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リシャール・ミル – 超高級ハイテク時計
リシャール・ミルは時計製造技術の限界を押し広げてきた高級時計ブランド。その時計は最先端素材で作られ、事実上、壊れることはないと言われています。ユニークで未来的な時計の外観は、他とは違う時計を好む時計愛好家を魅了しています。
目次
21世紀のオート・オルロジュリー
リシャール・ミルは、2001年の創業以来、時計業界に新しい風を吹き込んできました。スイス、レ・ブルルーを拠点とし、21世紀に最先端の高級時計を作ることを目的としています。リシャール・ミルの時計師たちは、カーレーシング、宇宙、航空業界の最先端の素材を使用しています。
また、ムーブメント分野においてもリシャール・ミルは新たな道を切り開いています。たとえば、グレード5チタン、グラフェン、アルミニウム・リチウム合金、カーボンなどの素材が使用されています。リシャール・ミルでは、地板から、全く新しい衝撃保護システムに至るまで、熟練時計師たちによりモデルごとに全く新しいキャリバーが開発されています。同ブランドでは、機能性に常に重きが置かれ、無駄なものは排除されています。
リシャール・ミルの初代モデルであるRM 001トゥールビヨンは、時計業界に新たなスタンダードを打ち立てた時計です。パワーリザーブ表示とトルクインジケーターを備える2針時計であり、トゥールビヨン搭載の時計としては非常に衝撃に強く、またトノー型のケースとスケルトン使用の文字盤は未来的なデザインでした。この初代モデル以降、リシャール・ミルではスケルトンというコンセプトを忠実に守り続けています。
スポーツ界やエンターテイメント界のスターとの数々のコラボレーションを成功の秘訣とするリシャール・ミル。その中には、フェリペ・マッサ、フェルナンド・アロンソ、シャルル・ルクレールといったF1の有名ドライバーから、テニス界のスター、ラファエル・ナダル、バイアスロンのエース、ヨハネス・ティングネス・ベーが含まれています。また、ジョン・マルコヴィッチ、ミシェル・ヨー、ジャッキー・チェン、音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムスといったハリウッド界のスターともコラボレーションをしています。
リシャール・ミルを買う理由
- トゥールビヨン、クロノグラフ、GMT搭載の最先端自社製キャリバー
- 革新的な新素材で耐久性に強く、かつ軽量な時計
- 高級感のある特別モデルは資産価値上昇の可能性あり
- ユニークで未来的デザイン
- 高い知名度を誇るブランド
リシャール・ミルの価格一覧
モデル | 価格(約) | ケース素材 |
---|---|---|
RM38-02 バッバ・ワトソン | 3億9700万円 | TPTカーボン / TPTクォーツ |
RM27-03 ラファエル・ナダル | 2億1500万円 | TPTカーボン / TPTクォーツ |
RM 052 スカル | 1億5000万円 | チタン |
RM 67-02 ウェイド・バンニーキルク スプリント | 5000万円 | TPTカーボン / TPTクォーツ |
RM 028 ダイバー | 1800万円 | チタン |
RM 033 | 1300万円 | チタン |
リシャール・ミルの価格について
Chrono24に出品されているリシャール・ミルの価格は、未使用モデルが約1350万円~約4億1000万円です。RM 38-02 バッバ・ワトソン、RM 88 スマイリー、RM 57-01 ジャッキー・チェンなど、レアなモデルの場合、かなり高額で取引される可能性が考えられます。一方で、RM 028やRM 033のようなラウンド型のチタン製ケースの時計は、同ブランドではエントリーレベルとなります。またチタン製のスクエア型ケースを持つRM 016も、リシャール・ミルのエントリーモデルのひとつで、価格は約1500万円です。
リシャール・ミルの時計の大半は、千万、億の単位にまで届くものばかりです。たとえば、ホワイトゴールド製のRM 005は約2000万円から、RM 011は約4000万円から購入可能です。RM 67-02 ウェイド・バンニーキルク スプリントの価格は約5000万円、RM 052 スカルの価格は約1億5000万円です。
リシャール・ミルの初期モデル
17本だけ作成されたプロトタイプRM 001の成功後、リシャール・ミルは2001年に初のシリーズモデルRM 002を発表しています。38.5mm x 45mmのトノー型ケース、素材にはレッドゴールドまたはホワイトゴールドが使用されています。ドーム型のサファイアガラスは文字盤としても機能し、トゥールビヨンを搭載したスケルトン仕様の手巻き式キャリバーを眺めることができます。また、この時計ではV1またはV2のどちらかを選ぶかによって、ムーブメントの地板はチタンまたはカーボンファイバーで作られています。
RM 003はRM 002のGMTモデルで、サファイアクリスタルのディスクで第2タイムゾーンを表示します。第2時間帯の時刻は、ケース左側9時位置にあるプッシャーで設定することができます。
RM 004とRM 005:ラトラパンテもしくは自動巻き
RM 004はトゥールビヨンを搭載していませんが、高精度のスプリットセコンドクロノグラフを備えています。クロノグラフ機能は、4時、8時、10時位置の3つのプッシャーで操作します。中央に2本のクロノグラフ秒針、9時位置に30分積算計を備え、停止した時刻を記録します。6時位置にはスモールセコンドが配置されています。
2004年に発表されたRM 005は、センターに時分秒表示、7時位置に日付表示を備えた3針モデルで、ブランド初の自動巻きキャリバーを搭載しています。特別に開発された可変慣性モーメントローターを採用し、着用者の動きに合わせて調整することができます。
RM 011 フェリペ・マッサとロベルト・マンチーニ
元F1ドライバーのフェリペ・マッサは、リシャール・ミル初の著名なアンバサダーの一人。フェリペ・マッサの名を冠した数々の特別モデルが誕生し、たとえば、2007年に発表されたRM 011 フェリペ・マッサは、フライバッククロノグラフに年次カレンダーを搭載したモデルです。チタン製の自動巻きキャリバーには、リシャール・ミルが開発した可変慣性モーメントローターが搭載されており、サファイアクリスタルのケースバックからその動きを眺めることができます。
トノー型ケースは、セラミック、窒化ケイ素、またはハイテク素材のTPTカーボンやTPTクォーツで作られています。この TPTカーボンやTPTクォーツでは、それぞれの素材の無数の薄い層が積み重ねられ、120度で融合されることで、非常に丈夫で超軽量のユニットが形成されます。リューズの形状は、F1マシンのリムを彷彿とさせるデザインになっています。
RM 011のバリエーション
RM 011は現在、クロノグラフシリーズのベースとなっており、GMT機能を搭載したRM 11-05、オレンジとブラックのRM 11-03 マクラーレン、RM 11-04 ロベルト・マンチーニなどがあります。RM 11-04 ロベルト・マンチーニは、リシャール・ミルが元サッカーイタリア代表チーム監督のために製作したものです。アディショナルタイムや延長戦も含め、試合時間を正確に把握することができます。
リシャール・ミルとラファエル・ナダル
ラファエル・ナダルがテニスコートに立つとき、腕にはいつもリシャール・ミルの時計が巻かれています。現在、さまざまなモデルがあるこの時計は、ナダルのために特別に開発されたものです。なかでも突出しているのがRM 035です。この3針モデルのケースは、アルミニウム、マグネシウム、銅からなる非常に丈夫な合金で作られており、この合金はプラズマ酸化処理によって耐久性の高い結晶性酸化セラミックへと加工されています。
また、最近よく見られるRM 27-03は、2針モデルでスペインの国旗をイメージした赤と黄色のストライプが特徴です。ベゼルと裏蓋はTPTクォーツ製、センター部分はTPTカーボン製で、非常に軽量かつ頑丈な時計です。しかし、RM 27-03のハイライトとなるのは、搭載されているムーブメントです。トゥールビヨン、70時間のパワーリザーブを備え、10,000Gの衝撃にも耐えられるよう設計されています。
リシャール・ミルのラファエル・ナダルモデルには、他にもRM 35-02、RM 27-01、RM 27-04があります。
セレブリティのリシャール・ミルモデル
リシャール・ミルを愛用するのはトップアスリートだけではありません。エンターテイメント界のセレブリティたちも、リシャール・ミルの時計を好んで身に着けています。リシャール・ミルは、彼らともコラボレーションし、特別なシグネチャーモデルを提供しています。
RM 52–05 トゥールビヨン ファレル・ウィリアムス
RM 052 スカルの特別バージョンで、約1億6000万円の価格が付けられているのが、リシャール・ミル RM 52-05 トゥールビヨン ファレル・ウィリアムス。ファレル・ウィリアムスは歌手、ラッパー、作曲家として知られていますが、この時計のデザインは宇宙をテーマにしています。文字盤とケースには、最高品質の素材がカラフルな色合いで組み合わせています。ケースは傷に強いブラウンサーメット製。この素材はチタンと同じくらい軽く、セラミックと同じくらい耐傷性に優れています。ビッカース硬さは2300で、ダイヤモンドとほぼ同じ硬度です。
宇宙飛行士のヘルメットのモチーフが配された文字盤には火星の風景が映し出されています。ヘルメットがチタン製であるのに対し、火星の風景はエナメルを幾重にも重ねたものからできています。その他にも文字盤にはダイヤモンドやチタンが使用されています。この時計に搭載されているのは、トゥールビヨンと42時間のパワーリザーブを備えた手巻き式ムーブメントRM 52-05です。
RM 057 トゥールビヨン ジャッキー・チェン
2012年には、アクションスター、ジャッキー・チェンにもシグネチャーモデルが贈られています。RM 057 トゥールビヨン ジャッキー・チェンはレッドゴールド製で、36本限定で製作されました。ムーブメントの地板はブラックオニキス製で、トゥールビヨン搭載、完全なスケルトン仕様の時計です。ムーブメントに巻きつく金色のドラゴンがこの時計のハイライトです。
リシャール・ミルはさらに2014年にもジャッキー・チェンのための特別モデル、RM 57-01 トゥールビヨン ジャッキー・チェンを製作しています。こちらもレッドゴールド製で、トゥールビヨンを備えています。スケルトン仕様の文字盤には、ゴールドのドラゴンとフェニックスがあしらわれています。
ウルトラフラットなリシャール・ミル フェラーリ RM UP-01
リシャール・ミルとフェラーリは、長年にわたってパートナーシップを築いてきました。なかでも最も印象的なのは、1.75mmのRM UP-01フェラーリです。この薄さを実現したのが、キャリバーRM UP-01で、150個ものパーツから成るキャリバーでありながらも、厚さはわずか1.18mm。そして、この薄さにもかかわらず、リシャール・ミルの特徴でもある堅牢性も保証されており、最大5,000Gの加速度に耐えることができます。
ラウンド型、レクタンギュラー型のリシャール・ミル
リシャール・ミルはラウンド型やレクタンギュラー型のケースを持つモデルも手掛けています。これらのモデルでもトノー型のモデルと同様、ブランドが誇る厳選された素材、ハイクオリティな作り、そして洗練された高い技術に重きが置かれています。
RM 025はリシャール・ミルを代表するラウンド型のモデル。300m(30気圧)防水と逆回転防止ダイビングベゼルを備えた本格ダイバーズウォッチです。また、クロノグラフ機能と6時位置にトゥールビヨンを備えています。50mm近いケースサイズとムーブメントのブリッジはグレード5のチタン製で、地板はカーボンファイバー製です。
レクタンギュラー型のRM 016
レクタンギュラー型ケースを持つリシャール・ミルの代表がRM 016です。このモデルには特にフラットな高精度のRMAS7自動巻きキャリバーが搭載され、7時位置に日付窓を備えています。ケースはチタン、ローズゴールドまたはホワイトゴールド製で、ダイヤモンドをあしらったバージョンもあります。
リシャール・ミルのレディースウォッチ
リシャール・ミルでは女性用の時計も数多く展開しています。メンズウォッチと同様、厳選されたムーブメントや素材を使って製造されています。
特に人気なのがカラフルな時計がそろうボンボン・コレクション。その特徴は、文字盤がキャンディやツイストロリポップ、フルーツなど、お菓子のモチーフで飾られていることです。ボンボン・コレクションのモデルには、トノー型のRM 07-03 マシュマロや、レクタンギュラー型のケースを持つRM 16-01 レクリッセなどがあります。
リシャール・ミルのジュエリーウォッチ
リシャール・ミルでは、宝石を贅沢にあしらった、まるでジュエリーのような時計も展開しています。その多くがケース全体にダイヤモンドを敷き詰め、文字盤にも同じくダイヤモンドをセッティングしたものです。RM 71-01 タリスマン、RM 51-02 ダイヤモンドツイスター、RM 19-01 スパイダーは、リシャール・ミルのジュエリーウォッチほんの一例です。
リシャール・ミルの歴史
1999年、フランス出身のリシャール・ミルはスイス人のドミニク・ ゲナと共同で、Horométrie SA社を創業。リシャール・ミルの時計は、今日まで同社にて製造されています。ミルとゲナはともに時計業界において多くの経験を積んだ人物であり、ミルはマトラ社の時計部門にてマネージャーとして、そして時計・宝飾ブランド、モーブッサンでは取締役を務めていました。ゲナは家族経営のGuenat SA Montres Valgine社の社長として活躍していました。
両者は、ミレニアムという新しい世紀の始まりに最高品質の時計を製造するという夢でつながったのです。モーターレースと航空機製造をインスピレーションとしていた彼らは、新素材と製造方法に特に魅せられていました。
そして3年の開発期間を経て、リシャール・ミルは2001年のバーゼルワールドでRM 001を発表。一夜にしてオート・オルロジュリーの世界でその名を知られることとなったのでした。それ以来、リシャール・ミルは市場で最も高級なブランドの一つとして数えられています。
よくある質問
リシャール・ミルはなぜ高いのですか?
リシャール・ミルの時計は、素材使いと自社製ムーブメントの両方において、独自性を極めています。その開発コストは非常に高く、それが販売価格にも反映されています。
リシャール・ミルで一番安価な時計はいくらですか?
Chrono24で販売されているリシャール・ミルで最も安価な価格帯の時計は、チタン製のRM 033が約1350万円、チタン製レクタンギュラー型のRM 016が約1500万円です。
最も高価なリシャール・ミルはどのモデルですか?
リシャール・ミルには、数億円の価格が付いたモデルがいくつかあります。Chrono24で販売されている最も高価なリシャール・ミルは、約3億9700万円のRM 38-02 バッハ・ワトソンと約4億9000万円で取引されているRM 88 スマイリーです。