ロレックス レインボー

スイス・ジュネーブに拠地を置くロレックスが提供する時計の中でも最も豪華なレインボーは、希少価値があり、人気の高いモデルです。ロレックスは、特に多くのデイトナモデルをレインボーバージョンで提供しています。また、デイデイト コレクションからも、Ref.128345RBRなどのダイヤモンドと色鮮やかなサファイアで装飾されたモデルが提供されています。18Kエバーローズゴールドから成るこの時計のケース径は36mmで、文字盤上にはインデックスとして、10粒のバゲットカットのサファイアがちりばめられています。使用されている宝石の色彩は、赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫色となっています。さらに、文字盤とベゼルは完全にダイヤモンドで装飾されています。また、プレジデントブレスレットのミドルリンクも、美しいジュエリーで装飾されています。ロレックスは自社の時計に、最高の品質を持った完璧な宝石のみを使用しています。デイデイト 36は、ホワイトゴールドやイエローゴールドの素材でも提供されています。

ロレックス デイトナレインボーには、現在Ref.116598RBOW、116599RBOW、116595RBOWの3つのモデルがラインナップされています。2018年に発表されたRef.116595RBOWはエバーローズゴールド製で、11粒のバゲットカットのサファイアがインデックスとして使用されている点が特徴です。アメリカの人気俳優マーク・ウォールバーグや、バンド「マルーン5」でボーカルを務めるアダム・レヴィーンなどが、このレインボー時計のファンとして有名です。レヴィーンは2019年の第53回スーパーボールの休憩時間に行われたショーの際に、彼の愛用するレインボー時計を腕にはめて登場しました。その一つ前のモデルは2012年に発表され、8粒のダイヤモンドがインデックスとして使用されており、イエローゴールド製とホワイトゴールド製の2種類があります。すべてのモデルに共通しているのは、黒文字盤、並びにラグとリューズガードの部分にダイヤモンド装飾が施されている点です。

その他すべてのデイトナモデルと同じく、レインボーモデルも機能的なクロノグラフであることに変わりありません。スイス出身のロレックスが2000年に導入した自社ムーブメントCal.4130では、12時間までのタイムを測定できます。テンプの毎時振幅数は2万8800回で、計測するタイムの正確さは1/8秒となります。また、この機構の駆動時間は72時間です。さらに、言うまでもなく、その他のロレックスムーブメントと同様、この機構にも「Superlative Chronometer」の称号が与えられています。

ロレックス デイトナ レインボーのホワイトゴールドモデルの未使用品は、Chrono24で約2900万円でご購入いただけます。このモデルの中古品は、約2775万円で販売されています。2012年にはこのモデルの定価は約900万円であったことを考えると、それ以降価格はとても大きく上昇したと言えます。イエローゴールドモデルはそれよりさらに高く、未使用品は約3155万円で提供されています。また、中古品の価格は約2900万円になります。エバーローズゴールドモデルには、約3535万円という最も高い価格が付けられます。市場に出回っている中古品の本数はまだ少ないですが、未使用品よリ数百万円安くご購入いただけます。

ロレックス デイデイト 36 レインボーは、ロレックスのレインボー時計の中で最も安い価格のモデルです。ブレスレットにダイヤモンド装飾が施されている18KエバーローズゴールドのRef.128345RBRは、約1260万円でご入手いただけます。ブレスレットにダイヤモンドが使用されていないデイデイトモデルの価格はこれより格段に安く、約885万円で販売されています。また、ホワイトゴールドとイエローゴールドのモデルも、これと同じ価格帯で提供されています。デイデイト 36 レインボーは2019年にリリースされたため、中古品はまだほとんどありません。

ロレックス デイトナ レインボーは、ロレックスファンと時計愛好家の間でとても人気のクロノグラフです。その理由の一つは、大変カラフルなデザインにあります。また、ロレックスがこのモデルの製造本数を少数に制限していることも理由の一つに挙げられ、その本数はステンレスモデルよりもさらに少なくなっています。ロレックスによると、本数制限の理由は、高品質のサファイアを同一の色調で入手するのが困難であるからということです。これが同時に、時計の価格を高める理由でもあります。

ベゼルは、合計36粒のバゲットカットのサファイアで装飾されています。これに加え、2018年に発表されたRef.116595RBOWには、ベゼルを装飾するジュエリーの色調に合わせて、さらに11粒てのサファイアがインデックスとして取り付けられています。また、この時計ではラグとリューズガードにダイヤモンドの装飾が施されています。2012年に発表されたホワイトゴールド、またはイエローゴールドのモデルでは、インデックスの8粒のダイヤモンドが使用されています。3時、6時、9時の数字 (15，35，45）のみが、アラビアインデックスで表記されています。12時の位置には、金のロレックスの王冠マークが見られます。

スモールセコンド、12時間積算計、30分積算計にはゴールドコーティングが施されており、これによって40mmサイズのケースの金色に合わせられ、高級感を醸し出しています。

ロレックス デイトナ レインボーは美しいジュエリーウォッチですが、同時に高性能なクロノグラフでもあり、クロノメーター認定済みの自社ムーブメントCal.4130によって駆動されています。この機構には44個の受け石が使用され、大きさは直径30.5mmです。テンプの毎時振幅数は2万8800回で、着用時に自動的に巻き上げられます。ロレックスは、青いパラクロムひげゼンマイを磁気の影響を受けないニオブ・ジルコニウム合金素材を使用して作り上げています。精密調整はテンワに設置されたマイクロステラナットによって行われます。また、このクロノグラフはコラムホイール式です。

オリジナルのロレックス レインボーは大変希少なため、市場には多数のレプリカが流通しています。特に興味深いのは、Chrono24でも販売されているアフターマーケットモデルの存在です。これは、本物のデイトナに後から宝石装飾が付け加えられたものです。これらに使用される石はクリスタル水晶であることが多いですが、中にはサファイアやダイヤモンドが使用された時計も販売されています。

しかし、本物のレインボーの品質はこれらのアフターマーケットモデルとは比較になりません。これら多くの時計ではインダイヤルがコピーされたように見えたり、ベゼル上のクリスタル水晶の色が鮮やかさに欠けたりします。その変わり、後から変更が加えられたデイトナモデルは、オリジナルよりもずっと低価格でご購入いただけます。ステンレスケースの時計の価格は約215万円、イエローゴールドとホワイトゴールドモデルは約440万円、ピンクゴールドモデルは約755万円です。

直径40mmサイズのケースを持つレインボー デイトナの素材には、ホワイトゴールドとイエローゴールドがあり、2018年以降18Kエバーローズゴールドモデルも提供されています。中でも最も存在感があるデザインは、マットなブラック文字盤とイエローダイヤモンドのインデックスを持つイエローゴールド時計です。3時、6時、9時位置にはアラビア数字で 15、30、45と表記されており、12時位置にはロレックスの王冠マークが見られます。一番の特徴は3つのインダイヤルで、これらは3時、6時、9時位置に配置されており、その機能はスモールセコンド (6時)、30分積算計 (3時)、12時間積算計 (9時) です。小さなインダイヤルの色は黒文字盤と対照的なゴールドで統一されており、その中の針は赤です。これに対し、センター分針と時針は金色になっています。3連リンクのオイスターブレスレットは18Kゴールド製で、時計を手首にしっかりと装着します。

ロレックス デイトナは1963年に発表されました。この時計の名前は、フロリダのデイトナビーチにおける長距離F1レースに因んで付けられました。これにより、このクロノグラフが発売当初からカーレースと深い関わりを持つことが分かります。タイム計測機能を備える腕時計は、カーレース用のクロノグラフとして当時頻繁に製造・販売されていました。

ロレックスはの今日まで、特に3針時計の製造で有名です。人気のコレクター時計には、サブマリーナやGMTマスターがあります。デイトナは発売当初、これらの有名モデルの影的な存在であり、売れ筋はあまり良好ではありませんでした。この不人気が理由で、ロレックスはデイトナを少数本しか製造しませんでした。しかし今日では、逆に1960年代のヴィンテージのデイトナが大変希少であることこそが、人気の理由となっています。

スイスのジュネーブを拠地とするロレックスが誇る最も人気のクロノグラフの一つに、ポール・ニューマンデイトナがあります。カーレーサーで俳優でもあったポール・ニューマンは、このデイトナモデルを彼の後妻からプレゼントされたと語られています。彼はこの腕時計をレースの最中にも着用し、デイトナの名声に大きく貢献しました。彼が個人的に所有していた1本は、2017年に開催されたオークションにて、約20億円という記録的な価格で落札されました。これにより、ポール・ニューマンデイトナは、それまで史上最高価格の時計とされていたパテックフィリップのRef.1518の記録を破り、世界で最も高価な時計となりました。従来のデイトナと異なり、ポール・ニューマン デイトナの文字盤は複数の色から成り、インダイヤルの縁の配色が文字盤と対照的になっている点が特徴です。また、時刻の数字はアールデコ調で、バーインデックスの端には小さなスクエアが見られます。