スポーツクロノグラフ タグ・ホイヤー モンツァ
タグ・ホイヤー モンツァは、40年の歴史を持つ時計です。このモデルは、カレラに似た安い時計としてとても人気です。中でも特に注目のモデルは、赤いクロノグラフ針が付いたブラックモデルです。また、エル・プリメロ キャリバー 36搭載のモデルもあります。
タグ・ホイヤー モンツァを買う4つの理由
- タグ・ホイヤー カレラに似たお手頃価格の時計
- 70年代のヴィンテージモデルはコレクターに人気
- リ・エディション 36は有名なゼニス エル・プリメロ機構搭載の
- 3針のクロノグラフモデル
F1の血統を引くブラック クロノグラフ
有名F1レーサーであるニキ・ラウダは、1975年に初めて世界王者の地位を勝ち取りました。この勝利を讃え、その後テクニーク・ダバンギャルド (TAG) と合併してタグ・ホイヤーとなった伝統あるスイスの時計ブランド ホイヤーは、 モンツァを発表しました。このモデルは人気のカレラと似ていますが、ブラックのPVD加工が施されたケースが一際目立ちます。発売後すぐに多くのファンがこのモデルに注目し、現在では人気のコレクター時計となっています。
21世紀が開けた時期に、モンツァは新しいケースデザインと新型のキャリバーでカムバックを遂げました。タグ・ホイヤーはこのリ・エディションにて、有名なゼニス エル・プリメロの機構をベースにしたキャリバー 36を搭載するモデルも発表思案した。また、初めての3針ゴールドケースモデルもリリースされました。
2015年以降、モンツァは ヘリテージ コレクション の1部となっています。このモデルでは、リ・エディションモデルのフォルムを持つステンレスケースにブラックコーティングが施されており、これと昔のモンツァに見られたブラックダイヤルと赤いクロノグラフ針のデザインが組み合わされています。タキメーター / プルゾメーターの目盛りはインナーベゼルに刻まれています。この時計の高精度を実現しているのは、ETA 2894-2ベースのキャリバー 17です。
タグ・ホイヤー モンツァの価格は?
モデル | 価格 (約) | キャリバー |
モンツァ 36 | 81万円 | キャリバー 36 (エル・プリメロ) |
モンツァ キャリバー 15 | 55万円 | キャリバー 15 (自社製) |
モンツァ キャリバー 12 | 41万円 | キャリバー 12 (自社製) |
モンツァ ヘリテージ | 36万円 | キャリバー 17 (ETA 2894-2) |
モンツァ キャリバー 6 | 17万円 | キャリバー 6 (ETA 2895-1) |
キャリバー 15搭載で左リューズのヴィンテージ モンツァ
1970年代~80年代に製造されたモンツァは、カレラに似た低価格の時計として人気を集めています。例えば、モンツァはカレラと同じくオーバルの形をしたケースを持ちますが、使用されている素材はステンレスではなく黄銅です。また、ケースにはブラックPVD加工、もしくはクロムコーティングが施されています。
以前のモデルに搭載されている機構は、 自社製キャリバー 15 です。この機構は、ホイヤー、ブライトリング、ビューレン、デュボア・デプラによって共同開発されたキャリバー 11、もしくはキャリバー 12を簡素化したものです。スモールセコンドは10時位置に、日付は6時位置に、ミニッツカウンターは3時位置に設置されています。このシリーズの他のキャリバーと同じく、リューズはケースの左側に取り付けられています。
その後すぐに、ホイヤー (当時はまだ「タグ」が付いていなかった) は、モンツァにキャリバー 12を搭載しました。キャリバー 15使用モデルとは違い、この機構を内蔵するモデルにはスモールセコンドがありません。その代わり、文字盤上9時位置には2つ目のクロノグラフカウンターが配置されています。
モンツァのヴィンテージモデルはコレクターの間で高い人気を浴びています。特にキャリバー 15を搭載するブラックモデルは熱く注目されており、その価格は約57万円です。その他の仕様の時計は明らかにこれより安く、約40万円で販売されています。
モンツァ リ・エディションの価格
モンツァがタグ・ホイヤーのカタログからその姿を消してから約20年経った2005年、 リ・エディション モデル が市場に送られました。この復活モデルは、古いモデルとは明らかに異なる時計となりました。そのデザインには、例えば1930年代のホイヤー モノプッシャー クロノグラフをモチーフとしたクッション型ケースが取り入れられました。
また、文字盤の設計も一新されました。アプライドのロジウムインデックスと、同じくアプライドの12の数字がその特徴となっています。さらに、針がアロー型になっており、タキメータースケールの代わりに細かいミニッツスケールが刻まれています。インダイヤルの構成にも変更が加えられました。6時位置のインダイヤルは円形ですが、3時と9時位置の両インダイヤルは、ケースのフォルムに合わせたクッション型になっています。
タグ・ホイヤーは、このモデルを2つのキャリバータイプで提供しています。1つ目はETA 2894-2ベースのキャリバー 17で、もう1つはキャリバー 36 (ゼニス エル・プリメロ) 搭載です。両タイプの違いは、キャリバー17では日付が4:30の位置にあるのに対し、36モデルの日付は6時位置にあることです。2011年にはキャリバー 36搭載のモデルがもう1つ追加されました。このモデルの文字盤と針は、1930年代風のスタイルになっています。
キャリバー 17、キャリバー 36搭載の両モデルとも、ステンレスケースを備える時計は約37万円~44万円でご購入いただけます。この他にも、18Kピンクゴールドケースのモデルが提供されています。その価格はキャリバー 17搭載で状態の良い時計で約58万円、同じコンディションのキャリバー 36使用モデルは約88万円になります。
3針のリ・エディション
タグ・ホイヤーのリ・エディションは、モンツァで初めての 3針時計です。そのデザインは基本的にクロノグラフモデルと同じですが、それに比べてすっきりとした印象を与えます。また、6時位置のスモールセコンドがこの時計の上品な趣を醸し出します。タグ・ホイヤーはこのモデルに、ETA 2895-1ベースのキャリバー 6を搭載しています。
ステンレスモデルは、状態の良い中古品で約17万円でご購入いただけます。ゴールドケースと繊細なデザインの文字盤を備えるモデルには、状態の良い中古品で約73万円の価格が付けられます。
キャリバー 17搭載のヘリテージモデルの価格は?
タグ・ホイヤーは2016年、ヘリテージモデル モンツァ キャリバー 17を発表して多くのファンを喜ばせました。このモデルには、40年に渡るモンツァの歴史において登場した様々な要素が取り入れられています。
その1つの重要な要素に、1970年代~80年代の古いモデルに使用された文字盤デザインがあります。白い蓄光塗料を塗布した針とインデックス (インナーベゼル上のタキメーター / プルゾメーターのコンビの目盛りにも塗布) 、マットブラックのベース、輝くレッドのクロノグラフ針、インダイヤルとインナーベゼルに見られる赤色のアクセントがその特徴です。ケースの形は、2000年代のリ・エディション モデルから取ったものですが、ヘリテージモデルのケース素材は ブラックPVDコーティングを施したチタン製で、これは古い70年代モデルと同じです。
この時計を動かすのは、ETA 2894-2ベースのキャリバー 17です。その3時位置にはスモールセコンドが、6時位置には日付表示が、9時位置にはミニッツカウンターが設置されています。プッシュボタンとリューズはチタンケースの右側に取り付けられており、そのサイズは42mmです。
このモデルの価格は、未使用約44万円です。中古品はそれより数万円安く、約36万円でご購入いただけます。