にある24時間表示も特徴的です。さらにこの時計では、3時位置に日付表示、6時位置にアワーカウンター、9時位置にスモールセコンドが備えられています。
この時代のカレラ モデルの価格は、約30万円 (Ref.510.500)~60万円 (Ref.510.523) になります。ブラックのPVDコーティングが施された珍しいRef.510.511の価格は、約80万円になります。