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ウブロ – 独創的なデザインと異素材の融合
スイス時計業界で若手ブランドであるウブロ。高い技術に多様な素材と独創性あふれるデザインを融合させた時計を作り出しています。
高級時計界の若きブランド
1980年の創業以来、スイスの高級時計ブランドであるウブロは、独創性あるデザインと異素材を組み合わせ、最高峰の時計製造技術を駆使して、センセーションを巻き起こしてきました。創業者のカルロ・クロッコは、ゴールドの時計に世界で初めてラバーストラップを採用し、初代のコレクションでその名を知られることに。当時のトレードマークは、飾りビスがはっきりと見える印象的なデザインのベゼルでした。そのデザインは、船の舷窓からインスピレーションを得たもので、ブランド名であるウブロはフランス語で「舷窓」を意味します。
「異素材の融合」というコンセプトを今日まで貫いてきたウブロ。その拠点はスイス、ニヨンにあり、イエローゴールドとセラミックを組み合わせた革新的な新素材であるマジックゴールドの時計を製造してます。また、カーボン、サファイア、チタン、リネン、さらにはコンクリートといった素材も使用しています。
ウブロは素材使いに優れているだけでなく、時計のデザインにおいても独自の道を歩んでいます。特に、その名の通り大きな45mmのケースサイズを持つモデル ビッグ・バンは、瞬く間に世界中の時計愛好家を魅了しました。クラシック・フュージョンはウブロの中ではシンプルなコレクションであり、MPコレクションはまるでSF映画から出て来たかのようなデザインが特徴です。スピリット・オブ・ビッグバンコレクションでは、トノー型ケースが他のコレクションと一線を画しています。2022年、ウブロはスクエア・バンという名前で新たに角型のシリーズを追加しました。
ウブロの高い時計製造技術は、その内部構造から一目瞭然です。2軸トゥールビヨンを備えた自社製ムーブメントや、最大9つの香箱を備え2週間以上のパワーリザーブを保証するムーブメントを始め、他にもクロノグラフやGMT表示 、永久カレンダーを備えた時計を展開しています。
ウブロの時計を買う理由
- 知名度の高いデザイン
- ゴールドとセラミックを融合させたマジックゴールドなどの革新的な新素材の使用
- トゥールビヨン搭載の自社製ムーブメントHUB6016
- 価値上昇の見込みある特別限定モデルが多数
- フェラーリと共同開発された50日のパワーリザーブを誇るMP-05
ウブロ時計の価格一覧
モデル / Ref. | 価格(約) | 素材 / Cal. |
MP-05 ラ・フェラーリ / 905.JX.0001.RT | 8000万円 | サファイア / HUB9005 トゥールビヨン |
スピリット オブ ビッグ・バン トゥールビヨン / 645.JX.5120.RT | 2000万円 | カーボンファイバー / HUB6020 トゥールビヨン |
MP-11 14デイ パワーリザーブ / 911.QD.0123.RX | 1300万円 | 3Dカーボンファイバー/HUB9011 |
ビッグ・バン / 361.PE.2010.RW.1704 | 4000万円 | キングゴールド / HUB2900 クォーツ |
スクエア・バン / 821.NX.0170.RX | 320万円 | チタン / HUB1280 |
ビッグ・バン インテグレーテッド チタニウム / 451.NX.1170.NX | 300万円 | チタン / HUB1280 |
クラシック・フュージョン / 565.NO.1480.RX | 130万円 | チタン、キングゴールド / HUB1110 |
クラシック・フュージョン / 581.NX.2611.RX | 80万円 | チタン / HUB2912 クォーツ |
ウブロ時計の価格
Chrono24ではウブロの時計が20万円前後から購入可能です。この価格帯では、1980年、90年代のクォーツ式のクラシックなモデルがあります。
一方で現行モデルの場合、価格は大きく上がり、 クラシック・フュージョンの3針モデルでは、クォーツ式、ステンレススティール製ケースの場合、50万円前後。自動巻き、チタン製ケースの場合、約100万円です。また、チタン製ケースに自動巻きムーブメントを搭載したクロノグラフには、150万円以上の価格が付けられています。
ビッグ・バンコレクションの価格は、平均して約150万円からです。ビッグ・バン クロノ トゥールビヨン フェラーリのような特別なモデルの場合、価格は大きく値上がり、約1600万円です。さらに、ビッグ・バン インテグレーテッド フルサファイアのような希少なモデルの場合、その価格は約5800万円にまで上昇します。
角型のスクエア・バンでは、約300万円~750万円で購入可能です。未来的なデザインが特徴のMPシリーズの場合、約1300万円~7500万円です。
ビッグ・バン – ウブロを代表するコレクション
ビッグ・バン コレクションは、ウブロのフラッグシップコレクションであり、複数のシリーズから構成されています。ビッグ・バンコレクションに共通するのは、その重厚な外装と、H型のビスが使われた典型的なベゼルです。
自社製ムーブメントを搭載したビッグ・バン ウニコ
ビッグ・バン ウニコは、ケース径が45mmと42mmと、特に大型のシリーズです。ウニコという名前は、ウニコシリーズに使用されている自社製ムーブメントに由来しており、330以上の部品で構成され、手作業で組み立てられています。ベースムーブメントは、さまざまな複雑機構を追加できるように設計されており、 そのモジュール構造から、フライバック・クロノグラフ、GMT機能、永久カレンダーの搭載が可能となっています。ゴルファーがホール数やストローク数をカウントできるビッグ・バン ウニコ ゴルフのような特別な時計も、こうした構造がその機能を可能にしています。また、ウニコシリーズの時計では、スケルトン仕様の複雑な文字盤とサファイアクリスタル製のケースバックから、ムーブメントを表からも裏からも眺めることができます。
ウニコには、チタン、キングゴールド、カーボンファイバー、アルミニウム、セラミック製のモデルがあります。セラミック製は、レッド、ブルー、オリーブグリーン、ベージュなど、カラーバリエーションが豊富で、2024年からはオレンジが登場しています。また、2024年に新しく発表された、ケース全体がピンクサファイアクリスタル製のモデルでは、カラーコントラストからムーブメントを特に深くまで見ることができます。ベゼルとブレスレットにダイヤモンドをあしらったモデルも展開しています。
控えめなデザインのビッグ・バン オリジナルとインテグレーテッドタイム オンリー
サイズ、デザインともに目立つビック・バン ウニコに対し、比較的シンプルなデザインと言えるのがビッグ・バン オリジナル シリーズ。サイズは、38mm、41mm、44mmで展開されています。オリジナルシリーズでは、伝統的な文字盤を採用し、スケルトン仕様ではないため、ウニコシリーズよりも控えめな外観となっています。3針モデルをはじめ、クロノグラフやダイヤモンドをあしらったモデルなどがあります。自動巻きムーブメントに加え、38mm径のサイズの場合は、精密なクォーツムーブメントが搭載されています。
他のビッグ・バンモデルと同様オリジナルシリーズにも、ステンレス、セラミック、さまざまなゴールドのバリエーションなど、幅広い素材が使用されています。
ビッグ・バン 3針 シリーズには、名前の通り3針モデルのみがラインアップされています。スタンダードモデルのケース径は33mmまたは39mm、素材はステンレススティール、キングゴールド、サファイアクリスタルです。ほとんどのモデルで、ベゼルやケースにダイヤモンドやその他の宝石があしらわれています。ムーブメントには、ゼニス エリート670またはセリタ社製のSW-300-1をベースとした自動巻きムーブメントが採用されています。
ビッグ・バン インテグレーテッド タイムオンリーは、2022年以来、3針シリーズに仲間入りしたモデルです。このモデルは、他モデルと違い一体型ブレスを持ち、 素材はチタン、セラミック、ローズゴールドから、サイズは40mmと38mmからそれぞれ選択することができます。2024年、ウブロは。Watches and Wonders 2024でこのインテグレーテッド タイムオンリーに新たなモデルを発表しています。
ビッグ・バンの特別モデル
未来的な外観が特徴のビッグ・バン サンブルーとサンブルー IIはスイス人デザイナーであり、タトゥー・アーティストのマキシム・ビューチがデザインを手掛けたコレクション。幾何学的な構造のこのコレクションでは、時刻が文字盤上で重なり合う多角形のディスクで表示されます。
サンブルーの初代モデルは、時間表示のみで、サイズは39mmと45mm。39mmモデルでは、ステンレススチール製、またはゴールド製があり、45mmモデルの場合、素材はゴールド、チタン、セラミックの3種類から選ぶことができます。どちらのサイズにも、ケースにダイヤモンドを贅沢にあしらった、パヴェバージョンがあります。
2019年に発表されたサンブルー IIは、サンブルーのデザインをベースに、フライバッククロノグラフ機能を備えたHUB1240を搭載しています。ケースサイズは45mmで、素材はチタン製またはキングゴールド製の2種類。2021年には、マジックゴールド製、ブルーまたはグリーンセラミック製のモデルが追加されています。
2024年、ウブロはスピリット オブ ビッグ・バン サンブルー ハイジュエリーとトノー型のサンブルー サファイアを発表しました。サンブルー ハイジュエリーはホワイトゴールドとキングゴールドの2種類があり、その大部分がダイヤモンドに覆われています。一方、サンブルー サファイアは、その名の通りサファイアクリスタル製のモデルです。サイズは42mmで、スケルトン仕様のクロノグラフムーブメント HUB4700を搭載しています。
ビッグ・バン メカ-10とMP-11
ビッグ・バン・コレクションの他のシリーズとは異なり、ビッグ・バン メカ-10シリーズには手巻き式ムーブメントが採用されています。搭載されているムーブメントHUB1201のパワーリザーブは10日間で、 6時位置のパワーリザーブ表示は、ムーブメントを再び巻き上げるタイミングを示します。ビッグ・バン メカ-10には、セラミック、チタン、キングゴールド、マジックゴールドのバージョンがあります。
ビッグ・バン MP-11は、ビッグ・バンコレクションのもう一つの面白いモデル。搭載されている自社製の手巻き式ムーブメント HUB9011は、7つの香箱を連結させることで14日間のパワーリザーブを実現しています。素材は、キングゴールド、セラミック、カーボンファイバー、サファイアクリスタルから選ぶことができます。2024年、ウブロはウォーターブルーと呼ばれるライトブルーのモデルを発表しています。
トゥールビヨンやその他の複雑機構を搭載したビッグ・バン
2021年、ウブロはそれまで発売していたビッグ・バン トゥールビヨン パワーリザーブ 5デイズの後継モデルとしてビッグ・バン トゥールビヨン オートマティックを発表しました。この2つの時計の最大の違いは、使用されているムーブメントにあり、 ビッグ・バン トゥールビヨン パワーリザーブ 5デイズでは、手巻き式ムーブメントであるHUB6016が搭載されていましたが、新バージョンであるビッグ・バン トゥールビヨン オートマティックには自動巻きムーブメントHUB6035が搭載されています。このムーブメントは6時位置にトゥールビヨンを備えています。反対側の12時位置には、時計にエネルギーを供給するマイクロローターが搭載されています。ムーブメントのブリッジはサファイヤクリスタル製のため、機構を深く覗くことができます。
2022年、ウブロは手巻き式のHUB801を搭載し、トゥールビヨンとミニッツリピーターを備えたビッグ・バン インテグレーテッド カテドラル ミニッツリピーターを発表し、その技術力の高さを証明しました。この時計は、セラミック製ケースとミニッツリピーター機能を組み合わせた世界初のもの。これまで、セラミックはその音響効果の低さからミニッツリピーター機能を備える時計には不向きとされきました。しかし、ウブロはミニッツリピーターが奏でる音を美しく響かせる方法を見出、見事に世界初の時計を作り出したのです。この時計は、世界限定ブラック18本、ホワイト18本で発売されました。
ラ・フェラーリ:驚異のパワーリザーブを持つMPコレクション
ビッグ・バンのデザインが奇抜であるとすれば、MPコレクションはそれをはるかに超えています。特にMP-05は、まるで技術研究所の秘密のプロジェクトのような時計です。ラ・フェラーリと呼ばれる46mmの時計は、レーシングカーのエンジンブロックを強く意識したと言われる洋ナシ形のケースを持ち、 素材は、チタンまたはサファイアクリスタル製の2種類があります。MP-05では、針の代わりに数字が印刷された複数のローラーを使用しています。ケースの右側にはパワーリザーブ表示、左側には時・分表示のローラーが付いており、底面には、秒表示が回転します。中央には、手巻き式の自社製ムーブメントと、垂直方向のトゥールビヨンが配置されています。
通常の時計には1個か2個の香箱が使用されていますが、このモデルでは11個の香箱が一列に並んでいるのが目を引きます。パワーリザーブの持続時間は香箱の数で決まるため、MP-05は50日の駆動時間という、腕時計としては驚異的な値を示しています。
MP-09とテクフレーム
技術面やデザイン面で他のMPモデルを圧倒しているMP-09。特に目を引くのは、6時位置のベゼルから突き出ている2軸のトゥールビヨンです。ケース素材はチタンとカーボンのほか、宝石があしらわれたモデルもあります。
フェラーリのチーフデザイナー、フラビオ・マンゾーニがデザインしたテクフレームは、最近までMPコレクションに属していました。このトゥールビヨン搭載のシングルプッシャークロノグラフは、文字盤だけでなく、ケースもスケルトン仕様になっています。素材は、チタンやカーボン、ホワイトゴールド、キングゴールドから選ぶことができます。
革新的な巻き上げ機構を備えたMP-10
2024年に発表されたMP-10トゥールビヨン ウェイト エナジー システムは、新しいタイプの巻き上げシステムを備えています。従来のローターの代わりに、自社製ムーブメントであるHUB9013には、左右に配置され往復運動を行う2つのウエイトが搭載されてます。また、35度傾斜したトゥールビヨンと48時間のパワーリザーブを備えています。丸みを帯びたエッジを持つ41.5mmの長方形ケースはチタンとサファイアクリスタル製。この時計は、50本のみの限定生産です。
シンプルなクラシック・フュージョン
MPコレクションやビッグ・バンコレクションより控えめなデザインのクラシック・フュージョン。秒針と日付表示を備えた伝統的な3針タイプで、ケースサイズは29、33、38、42、45mmの5サイズが用意されています。クラシックフュージョンは、斬新なデザインを特徴とするウブロにしては、まさにピュアなモデルと言えます。その特徴は、6本のビスで固定されたベゼルで、他にもクロノグラフやムーンフェイズ表示、パワーリザーブインジケーターを備えたモデルがあります。また、超薄型モデルのクラシック・フュージョン ウルトラシンもあります。
ミニッツリピーターとトゥールビヨンを搭載するクラシック・フュージョンは技術面で非常に洗練されたモデルと言えます。さらに、文字盤やブレスレットにスーツ生地を使用したイタリア インディペンデントモデルや、これらの箇所にレザーを使用したクラシックフュージョン ベルルッティなど、興味深い素材のモデルが提供されています。2020年には、クラシックフュージョンの40周年を記念し、特にシンプルな3つのモデルが発表されています。チタン、イエローゴールド、ブラックセラミックを使用した45mmサイズの時計で、印象的な文字盤を特徴としています。1980年に発売されたクラシック オリジナルと同様、ブラックを基調とし、12時位置にブランドロゴ、3時位置に日付表示のみを備えています。
アエロ・フュージョンとオーリンスキー
クラシック・フュージョンに代わる興味深いモデルと言えるのが、アエロ・フュージョンとクラシック・フュージョン オーリンスキーです。アエロ・フュージョンはクラシック・フュージョン クロノグラフにスケルトンムーブメントを搭載したモデルで、ケースサイズは3mm大きくなった45mm。素材は、チタン、ブラック・セラミック、キング・ゴールドから選ぶことができ、 ケースにダイヤモンドをセッティングしたパヴェモデルもあります。
クラシック・フュージョン オーリンスキーは、多面的な彫刻をトレードマークとするフランスのポップ・アーティストであるリチャード・オーリンスキーがデザインしたもの。文字盤、ケース、ブレスレットにもファセットが施されています。3針タイプのこの時計は、ケースサイズ40mm、素材はチタン、キングゴールド、各種セラミックが用意されています。セラミック製の場合、カラー展開はブラック、レッドとあり、2021年からはルミナスブルーも追加されました。また、ケースサイズ45mmのクロノグラフモデルもあり、 セラミック製のレッドとライトブルーの2色から選ぶことができます。
その他のモデル:キングパワーとスピリット オブ ビッグ・バン
スピリット オブ ビッグ・バンは、ビッグ・バンをトノー型に仕上げたモデル。42mmと45mmの2サイズ展開で、内部にはゼニスのエル・プリメロを改良したスケルトンムーブメントであるHUB4700が搭載されています。
スピリット オブ ビッグ・バンコレクションには、トゥールビヨンやメカ-10といった興味深いモデルも。トゥールビヨンには、115時間パワーリザーブとトゥールビヨンを備えたスケルトンの自社製ムーブメントHUB6020が搭載されています。メカ-10には、同じくスケルトンの手巻き式自社製ムーブメントHUB1233が搭載されています。
ウブロはまた、スピリット オブ ビッグ・バンに女性用の3針モデルも展開しています。サイズは39mmと控えめで、素材はゴールド、チタン、セラミックから選ぶことができ、ベゼルにはダイヤモンドがあしらわれています。ムーブメントには、50時間パワーリザーブと日付表示を備えたゼニス エリート670が搭載されています。
キングパワー
キングパワー コレクションは、見た目はビッグ・バンとあまり変わりません。しかし、同コレクションはウブロの現行のラインアップにはありません。デザインはビッグ・バンよりもやや角張った印象を与えますが、このシリーズにもセラミック、キングゴールド、チタンなどの素材が使われています。また、キングパワーコレクションでは、ムーブメントやコンプリケーションの選択肢が豊富にそろっています。
角型のビック・バン:スクエア・バン
2022年にビッグ・バンコレクションに登場したスクエア・バンは、スクエア型のケースにフライバック機能、72時間のパワーリザーブ、日付表示を備えたクロノグラフムーブメントであるHUB1280を搭載しています。
ケースサイズは42mmで、素材はチタン、ブラック・セラミック、キングゴールドの3バリエーション展開となっています。2024年には、スクエア・バンに傷のつきにくいマジックゴールド製や、ゴールド、セラミック、チタンのさまざまな組み合わせのモデルが登場しています。また、ケースに虹色のサファイアクリスタルをあしらったレインボーモデルもコレクションに加わっています。
スポーツ界やエンターテイメント界で人気の特別モデル
スポーツや芸能界で活躍する有名人とのコラボレーションから生み出された限定モデルは、真のコレクターズアイテムです。ブランドアンバサダーには、ウサイン・ボルト、ノバク・ジョコビッチ、キリアン・エムバペ、フロイド・メイウェザー、バー・ラファエリ、ラン・ラン、デペッシュ・モードといった著名人が名を連ねています。これらのモデルはすべてスターたちと共同で開発され、デペッシュ・モードのモデルではさらに、時計の購入によって社会に貢献できます。この時計の売り上げによって既にネパールとエチオピアにて3万人以上の人々に清潔な飲料水が供給されている、「チャリティ・ウォーター」というプロジェクト支援のために寄付されます。著名人との共同開発モデルは、すべて生産数が限定されており、約250万円~300万円で購入可能です。
ウブロとサッカー
F1だけでなく、ウブロはサッカーとも特別な関わりを持っています。ウブロは長年にわたり、UEFAチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、欧州選手権、FIFAワールドカップのスポンサーであり、公式タイムキーパーも務めています。そしてこれらの大会を記念し、特別モデルの発売も行っています。2022年に開催されたカタール・ワールドカップ時にはスマートウォッチ「ビッグ・バン E FIFA ワールドカップ カタール2022」が発売されました。
そして2024年、ドイツで開催される欧州選手権に合わせた特別モデルであるビッグ・バン E Gen 3 UEFA ユーロ2024が発表されています。ウブロは、大会に参加するすべての審判にこの時計を支給しています。また第4審判員が選手の交代時に試用するボードも、ビッグバンをモチーフにしたデザインで、ウブロのロゴが入っています。
ウブロはこのような世界的なサッカーイベントに限らず、ユヴェントスFCやFCバイエルン・ミュンヘン、チェルシーFC、SLベンフィカなどのトップチームともパートナーシップを結んでおり、そのコラボレーションから数々の特別限定モデルを発表してきました.
ウブロの歴史
1980年にイタリア人のカルロ・クロッコが創業したウブロは、その年のバーゼル・フェア(現バーゼルワールド)で世界初の天然のラバー素材を使用したストラップを備えた時計を発表しました。ウブロは初期にはMDM ジュネーブというブランド名を持っており、 「ウブロ」というのは実はMDM製時計のモデル名のひとつでした。クロッコが初めての時計をデザインしたのは、1967年であり、創業はそれから13年後の事でした。その後、2004年にオメガやブランパンを経営危機から救ったジャン=クロード・ビバーがウブロのCEOに就任し、 その一年後、同社は当時新型であったビッグ・バンにて、時計界における数々の名誉ある賞を獲得しました。2008年に、クロッコはウブロを世界最大の高級ファッション企業体であるLVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンに売却しています。LVMH にはタグホイヤー、ゼニス、ブルガリも属しています。
2012年以降、これまでCEOを務めていたビバーを会長とし、新たにビバーと共にブランパンで成功を収めた経験を持つリカルド・グアダルーペがCEOに就任し、今日までウブロを率いています。