ティソ

コストパフォーマンスに優れたスイス製高級時計

伝統と革新を兼ね備えた時計をお手頃価格で販売：ティソは、スイス製腕時計の世界へ足を踏み入れる際の理想的なエントリーブランド。1853年にスイスのル・ロックルで設立され、当初は懐中時計の小さな工房としてスタートしました。現在では、スウォッチグループに属し、年間約100万本の時計を生産しています。

ティソの人気コレクションPRXでは、2021年に復刻モデルであるT-クラシックが発売されています。1970年代の人気のジェラルド・ジェンタデザインを持つこの時計は、そのデザインだけでなくティソならではの価格も魅力的。高価格で取引されている入手困難なオーデマ ピゲのロイヤル オークに代わる1本と言えるでしょう。

タッチコレクションは、最新技術を搭載したアウトドアシーンにぴったりな時計。クォーツムーブメントが搭載され、革新的なタッチセンサー技術で時計の操作が可能です。タッチセンサー式ディスプレイでは、高度計、コンパス、クロノグラフ、気圧計、歩数計などといった機能を使用できます。

T-スポーツコレクションは、Tクォーツまたは自動巻き式ムーブメントを備えたモデルが多数そろっています。ダイビングウォッチのシースター1000やPRS 516といったスポーツ ウォッチがラインアップされています。

ティソにはレディースウォッチもあり、特にル・ロックル、ベリッシマ、ラブリーといったコレクションの時計は、エレガントなデザインのモデルがメインです。T-ウェーブはスポーティな時計で、ステンレススチール、ピンクまたはイエローゴールドPVD加工、コンビモデルがそろっています。

ティソでは、ムーブメントにスウォッチグループに属するETA社製のものを使用しています。その際、標準的なキャリバーを使用することで、時計の価格を安価に抑えています。

ティソを購入する理由

• 多様なデザインと機能
• T-タッチ：タッチセンサー式ディスプレイを備えた多機能ウォッチ
• 最長80時間のパワーリザーブを備えた高品質なETA社製ムーブメントを採用
• 優れたコストパフォーマンス

ティソの価格一覧

ティソの価格はいくらですか?

ティソの中でも特に手頃なのは、2万円以下で購入できる中古のヴィンテージモデルです。クラシカルなエブリタイム ミディアムなどは、未使用のもので約3万円から購入可能です。クォーツクロノグラフの場合は、約5万円から。

最新の自動巻きキャリバー パワーマティック 80を搭載したモデルは、約9万円から購入可能です。また、同じような価格には、シーマスター1000もあります。T-タッチコレクションの未使用モデルは約13万円。すぐ上には、T-レース MotoGP 2020 オートマティック クロノグラフ リミテッド エディションのような自動巻きクロノグラフがあり、価格は約15万円です。ヘリテージ 160周年記念といった少し高級ラインになると、価格は約25万円になりますが、クロノメーター認定のGMTウォッチが手に入ります。

ティソ クラシック – 伝統的なドレスウォッチ

ティソ クラシックは、スポーティでエレガントな時計を多数展開するコレクション。クォーツ式、自動巻き式どちらの時計もラインアップされています。ケースはすべてステンレススチール製で、モデルに応じて、サテン仕上げまたはポリッシュ仕上げが施されています。また、ブラックまたはゴールドコーティングのモデルやコンビモデルもあります。さらに、傷防止加工のサファイヤクリスタルガラスが、文字盤を保護しています。自動巻きモデルの多くは、裏蓋からムーブメントが覗けるようになっています。クラシックコレクションの中でも主要となるのが、ル・ロックル、ジェントルマン、およびPRXです。

過去のモデルをインスピレーションとして2021年に登場したPRX

高精度かつ堅牢、そして10気圧防水：現在のPRXコレクションは、1978年に初めて発表されたPRX 40 205をモチーフとしています。ティソは、当時のこのモデルでパテック フィリップ ノーチラスやオーデマ ピゲ ロイヤル オークと同様に、ステンレススチール製のトノー型ケースと一体型ブレスレットを備えた時計を発表しました。

フラットな40mmのケース、ハニカムモチーフの文字盤、リファレンスによっては細めのインデックスと針が、時計を印象的なものにしています。技術や仕上げの品質、クイックチェンジシステムを備えたステンレススチールブレスレットは、1970年代当時よりもはるかに現代的です。風防には傷防止加工が施されたサファイアクリスタルガラスが使用されています。

PRXには、クォーツ式または最新の自動巻き式キャリバーであるパワーマティック 80を搭載したさまざまなモデルがラインアップされています。Ref. T137.407.11.041.00はパワーマティック 80を搭載するモデルで、自動巻きPRX専用のハニカム モチーフの青い文字盤が備わっています。パワーリザーブは80時間で、耐磁性を持つニヴァクロン製ヒゲゼンマイが使用されています。

このモデルは、Chrono24で未使用の状態で約9万5000円です。同じ価格帯でブラック文字盤のモデルもあります。ローズゴールドベゼルを備えたコンビモデル Ref. T931.407.41.291.00の場合、価格は約26万円となります。

ティソは2022年からPRX オートマティック クロノグラフを展開しています。ケースサイズ42mmのこの時計には、バルジュー社製のクロノグラフ キャリバーが搭載されています。バルジューA05.H31はクラシックなトリコンパックスデザインを採用しており、文字盤カラーにはグレー／ブラックまたはブルー／グレーの2通りの組合せがあります。パワーリザーブは60時間。発表時のメーカー希望小売価格は28万7100円（2024年3月現在）で、自動巻きクロノグラフとしてはお買い得と言えるでしょう。

PRXのデザインが好みで、安価で精度の高いクォーツムーブメントの時計を探している場合、Ref. T137.410.11.041.00がおすすめです。パワーマティック 80を搭載したモデルとは対照的に、このPRXはブルーのサンレイ仕上げの文字盤に、ETA社製のクォーツキャリバーF06.115が搭載されています。この時計の特徴は、「End of Life」を略したEOL表示で、電池切れを予告する機能です。

クォーツムーブメントを搭載したPRXは、同等の内容の時計とは比較できないほどコストパフォーマンスの高い価格設定で、未使用の状態での約5万円です。自動巻きモデルと同様に、ブラック文字盤やコンビモデルもあります。

エレガントなル・ロックル

ティソはル・ロックルで特にクラシカルなデザインの時計を提供しています。さらに、クラシカルにこだわった部分はデザイン面だけでなく技術面にも反映され、展開するのは自動巻きムーブメントを搭載したモデルのみ。ほぼ3針モデルのみで構成され、スリムなリーフ針が採用されています。

Ref. T006.407.11.053.00では、ブラックの文字盤に部分的にギョーシェ模様が施され、インデックスにはシルバーのローマ数字が使われています。ステンレススチール製ケースの直径は39.3mmで、細い手首にも良く似合います。内部には、80時間のパワーリザーブを備えたパワーマティック 80が搭載されています。ブレスレットは、バタフライクラスプを備えた7連のステンレススチールブレスレットで、しっかりとした装着感を実現しています。Chrono24では、未使用の場合、約7万円で購入可能です。

Ref. T006.407.36.053.00では、ケース、針、インデックスはローズゴールドのコーティングがされ、アリゲーターレザーの外観を備えた黒の牛革ストラップとバタフライフォールディングクラスプが付いています。未使用の場合、価格は約8万円です。

また、ローズゴールドとのコンビモデルの場合はRef. T006.407.22.036.01がおすすめです。文字盤にはローマ数字の代わりに、0.06カラットのダイヤモンドが使用されています。ベゼル、リューズ、針、ブレスレットの中央のリンクはローズゴールドでコーティングされています。Chrono24での価格は約10万円です。

ル・ロックルのレディースモデルのサイズは25.3mm、ムーブメントにはETA社製のキャリバー2671が搭載され、パワーリザーブは38時間。Ref. T41.1.183.16では、ケースとブレスレットはステンレススチール製、文字盤はホワイトで、3、6、9、12時位置にローマ数字インデックスが施されています。その他のインデックス部分は、合計0.014カラットのダイヤモンドで装飾されています。Chrono24での価格は未使用の場合で約8万円です。

また、ル・ロックルのレディースモデルにもコンビモデルがあり、ステンレススチールとイエローゴールドのRef. T41.2.183.34は、ホワイトの文字盤にゴールドのバーインデックスが施され、3、6、9、12時位置にはローマ数字が配置されています。価格は約9万5000円です。

スポーティーかつエレガントなジェントルマン

ティソは2020年にスポーティでエレガントなジェントルマンコレクションを発表しました。3針モデルに日付表示を備えたステンレススチール製やコンビカラーの時計が豊富にそろい、アプライドのインデックスが採用された文字盤はカラー豊富で、ケースと同じ素材のブレスレットが組み合わせされています。ケースサイズは40mmで、クォーツムーブメントまたは自動巻きパワーマティック 80が搭載されています。その他、風防には傷防止加工が施されたサファイアクリスタルガラスが採用され、10気圧の防水性を備えています。自動巻きモデルの場合、ケースバックからムーブメントを眺めることができます。

Ref. T127.407.11.051.00は、自動巻きムーブメントを搭載したメンズウォッチの典型的なデザインの1つ。ブラックのサンレイ加工の文字盤が採用され、バタフライフォールディングクラスプ付きのステンレススチールブレスレットが付いています。価格は、約10万円です。

同じデザインで、クォーツムーブメントを搭載したモデルRef. T127.410.11.051.00もあります。ETA社製の高精度なF06.115を搭載し、実用的なEOL表示が付いています。価格は、未使用モデルの場合、約5万円で、シルバーまたはブルーの文字盤のバージョンの場合、比較的安価です。

コンビカラーでレザーストラップの付いたジェントルマンの場合、Ref. T927.407.46.291.00がおすすめです。ベゼルは18Kローズゴールド製で、同色の針とインデックス、ブラウンの文字盤との組み合わせが特にエレガントな印象です。また、文字盤のカラーに合わせた牛革のストラップが手首にしっかりと馴染みます。価格は約17万円。ステンレススチールブレスレット付きで、コンビカラーやイエローゴールドが好みの場合、Ref. T927.407.41.031.01がおすすめです。価格は約19万円です。

タッチセンサー機能を搭載したT-タッチ

ティソは1999年にタッチコレクションで腕時計の新境地を開拓しました。T-タッチは、搭載するさまざまな機能の操作が可能なタッチパネル式サファイアクリスタルガラスが使用されています。2014年には、太陽光からエネルギーを生成するT-タッチ ソーラー エキスパートが発売されました。T-タッチでは、アスリート向けに、幅広い機能を備えています。T-タッチ ソーラー エキスパートには、気圧計、高度計、高度差計、目覚まし時計、ストップウォッチ（クロノグラフ）が搭載されています。ヨットレースの選手向けには、レガッタタイマーが組み込まれており、カウントダウンからスタートの合図、レース中の経過時間の表示が可能です。分針を使用して北方向を表するコンパスもあり、12時の位置は事前に設定した方向またはコースを表します。

時と分は針を使ってアナログ表示されます。ダイヤル下部には、その他のデータを表示するデジタルディスプレイがあります。T-タッチ ソーラー エキスパートのケースには、ステンレスよりも約40％軽量かつ頑丈なチタンが使用され、サイズは45mm。金属アレルギーのある方にもおすすめです。T-タッチはほとんどのモデルでラバー ストラップが付きます。

ブラックコーティングされたチタン製のT-タッチ ソーラー エキスパートRef. T0914204705701は、Chrono24で約13万円で購入できます。

スマートフォンに接続できるT-タッチ コネクト ソーラー

移動距離や消費カロリーの計算、コンパス、気圧計、温度計、高度計、第2タイムゾーン、パーペチュアルカレンダー、タイマー、クロノグラフ、アラームなど、さまざまな機能を備えるT-タッチ コネクト ソーラー。ケースはチタン製ですが、T-タッチ ソーラー エキスパート よりもそのサイズは2mm大きくなっています。また、ベゼルは傷がつきにくいセラミック製。サファイアクリスタル製のタッチパネルから時計の操作が可能で、専用のアプリを通してBluetoothからスマートフォンに接続できます。パワーリザーブはフル充電の場合、なんと約6か月です。

T-タッチ コネクト ソーラーは、サテン仕上げのチタン、ブラックのPVD加工を施したチタン、またはローズゴールドのPVD加工を施したチタンなど、さまざまなモデルがあります。

Ref. T121.420.47.051.00はサテン仕上げのチタン製で、ブラックのラバーストラップが付属します。未使用品の場合、価格は約14万円です。この時計にはチタンブレスレットも付属しており、価格は約15万円です。

機械式、クォーツ式どちらもそろうT-スポーツ

スポーツコレクションには、多数のモデルがあり、クォーツ式または自動巻き式のムーブメントが搭載されています。コレクションの中で最も重要なシリーズは、シースター 1000、PRS 516、スーパースポーツです。

ティソ シースター 1000

シースター 1000のは、スポーティ、かつ機能的な時計で、3針モデルまたはクロノグラフで、さまざまなバージョンが展開されています。メンズの3針モデルには自動巻きパワーマティック 80が搭載されていますが、レディースの場合はクォーツムーブメントが搭載されています。また、クロノグラフの場合も、クォーツムーブメント駆動となります。

シースターのすべてのモデルには、傷防止加工の施されたサファイアクリスタルガラスが採用されています。自動巻きモデルでは、パワーマティック 80をケースバックから垣間見ることができます。シースター 1000の防水性は30気圧。実用的なクイックチェンジシステムがブレスレットの交換を簡単にしています。

3針モデルと自動巻き式のムーブメントを備えた特にクラシックなシースター 1000が好みの場合は、Ref. T120.407.17.051.00がおすすめです。サイズ43mmでケーシはステンレススチール製、エレガントなサンレイ仕上げのブラックの文字盤にブラックのセラミックベゼルが付いています。白いスーパールミノバを施したインデックスと針は、黒い文字盤とのコントラストが良く、暗い場所でも時刻を簡単に読み取ることができます。バタフライクラスプ付きの黒いファブリック製のストラップでしっかりと手首を包み込みます。

このシースター 1000は、Chrono24で未使用の状態で約10万円で購入可能です。

ブルーの文字盤とステンレススチールのブレスレットを持つRef. T120.407.11.041.00は、未使用の場合で約10万円です。ラバーストラップ付きの真っ黒なモデルを希望する場合、ブラックコーティングされたステンレススチールケースのRef. T120.407.37.051.00がおすすめです。価格は約10万5000円。

シースター1000のレディースモデルの場合、ケースサイズは36mmで、ステンレススチール製、ETA社製クォーツムーブメントF05.412が搭載されています。Ref. T120.210.11.041.00は、ブルーの文字盤、ブルーのベゼル、ポリッシュ仕上げのセンターリンクを備えたステンレススチール ブレスレットを備えています。他にも白文字盤のモデルもあり、メーカー希望小売価格（2024年3月時点）は6万2700円です。

クォーツムーブメントを持つシースター1000のクロノグラフも数多く展開されています。素材はステンレススチール製で、サイズは45.5mm。しっかりとした手首を持つ方に特におすすめです。ETA社製のG10.212を備え、EOL表示機能が付いています。Ref. T120.417.11.051.00は、ブラックの文字盤、ブラックのベゼル、ステンレススチールのブレスレットが装備されています。価格は約7万円です。

ティソ スーパースポーツ

ティソ スーパースポーツは、3針モデルとクロノグラフからなるコレクションで、そのすべてにクォーツムーブメントが搭載されてます。すべてのバリエーションにはサファイアクリスタルガラスが使用され10気圧の防水性を備えています。またブレスレットには、実用的なクイックチェンジシステムが付いています。

Ref. T125.610.11.051.00は、ケースサイズ44mmで、1950年代～60年代のクラシックなダイバーズウォッチデザインの時計です。ただし、防水性は10気圧のため、本格的なダイビングよりも水泳やシュノーケリングに適しています。ブラックの文字盤とブラックのアルミニウムベゼルが付き、針やインデックス、ベゼルスケールはホワイトカラーが採用されています。

搭載されているのは、EOL表示を備えた高精度のETA社製のクォーツムーブメントF06.115です。ステンレススチール製ブレスが付き、価格は未使用の場合、約5万円です。予算5万円以内の場合、ブルー文字盤、ブルーベゼル、レザーストラップのモデルがあります。

スーパースポーツ クロノグラフ

ティソ スーパースポーツ クロノグラフはサイズ44.5mmで、すべてのモデルにアルミニウム製ベゼルのタキメータースケールが付き、距離や速度の測定が可能です。搭載されているのはクロノグラフ機能付きの高精度なETA社製のクォーツムーブメント G10.212。3、6、9時位置のインダイヤルから数字を読み取ることができます。

Ref. T125.617.17.051.02はサテン仕上げのステンレススチール製ケースを持つモデル。この時計にはブラックのファブリック製ストラップが付き、未使用の状態で約6万5000円です。Ref. T125.617.37.051.01はブラックでコーティングされ、ゴールドカラーのインデックスと針、タキメータースケールが強いコントラストを生み、目を引く時計です。エンボス加工を施した牛革製のブラックとベージュのストラップが、ブラックでコーティングされたスーパースポーツ クロノグラフの外観を完成させています。価格は約6万円です。

Ref. T125.617.36.051.00はローズゴールドカラーが美しいモデル。価格は、未使用の状態で約5万5000円です。

ティソ – 1853年から続く伝統

ティソは、1853年にシャルル＝フェリシアン・ティソとその息子シャルル＝エミール・ティソが、Ch. フェリシアン ティソ＆フィス社を設立したことに始まります。父のシャルル＝フェリシアンはゴールドケース職人、息子のシャルル＝エミールは時計技師でした。親子は外部製造の部品を組み立てて時計を作り、主にロシアとアメリカに輸出していました。1930年、ティソとオメガは合併してSSIH社を設立しています。SSIHは、Société Swiss pour l'Industrie Horlogèreの略です。

同年にティソは磁場の影響を受けない世界初の腕時計を発表しました。1980年代には、ケースに新素材を採用したことで注目を集めています。まず1985年に石を使ったロックウォッチを発表し、その4年後に木製ケースを採用したウッドウォッチを発表しました。ティソは1998年以来スウォッチグループに属し、オートバイレースの最高峰クラスであるMotoGPからツール・ド・フランス、オーストラリアン・フットボール・リーグに至るまで、数多くのスポーツイベントの公式タイムキーパーを務めています。