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ゼニス – 1865年以来続く精度と高い技術力
ゼニスの高級時計は、その精度、品質と信頼性で知られています。ゼニスが誇る世界初の自動巻きクロノグラフムーブメント、エル・プリメロは、2017年にさらなる進化を遂げ、1/100秒単位での計測を可能にしています。
時代の一歩先を行くパイオニア
スイスの高級時計メーカー、ゼニスと聞いて、クロノグラフムーブメント、エル・プリメロを思い浮かべる人もいるのはないでしょうか。このハイビートムーブメントは、1969年に3019 PHCの名前で市場に登場した世界初のクロノグラフ機能を搭載した自動巻ムーブメントであり、毎時3万6000振動という非常に高いテンプの振動数が1/10秒単位での計測を可能としました。このムーブメントには、現在さまざまなバージョンがあり、クロノマスターやクロノマスター スポーツといったコレクションの時計に搭載されています。
2017年、ゼニスはデファイコレクションに、超近代的なキャリバー エル・プリメロ21を搭載した新たなモデルを発表しています。世界的に知られるムーブメントの進化版であるこのキャリバーでは、100分の1秒単位での計測が可能となっています。
その後、エル・プリメロ 21にはいくつかのバージョンが追加されています。例えば、ゼロGシリーズではテンプと脱進機がジャイロスコープ式に搭載されており、調整機構、つまりテンプと脱進機が、常に地面と水平になるように保たれています。他にもダブルトゥールビヨンやフュゼトゥールビヨンを搭載したムーブメントも注目です。これらのムーブメントでは、フュゼチェーン機構により、ひげゼンマイの動力をムーブメントに伝達します。
エル・プリメロのキャリバーを搭載したさまざまなクロノグラフの他にも、ゼニスは高精度な3針モデルを展開しています。特に注目したいのは、パイロットコレクションのパイロットウォッチやエリート コレクションです。エリート コレクションはクラシックでエレガントなドレスウォッチで、ムーンフェイズ、またはスモールセコンドを搭載しているものもあります。
ゼニスの時計を買う理由
- ゼニス エル・プリメロ – 世界初の自動巻クロノグラフ
- 2つの脱進機と1/100秒単位の精度を備えたエル・プリメロ 21
- ゴールド製でダブルトゥールビヨンを備えたトップクラスのクロノグラフ
- "グラビティコントロール" を搭載したデファイ ゼロG
- アンティークな外観を持つパイロットコレクションのパイロットウォッチ
ゼニス時計の価格一覧
モデル / Ref. | 価格(約) | 素材 / Cal. |
デファイ ダブルトゥールビヨン / 40.9000.9020/78.R582 | 1900万円 | プラチナ / エル・プリメロ 9020 |
クロノマスター オープン トゥールビヨン / 18.2050.4035/01.c713 | 430万円 | レッドゴールド / エル・プリメロ 4035 |
デファイ エクストリーム / 97.9100.9004/02.I001 | 250万円 | チタン / エル・プリメロ 9004 |
クロノマスター スポーツ / 03.3100.3600/69.M3100 | 160万円 | ステンレス / エル・プリメロ 3600 |
エリート クラシック / 18.3100.670/01.C920 | 190万円 | レッドゴールド / エリート 670 |
クロノマスター オリジナル / 03.3200.3600/69.C902 | 140万円 | ステンレス / エル・プリメロ 3600 |
クロノマスター リバイバル A384 / 03.A384.400/21.C815 | 125万円 | ステンレス / エル・プリメロ 400 |
ゼニス時計の価格
ゼニスの状態の良いアンティークウォッチや懐中時計は、Chrono24では数万円程度で見つけることができます。これらの時計は、機械式またはクォーツ式のキャリバーを搭載したシンプルな3針時計です。
エル・プリメロを搭載したクロノグラフの価格は約40万円から購入可能で、ゼニス プライムや角型のスクエア クロノグラフのような1990年代のモデルが中心です。エル・プリメロとステンレススティール製ケースを備えた時計は、ヴィンテージウォッチを選ぶか、現行のクロノマスターやクロノマスター スポーツを選ぶかにもよりますが、Chrono24では約75万円~230万円の間で購入することができます。ゴールド製のエル・プリメロや手の込んだ複雑機構を備えたモデルの場合は、約420万円~1000万円です。また、希少性の高い特別モデルの場合は1700万円近くになる場合もあります。
最新のエル・プリメロ 21が搭載されたモデルでは、約170万円から購入可能です。フュゼトゥールビヨン、ダブルトゥールビヨン、またはゼロGモデルとなると、約1000万円〜1650万円です。
反対にお手頃価格のモデルには、デファイ クラシック、パイロット タイプ 20、またはエリート クラシックといった3針モデルが挙げられます。価格は約65万円~100万円です。
エル・プリメロ搭載のゼニス クロノマスター
現行のクロノマスター コレクションは、オリジナル、リバイバル、オープン、およびスポーツのシリーズで構成されています。このうち最初の3つのシリーズはレトロなデザイン、スポーツシリーズはモダンなデザインとなっています。
オーセンティックなクロノマスター オリジナル
クロノマスター オリジナルは、1969年の有名なモデルA386が原型となっています。38mmのケース径、ポンプ型のプッシャー、そして文字盤のデザインをゼニスはほぼそのまま歴史的なオリジナルモデルから受け継いでいます。Ref.03.3200.3600/69.C902は、3色のインダイヤルと赤く塗られたクロノグラフ秒針を備えており、その外観は1960年代のオリジナルに極めて近くなっています。技術的には、モダンなエル・プリメロ3600により、旧モデルよりかなり優れています。このムーブメントは定番のエル・プリメロ 400をベースとしており、秒針停止機能、そして10時間長くなった60時間のパワーリザーブを備えています。
ゼニスでは、クロノマスターオリジナルに数多くの文字盤バリエーションやレッドゴールド製ケースを備えたモデルを展開しています。
エル・プリメロのコアなファンには、キャリバー400を搭載したステンレススティール製モデルクロノマスター リバイバル A386 マニュファクチュール・エディション 03.Z386.400/60.C843がおすすめです。文字盤外周のタキメータースケールが特徴で、3時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計、9時位置にスモールセコンドを備えています。
少し大きめのケースが好みの場合、2020年までコレクションにラインアップされていたクロノマスター エル・プリメロ 42がおすすめです。ステンレス製で42mm径のこの時計も、キャリバー400を搭載しており、外観もA386にとても似ています。印象的なのは、A386では日付表示が4時半位置にあるのに対し、このモデルでは6時位置に移動しているという点です。
テンプの動きを垣間見れるクロノマスター エル・プリメロ オープン
クロノマスター エル・プリメロ オープンは、エル・プリメロ 42のモデルの一つです。ケースと文字盤のデザインは基本的に同じですが、一か所だけ違いがあります。それは、このモデルでは、9時位置と10時位置の部分が、テンプと脱進機を垣間見れるようスケルトン仕様になっています。また、そのためスモールセコンドは付いていません。
搭載されているのは、キャリバー400の進化版であるキャリバー 4061。特に最先端の脱進機を搭載している点で定番のエル・プリメロ 400とは異なっています。ゼニスは、ガンキ車とアンクルにもシリコンを使用しているため、脱進機に潤滑油を使用する必要がありません。
クロノマスター エル・プリメロ オープンは、ステンレス製、18Kレッドゴールド製、またはステンレスのケースにレッドゴールドのベゼルを組み合わせたコンビモデルから選ぶことができます。
エル・プリメロ トゥールビヨン
数年ほど前まで、クロノマスター エル・プリメロ トゥールビヨンもクロノマスターコレクションの一部でした。これらの時計はオープンワークデザインをベースにしており、ケース径は少し大きめの約44mmとなっています。オープンワークとなっている10時30分位置からは、フライングトゥールビヨンの動きを垣間見ることができます。また、その縁はポインターデイトにもなっています。
Chrono24では、クロノマスター エル・プリメロ トゥールビヨンの未使用品が多数出品されており、ステンレススティール、レッドゴールド、ホワイトゴールドのモデルから選ぶことができます。
クロノマスター リバイバル – かつての定番の復刻モデル
1969年のゼニス A384は、伝説的なエル・プリメロキャリバーを搭載した初の時計でした。この人気クロノグラフのアンティークモデルは、特にコレクターの間で高い人気を誇っています。
2019年、ゼニスは新たにクロノマスター リバイバル A384を発表しています。37mmのやや角ばったトノー型ケースはオリジナルと同じで、白地に黒のインダイヤルを配したパンダ文字盤も、オリジナルに忠実に再現されています。また、中間のリンクの間に少しスペースが空いた、3列のいわゆる ラダーブレスレットも再び登場しています。
リバイバルコレクションは2019年以降も継続的に展開されており、2021年にはベージュのグラデーション文字盤を持つリバイバル A385と、A384のケースにA386の3色の文字盤を組み合わせたリバイバル 3817が発表されています。他にも、リバイバル シャドウ、リバイバル サファリ、250本限定のリバイバル A384 ルパン・ザ・サード – ファイナル・エディションがあります。 3本ともケースはチタン製で、シャドウにはブラックコーティングが施されています。
ゼニス デファイ – モダンなルックスの定番
デファイ コレクションは、ゼニスで2つ目に重要なコレクションです。そのルーツは20世紀初頭にさかのぼり、当時ゼニスが特に頑丈なダイバーズウォッチを製造する中、これらの時計は "Défi"(フランス語で「挑戦」を意味する)と呼ばれていました。1960年代にゼニスはこのシリーズをA3642の腕時計で復刻しましたが、今回は英語で「Defy」と表記しています。
現行のコレクションには、最先端の自社製キャリバーおよび革新的な技術を搭載した未来的なデザインの時計が数多く揃っています。
ゼニス エル・プリメロ 21 – 21世紀のクロノグラフ
ゼニスは、2017年のバーゼルワールドでデファイ エル・プリメロ 21を発表しました。この腕時計は、さらに進化したエル・プリメロ21のクロノグラフムーブメントを搭載しています。公式にはEP9004と呼ばれており、2つの独立した脱進機を備え、1つ目は従来通りの毎時3万6000振動で、時刻表示に使われています。2つ目は毎時36万振動(50Hz相当)となっており、1/100秒の精度での計測を可能にしています。
ゼニスは現在、44mmのデファイ エル・プリメロ21にレッドゴールド製、セラミック製、カーボン製、チタン製モデルを展開しています。ケースの素材にかかわらず、文字盤はスケルトン仕様となっています。最外周にあるリホート(インナーリング)のみが存在し、1/100目盛とアプライドのアワーインデックスを備えています。また、積算計も細いリングのみで構成され、その精巧なスケルトン加工によって、ムーブメントを十分に眺めることができます。
デファイ エクストリームは、デファイ エル・プリメロ21を大きくしたモデル。搭載されているのはキャリバーEP9004で、文字盤も広い範囲でスケルトン仕様となっています。ケースサイズは45mmと少々大型で、かなり堅牢な作りとなっています。特にしっかりとしたリューズガードに囲まれたリューズとプッシャーを見ればよくわかります。デファイ エクストリームは、サテン仕上げまたはサンドブラスト仕上げのチタン製のモデル、そしてベゼルとプッシャーにレッドゴールドのアクセントがかかったコンビモデルから選択できます。
2024年、ゼニス デファイ エクストリーム ダイバーが、デファイ エクストリーム コレクションを代表するもうひとつのモデルとして発表されました。このモデルは、1960年代のゼニスのモデルにインスパイアされた600m(60気圧)の防水性を持つダイバーズウォッチであり、ベゼルのデザインが特に印象的です。固定式の12角形ベゼルを囲うように逆回転防止ベゼルが組み合わされています。43mmのケースはチタン製で、文字盤カラーはブラックとブルーから選択が可能です。ブレスレットは、チタン製のリンクブレスレット、ラバーストラップ、テキスタイルストラップから選ぶことができます。
グラビティコントロールとダブルトゥールビヨンを備えたゼニス デファイ
1969年の発売以来、進化し続けてきたエル・プリメロ。キャリバーEP9020もその一例で、エル・プリメロ 21をベースにしており、従来の振動と脱進システムに代わってトゥールビヨンを搭載しています。時刻表示用のトゥールビヨンは60秒で一回転し、クロノグラフ用のトゥールビヨンは6秒で一回転します。キャリバーEP9020は、デファイ ダブルトゥールビヨンに搭載され、プラチナ製、サファイアクリスタル製、またはカーボン製のモデルから選択できます。
他にも興味深いエル・プリメロとして、キャリバーEP4804があります。このムーブメントにも6時位置にトゥールビヨンが搭載されています。このキャリバーの特徴はトゥールビヨンではなく、ひげゼンマイからムーブメントへ動力を伝達する方法にあります。ゼニスは、従来の歯車の代わりにフュゼチェーン機構を採用しています。これは、ひげゼンマイが一定の動力をムーブメントに供給させるためのもので、ゼニスは、デファイ フュゼトゥールビヨンにこのスケルトン仕様のキャリバーを搭載しています。
また、同時にエル・プリメロ キャリバーEP8812も注目のムーブメントです。<strong>グラビティ・コントロール</strong>を搭載した最新のムーブメントであり、調整機構がジャイロスコープ式に搭載され、常に水平線と平行になるようにされています。こうすることで、地球の重力が常に同じ強さでテンプと脱進機に作用するため、高い精度を実現しています。デファイ ゼロGシリーズの時計では、そのスケルトン仕様から、これらのムーブメントを観察することが可能です。
ゼニス デファイ クラシック/ミッドナイト – ウィメンズおよびメンズのドレスウォッチ
ゼニスはデファイ クラシックの名前で、41mmサイズの3針モデルを豊富に展開しています。そのデザインは、細いベゼルを備えたラウンド型の文字盤、やや角ばったケース、一体型のブレスレットなど、デファイ 21がベースとなっています。素材には、サテン仕上げとサンドブラスト仕上げのチタン、カーボンファイバー、セラミック製があります。セラミック製の場合、ブラック、ホワイト、ブルー、ブラック&ホワイトのモデルから選択できます。
デファイ クラシックの大部分のモデルがスケルトン仕様の文字盤を採用しています。スケルトン仕様でない方が好みである場合も、このコレクションで見つけることができます。どのモデルにも、エリートシリーズのキャリバーが搭載され、毎時2万8800振動、50時間のパワーリザーブを備えています。
デファイシリーズは、デファイ ミッドナイトのように、特に女性向けの時計も提供しています。デファイ クラシックと大体同じデザインですが、ケース径は36mmで、ステンレス製となっています。文字盤はクローズドダイヤルで、ブルー、グレー、マザーオブパールから選択できます。また、アワーインデックスとしてダイヤモンドが採用され、一部のモデルではベゼルにも使われています。デファイ クラシックと同様に、ミッドナイトでもエリートキャリバーが搭載されています。
ゼニス デファイ リバイバル
2022年初頭、ゼニスはデファイ コレクションにリバイバルモデルを追加しています。クロノマスターコレクションと同様に、ブランドの長い歴史の中で人気のあったモデルに新たな命を吹き込み、オリジナルに忠実に復刻しています。今回復刻されたのは、1969年のデファイ A3642です。この時計は八角形のケース、多角形のベゼル、そして中間のリンクに隙間が空いた、いわゆる “ラダー” ブレスレットを備えています。
これらの特徴は、デファイ リバイバル A3642(Ref.03.A3642.670/75.M3642)にも見られ、ブロック型のインデックス、針の形状、文字盤のグレーのグラデーションもオリジナルと変わりません。一方で新しくなったのは最新のエリート 670キャリバーで、毎時2万8800振動、50時間のパワーリザーブを備えています。
ゼニスはWatches and Wonders 2024で、もうひとつのデファイ リバイバルを発表しました。ダイバーズウォッチ デファイ リバイバル A3648は、1969年にさかのぼる歴史的モデルで、他のリバイバルモデルと同様、外観はオリジナルとほぼ100%同じです。リバイバル A3648は37mmの八角形ケースに、逆回転防止ベゼルに囲まれた14角形の固定式ベゼルを備えています。しかし、1969年のモデルとは異なり、ベゼルのオレンジ色のインレイはサファイアクリスタルで保護されています。オレンジ色の文字盤を覆うガラスも同じくサファイアクリスタル製です。ムーブメントには、50時間のパワーリザーブを備えたエリートキャリバーが搭載されています。
デファイ スカイライン – 3針のエル・プリメロ
2022年初め、ゼニスは全く新しいデファイ スカイラインで時計界を驚かせました。デザインは、その八角形のケース、ファセットカットのベゼル、そして一体型ブレスにより、1970年代の定番スポーツウォッチを思わせます。ブラック、ブルー、またはシルバーの文字盤はサンバースト仕上げで、小さな四角形の星の模様があしらわれています。また、夜光塗料を使用したアプライドバーインデックスで視認性にも優れています。
この時計の興味深い点は、EP3600をベースにした3針キャリバーである新しいエル・プリメロ 3620にあります。時分表示は中央、スモールセコンドは9時位置にあり、毎時3万6000振動という振動数により、秒針は一回転にたった10秒しか要しません。
その後、ゼニスはコレクションを大幅に拡大し、現在ではスケルトンバージョン、36mmのユニセックスバージョン、トゥールビヨンウォッチも展開しています。2024年にはデファイ スカイライン クロノグラフも追加されています。42mmのステンレススティール製モデルに搭載されているのはエル・プリメロ3600で、5Hzの振動数により1/10秒単位で時間を計測することが可能です。文字盤はブルー、ブラック、シルバーの3色から選択できます。
ゼニスのパイロットウォッチ
エル・プリメロを搭載した時計はゼニスで最も人気ですが、他にも人気のコレクションがあります。そのひとつが、パイロットウォッチコレクションのパイロットです。ゼニスは、航空の領域で長い伝統があり、古くからパイロット用の時計や航空機にゼニスの時計が採用されていました。ゼニスは1904年に「パイロットウォッチ」という言葉を商標登録しており、現在でも文字盤に「パイロット」の文字を使用する権利を有する唯一の時計ブランドとなっています。
タイプ 20シリーズは、そのレトロデザインによって1940年代の歴史的なモデルを思わせます。特徴は、その大きなケース、カテドラル針、アール・デコ調の数字、そして手袋をしていても操作しやすい大きなタマネギ形のリューズです。
2020年頃から、ステンレススチール、ブロンズ、シルバー925製の時計もこのコレクションに加えられています。
ゼニス エリート – エレガントなドレスウォッチ
ゼニス エリートは、機械式時計の人気が再び戻りつつあった1994年に発売されたモデル。このエレガントな時計には、現在でも長いとされるパワーリザーブを誇る薄型の自動巻ムーブメントが搭載されています。1994年当初、エリートのキャリバーの厚みはすでに3.3mmほどで、パワーリザーブは55時間でした。
エリート コレクションの時計は、そのクラシックでシンプルなデザインが特徴です。メンズモデルは40.5mm、レディース時計は36mmとなっています。どちらの時計も、日付表示付き、またはムーンフェイズのバージョンから選択できます。
1865年から続く時計作りの伝統
ゼニスは、150年以上の経験と歴史を誇る時計ブランドです。時計師のジョルジュ・ファーブル=ジャコは、1865年にル・ロックルに会社を設立しています。一説によると、ファーブル=ジャコが卓越した品質のムーブメント ゼニスを製造した後に、「天頂」を意味するこの名を社名にしたと言われています。5つの角を持つ星のブランドロゴも、これに合わせられたものです。
創業当初、ファーブル=ジャコは懐中時計の製造に専念していました。さらに、彼は下請け業者から独立するために、時計製造において重要な職種をすべて自社内に集めました。当初から、極めて精度の高いタイムピースを製造し、後にニューシャテル天文台のクロノメーターコンクールに参加し、1903年より複数回入賞しています。ファーブル=ジャコは、1911年に退社し、甥のジェームズ・ファーブルが引き継ぎました。2000年より、ゼニスは高級ファッション業界の大手複合企業体であるLVMHに属しています。
ゼニスは、無数の懐中時計に加えて、ダッシュボードクロックも製造してきました。20世紀の初めには、初となるアラーム機能付きの腕時計の一つを発表していました。この期間に、ゼニスは高い視認性を持つパイロットウォッチも製造し、これらの時計は第一次世界大戦で使用されました。クロノグラフは、およそ一世紀前からラインアップのされ、なかでもエル・プリメロ キャリバーは世界初の自動巻クロノグラフムーブメントであり、1969年以来、その精度の高さで信頼され続けています。