チューダー ブラックベイ 41

ブラックベイ 41の文字盤は、正に1950年代のダイバーズウォッチを思わせるデザインになっています。この腕時計をよく見てみると、ブラックベイ コレクション内のその他のモデルと異なり、ダイビングベゼルが搭載されていないことが分かります。その代わり、このモデルにはポリッシュ仕上げが施された固定式ステンレス製ベゼルが使用されています。チューダーが2016年にこのモデルより5mm小型のブラックベイ 36を発表した際に、この固定式ベゼルやその他の要素によって伝説のロレックス エクスプローラーと比較されました。

スイス・ジュネーブに拠地を置く腕時計ブランドはブラックベイ 41に、有名なスノーフレーク針を備えています。この針とドットインデックスとの組み合わせにより、腕時計は全体的にユニークなデザインになっています。ブラックベイ 41の防水性は150m (15気圧) で、この時計を腕に着用して水泳はできますが、ダイビングには適していません。すべてのモデルは、スイスの時計機構メーカーETAのCal. 2824によって駆動されています。

特に目立つモデルは、ブラックベイ 41 S&Gです。ステンレスとゴールドのコンビモデルであるこの腕時計は、1980年代の雰囲気をよく表現しており、よって特にクラシックな時計です。このモデルのベゼルはサテン仕上げが施されたゴールドを素材としています。ブラックベイ 41のすべてのモデルに共通する点は、6時の上に見られる「ROTOR」並びに「SELF-WINDING」の表記です。「SELF-WINDING」の表記は、1950年代と60年代のチューダーのモデルで見られるものと同じく、装飾的な文字スタイルです。

チューダーはステンレス製のブラックベイに、ブルーもしくはブラックの文字盤を備え付けています。また、この腕時計はステンレスブレスレット、レザーストラップ、もしくはファブリックストラップによって腕に巻かれます。ステンレスブレスレットはクラシックなロレックスのオイスターデザインで仕上げられており、折りたたみ式クラスプが付いています。このブレスレットが付いたモデルははRef. 79540-0006で、ブラック文字盤のモデルは約27万円でご購入いただけます。Ref. 79540-0004はブルーの文字盤を持ち、価格はそれより1万円ほど安くなります。この両モデルの国内定価は33万1100円です。

レザーストラップやファブリックストラップ付きの腕時計がお好みの方は、Ref. 79540-0007と79540-0009をご覧ください。1つ目はヴィンテージスタイルと言えるブラウンのレザーストラップ付きで、未使用約26万円でご入手いただけます。2つ目はブラックのファブリックストラップ付きで、未使用価格は約23万円になります。この両モデルの国内定価は29万7000円です。

ブラックベイ 41のコンビモデルには、サテン仕上げのゴールドベゼル、並びにゴールド素材のリューズが備えられています。文字盤の色の種類には、シャンパンカラーとマットブラックが提供されています。シャンパンカラーのモデルにはサンバースト仕上げが施されており、柔軟性のある印象が与えられています。すべてのブラックベイ モデルと同じく、インデックスと針には蓄光性のあるスーパールミノバが塗布されています。このため、暗い場所でも時刻を正確に読み取ることが可能です。

コンビモデルのブレスレットは5連リンクで、昔親会社であったロレックスのジュビレーブレスレットを思い出させます。このブレスレットの外側の列にはサテン仕上げのステンレス素材が使用されており、内側の列はサテン仕上げのゴールド素材です。

ブラック文字盤を備えるRef. 79543-0001の未使用品は、Chrono24にて約41万円で販売されています。中古時計は現在ほとんど見かけられません。チューダーによる定価は44万5400円です。

チューダーはブラックベイ 32や36 と同じく、ブラックベイ 41の駆動にも実績のあるETA社のCal. 2824を使用しています。自社製ムーブメントに対してETA社の機構は製造コストが低く、メンテナンスも各地の時計専門店にて少ない費用で行えるという利点があります。ETAはこの機構を異なる品質レベルで提供しています。チューダーはその中で最高品質の「Top」レベルの機構を採用しており、さらにこれに自社工房内で装飾を施しています。この機構のパワーリザーブは38時間です。