2023年に初めての定番時計を購入したいと考えているけれど、最近の市場の不安定さを考えるとどれを選ぶべきかわからないのではないだろうか。一生使い続けられる、定番時計トップ3をご紹介しよう。
始める前に、何がアイコン、あるいは真の定番となる理由なのかについて見てみよう。
機械式時計は一般的に “トレンディ” だと見なされていないが、間違いなくファンのお気に入りのタイムピースがいくつかある。それらが、何十年にもわたってデザイン的にも技術的にも、真にアイコニックだと見なされてきた時計である。定番とは高級時計コミュニティではつまらないものの同義語ではない。それどころか、現在・未来どちらでも、その言葉が持つあらゆる意味において優れているという意味なのだ。
では、何が時計を定番たらしめるのか?そして何が時計の資産価値の安定を決定するのか?手短に言うと、定番とはコレクターの間で崇拝される伝説的なデザインと一流の機械的構造を備えたタイムピースである。定番とは通常、すでに長い間製造され続けてきており、にもかかわらず絶えず高い人気を誇り、需要のあるものである。
では、著者が選んだ、常に高い人気を誇る定番時計3本を以下にご紹介しよう。
1. ロレックス サブマリーナ
素直に認めようではないか。ロレックスに代わるものはない。王冠のロゴは、時計の所有者とブランドどちらにとっても成功のシンボルなのである。ロレックスを所有することは、人生におけるマイルストーンを達成することだ。
ロレックス サブマリーナは即座に見分けのつく、永遠に信頼できるアイコニックなモデルである。サブは明らかにダイバーズウォッチとして作られたが、デビュー以来、その人気は水中アドベンチャーを楽しむ人の間だけにとどまらなかった。この時計は疑いなく定番であり、今後も人気を保ち続け、間違いなく2023年に購入する価値のあるものだ。
ロレックス サブマリーナのメリット:サブマリーナは陸上・水上両方のほぼどんなアクティビティーにも着用できる。仕事・カジュアルどちらのシチュエーションにも合う。
ロレックス サブマリーナのデメリット:サブマリーナは一部の時計ほどは分厚くはないものの、手首の上で重く大きく感じられるかもしれない。

2. オメガ スピードマスター ムーンウォッチ
その名が示すとおり、オメガ スピードマスター ムーンウォッチは月へ到達し、戻ってきた。人類初の月面着陸を果たしたアポロ11号の宇宙飛行士たちが使用したものなのだ。何十年もの間、オメガ スピードマスター ムーンウォッチは、NASAによって宇宙飛行士たちが宇宙で着用することを公式に認められた唯一の時計だった。資産価値を保ち、ずっと使い続けられる時計を探している人にとっては、この素晴らしい歴史がスピードマスターを2023年の完璧なチョイスにしている。
スピードマスター ムーンウォッチはクラシックなクロノグラフで、3つのインダイヤルとベゼル上のタキメータースケールを備えている。この時計はブラックの文字盤とベゼル、夜光塗料の施された針とアワーマーカーを持つ。
オメガ スピードマスターのメリット:スピードマスター ムーンウォッチは、人類史上最も優れた業績の1つにおいて重要な役割を果たした。このクロノグラフはストラップまたはメタルブレスレットで着用できる。
オメガ スピードマスターのデメリット:ベゼル上の細かいタキメータースケールは万人受けするものではない。

3. カルティエ サントス
カルティエ サントスは航空に関連した豊かな歴史を持つもう1つのモデルである。ルイ・カルティエはこのサントスを、友人である航空パイオニア、アルベルト・サントス=デュモンのために作った。彼はエッフェル塔の周りを飛行船で飛んだ初めての人間である。有名な話では、サントス=デュモンはカルティエに、両手を使う飛行操作中には懐中時計を使うことができないと不満を言った。必要は発明の母。カルティエはこうして、今ではアイコンとなったサントスを友人のために作り上げたのだ。
サントスは厚いスクエアのベゼルの各コーナーに2本ずつ、合計8本のビスがはめ込まれた、たくましいルックスだ。このモデルはさまざまなケース素材で作られており、ステンレススチール、ホワイトゴールド、イエローゴールド、ローズゴールドなどがある。またいくつものサイズがあり、異なる素材のストラップ、メタルブレスレットから選べる。このリスト上の定番時計3本のうち、カルティエ サントスが最も手頃な価格のものだ。にもかかわらず、これは歴史的に資産価値が極めて安定しており、他の時計の価格が大幅に下がったときにも安定していたのだ。
カルティエ サントスのメリット:力強い男性的なデザイン、高品質なカルティエの職人技、カジュアルにもオフィスにも合うユニークな外観。
カルティエ サントスのデメリット:スクエアやレクタンギュラーの時計を好まない人、ビスが見えているのを好まない人もいる。
