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セイコー、日本が誇る時計製造技術
日本の時計メーカーであるセイコーは時計産業において数々の草分け事業を成し遂げています。セイコーは安価なクォーツ時計からミニッツリピーター搭載の最高技術を持つ時計まで、多岐に亘るレパートリーを用意しています。すべての部品は自社内で製造されています。
時計業界のパイオニア
日本が誇る時計メーカーのセイコーは、140年の歴史を持つ伝統企業です。東京に本拠地を構える同社は、高性能な時計を魅力的な価格で提供するブランドとして、広く親しまれています。また、セイコーは初のクォーツ腕時計やマジックレバー式の巻き上げ機構、クォーツと自動巻き機構の長所を組み合わせたキネティック機構やスプリングドライブなど、時計業界に様々な新革命をもたらしてきたことでも有名です。
セイコーの品揃えは膨大です。そのため、様々な価格帯の商品の中から希望の腕時計を見つけることができます。例えば、セイコー5と5スポーツは人気のエントリー時計で、高精度な自社製自動巻きキャリバー搭載の高品質な腕時計を、非常に安い価格で入手できます。プロスペックスコレクションの時計も高い人気を誇ります。特に同シリーズのダイバーズウォッチは、世界的なファンコミュニティから注目されています。
プレサージュコレクションには、機械式の自社製キャリバーを搭載するセイコーのドレスウォッチがラインナップされています。デザインは、スポーティーなものからクラシカルなものまで多種多様です。プルミエシリーズの時計には、非常にモダンなデザインがあしらわれています。セイコーは同シリーズの各時計に、自動巻き、クォーツ、ソーラー、キネティックのいずれかのキャリバーを搭載しています。アストロンコレクションのハイテク時計は、そのさらに上を歩みます。世界初のクォーツ式腕時計と同名のアストロンでは、GPS受信機能を搭載するソーラー駆動のキャリバーを備えるモデルが提供されています。
セイコーが誇る時計技術のノウハウは、セイコーホールディングス内のブランドであるグランドセイコーとクレドールにも受け継がれています。この両ブランドの時計には、セイコーが有する最高の技術が駆使されています。洗練されたコンプリケーション、ゴールドやプラチナなどの高級素材、そして完璧な仕上げが、これらの時計の特徴です。
セイコー時計を買う理由
- 素晴らしいコストパフォーマンス
- モデルの種類が非常に豊富
- 多数の自社製ムーブメント搭載モデル
- GPSソーラー電池、キネティック、スプリングドライブなどのハイテクなキャリバー
- グランドセイコーとクレドール、特に高級な腕時計
セイコー時計の価格一覧
モデル / Ref. | 価格 (約) | 特徴 |
プロスペックス LX / SNR029J1 | 65万円 | チタン / スプリングドライブ、防水性300m (30気圧) |
プレサージュ 紅の豚 / SARK017 | 45万円 | ステンレス / クロノグラフ、日付 |
プロスペックス ツナ缶 / S23631J1 | 30万円 | チタン / 防水性1000m (100気圧) |
セイコー GPS ソーラー / SBXC077 | 30万円 | ステンレス / GPS衛星電波時計、ソーラー駆動、永久カレンダー、GMT |
プレザージュ プレステージ / SPB093J1 | 20万円 | ステンレス / 有田焼の文字盤、パワーリザーブ表示、スモールセコンド |
プロスペックス タートル / SPB237J1 | 15万円 | ステンレス / 日付、防水性200m (20気圧) |
プロスペックス アルピニスト / SPB197J1 | 10万円 | ステンレス / インナーベゼル、日付 |
プルミエ / SNP161P1 | 10万円 | ステンレス / キネティックキャリバー、アウトサイズデイト、永久カレンダー |
プルミエ クロノアラーム / SNAF77P1 | 5万円 | ステンレス / クォーツ、クロノグラフ、アラーム機能 |
5スポーツ / SRPE79K1 | 4万円 | ステンレス / 自動巻き、日付、曜日 |
5スポーツ フィールド / SRPG37K1 | 3万円 | ステンレス / 自動巻き、日付、曜日 |
5スポーツ / SRPE55K2 | 3万円 | ステンレス / 自動巻き、日付、曜日 |
セイコー時計の価格
Chrono24では、セイコーの時計が1万円以下からの価格で販売されています。この価格帯で提供されているのは、多くの場合セイコー5コレクションの古いモデルです。ダイバーズウォッチSRPD55K2やミリタリースタイルのSRPG37K1など、現行のセイコー5スポーツラインのモデルは約2万円~3万円で入手できます。ブライアン・メイ特別エディション SRPE83K1には、約10万円の価格が付けられます。
プロスペックスコレクションの時計をご希望の場合、5万円以下の価格から購入できます。この価格帯で入手できるのはソーラーキャリバーを搭載したモデルで、その多くはクロノグラフ機能を備えています。時計の特徴的なフォルムから「タートル」、「サムライ」、「ツナ缶」などのニックネームで慣れ親しまれる、同コレクションの人気ダイバーズウォッチの価格は約7万円から始まり、スペックによって約35万円までの価格が付けられます。プロスペックスシリーズの最高級モデルはスプリングドライブキャリバーを搭載し、約60万円の価格で販売されています。
ドレスウォッチコレクション、プレサージュの時計は、Chrono24で約5万円からの価格で見つけることができます。クロノグラフ機能やGMT表示を備えたモデルは、約15万円~20万円で販売されています。スプリングドライブ機構を搭載するプレサージュモデルには、約45万円の価格が付けられます
超高精度なGPSソーラーキャリバーを搭載するアストロンは、モデルによって約20万円~35万円で販売されています。
セイコープロスペックス、機能的なスポーツウォッチ
プロスペックスコレクションでは、プロ仕様のスポーツウォッチがリーズナブルな価格で提供されています。プロスペックスは、「プロ仕様」の「スペック」という意味合いが込められたコレクション名であり、その名にふさわしいモデルが同コレクションにラインナップされています。それは、シリーズ内のダイバーズウォッチに特に当てはまります。
1000mまでの防水性を誇るツナ缶
時計のアウターケースの形状がツナ缶に似ていることからこのニックネームで親しまれるモデルも、同シリーズを代表するまさにプロ仕様の腕時計です。このアウターケースは時計を衝突から保護するのみでなく、浸水を防ぐためにも役立ちます。その金色の配色から「ゴールデンツナ」と呼ばれるRef.SLA042J1は、1000m (100気圧) までの防水性を誇ります。そして、蓄光の針とインデックスにより、暗い場所でも高い視認性を確保しています。このモデルの高い精度を生み出しているのはCal.8L35で、パワーリザーブは50時間です。SLA042J1は約50万円で販売されています。同系の類似モデルであるS23631J1はそれに比べて安く、約30万円で入手できます。このツナ缶モデルはブラックベゼルとクォーツ機構を搭載します。
タートル、世界のファンに称賛される人気のダイバーズウォッチ。
プロスペックスコレクション内のさらなる人気ダイバーズウォッチには、タートルモデルと、1960年代のセイコーダイバーズウォッチのリニューアルモデルがあります。「タートル」のニックネームは、亀の甲羅を思わせる特殊なケースフォルムに因みます。
Ref.SPB151J1はタートルの代表的モデルです。42.7mm径のステンレスケースを備えるこのモデルは、映画『地獄の黙示録』でウィラード大尉を演じた俳優マーティン・シーンの手首に装着された、Ref.6105-8110のリニューアルバージョンです。SPB151J1には逆方向回転防止ダイビングベゼルが装備されており、防水性は200m (20気圧) です。この時計のさらなる特徴は、4時位置のリューズを保護するためにケース側面が突起している点です。キャリバー6R35で駆動されるこのウィラード大尉のタートル時計は、70時間のパワーリザーブを保ちます。この定番時計は、約15万円で購入できます。
Ref.SRPE05K1は、それよりも安く提供されている同系のモデルです。文字盤にはややモダンな雰囲気のデザインが施され、駆動には42時間のパワーリザーブを持つキャリバー4R36が使用されています。Chrono24ではこのモデルを6~7万円の価格で入手できます。
セイコーのレトロなダイバー
セイコーが1965年に発表した初のダイバーズウォッチは、その後のプロスペックスモデルコレクションに大きな影響を与えました。特にアンティークモデルの元祖デザインに忠実なリニューアルモデルには、2020年にリリースされたプロスペックス オートマティック ダイバーズ リミテッド エディションSLA043J1があります。セイコーはこのモデルのケースフォルム、ふくらみを帯びた風防、文字盤のデザインなどを、旧モデルそっくりに仕上げています。しかし、プロスペックスモデルの防水性は旧モデルの150m (15気圧) よりも向上しており、200m (20気圧) となっています。リニューアルモデルはキャリバー8L35を搭載し、50時間のパワーリザーブを保ちます。1700本で限定生産されたこのレトロダイバーは、Chrono24で約50万円で販売されています。
Ref.SPB147J1は、それに比べて格段に安い価格で入手できます。このモデルでも明らかに1965年にリリースされたダイバーズウォッチがベースとなっていますが、デザインはよりモダンになっています。また、機構にはキャリバー6R35が使用されています。価格は約15万円です。
スプリングドライブ搭載のプロスペックスLX
プロスペックスLXラインでは、プロスペックスコレクションの中でも技術的に最先端を行くモデルが提供されています。これらの時計には、最新技術を駆使したスプリングドライブ機構が搭載されており、モデルによってはGMT機能も備えています。特徴としては、4本目のセンター針と両方向に回転する24時間スケールのベゼルが挙げられます。また、セイコーはコンパスやダイビングベゼルなどを備えたプロスペックスLXモデルも提供しています。
時計のスペックに応じて、これらのプロスペックスLXモデルは約53万円~65万円で販売されています。
アルピニスト
アルピニストシリーズは、プロスペックスコレクションを代表するもうひとつのラインです。時計のデザインは、1950年代終盤~1960年代初めにセイコーによって登山家のために特別に設計されたモデルをベースとしています。その特徴はコブラ針と、モデルによってアラビア数字と交互に見られる三角形のアワーマーカーです。39.5mm径ケースを備えるモデルでは、4時位置に追加のリューズが設置されているのが目立ちます。このリューズを用いて、簡易方位計つき内転リングを操作できます。38mm径の小型モデルには、この機能は付いていません。テクニカルな趣が省かれた小型モデルは、よりエレガントな美しい雰囲気を醸し出しています。さらに、同ラインには1959年の初代アルピニストモデルを彷彿とさせる、ドーフィン針を備えたアールデコ調のモデルもラインナップされています。
すべてのアルピニストモデルに共通する点は、200m (20気圧) の防水性と、セイコーの自社製自動巻きキャリバー6R35です。価格はモデルによって、8万円~10万円程度になります。
セイコープロスペックス時計の特徴
- 機械式またはクォーツ式の強固なスポーツウォッチ
- 最大1000m (100気圧) までの防水性を保証するダイバーズウォッチ
- スプリングドライブ搭載のプロスペックスLX
- 人気のレトロ時計、アルピニスト
自動巻きの安価なスポーツウォッチ、セイコー5
安い価格で購入できる自動巻き腕時計をお探しの方には、セイコー5、もしくはセイコー5スポーツの両コレクションが最適です。1万円以下の価格で、良品質でシンプルな3針デイトモデルを見つけることもできます。これらのリーズナブルな価格の時計は、シンプルかつスポーティーなデザインで仕上げられており、日常的に着用する腕時計としてまさに最適です。セイコー5コレクションにはとりわけエレガントなモデルがラインナップされていますが、中にはパイロットウォッチやミリタリーウォッチを彷彿とさせる文字盤やファブリックストラップを備えるモデルも見られます。これに対し、セイコー5スポーツコレクションは主にダイバーズウォッチ、並びに特別にスポーティーな雰囲気を醸し出すドレスウォッチで構成されています。
セイコーは2020年初期に、この両コレクションをひとつのシリーズにまとめ、すべてのモデルにセイコー5スポーツの名が付けられるようになりました。このシリーズは、さらにスポーツスタイル、スーツスタイル、ストリートスタイル、スペシャルスタイル、センススタイルの5つのラインに分類されています。センススタイルの時計は様々で、カラフルな時計から大人しいバリエーションまで、多種多様なデザインで提供されています。それに対し、スーツスタイルとスペシャルスタイルには、エレガントな雰囲気を纏うモデルがラインナップされています。スポーツスタイルとストリートスタイルは、スポーティー感を醸し出す数々の時計で構成されています。
セイコー5スポーツの多くのモデルには、キャリバー4R36が搭載されています。古めのモデルに使用されている7S型のキャリバーとは異なり、4R36には秒針停止機能と、手巻き機能が追加されています。
この高性能なキャリバーを使用しているにもかかわらず、新しい5スポーツモデルの価格は良心的で、2万5000円~4万円程度で購入できます。限定モデルでさえも、7万円以下で販売されています。
すべて機械式のセイコー プレサージュ
セイコーはプレサージュコレクションにて、主にクラシカルでエレガントなデザインの時計を集めています。これらのモデルは、セイコーの長い歴史の源である、定番アンティーク時計にインスパイアされています。同コレクションの時計は、例外なくすべて、セイコーが自社内で製造した機械式キャリバーによって駆動されています。
プレサージュコレクションは、プレステージとベーシックの2つのラインに分類されています。プレステージラインの時計には、特別に高級な仕様が施されています。これらの時計において時を刻むのは、主に5Rと6R型のキャリバーで、45時間、あるいは50時間のパワーリザーブを保ちます。さらに、多くのモデルにGMT機能やパワーリザーブ表示機能が搭載されています。また、クロノグラフもラインナップされています。セイコーは多数のプレステージモデルの文字盤にエナメルや有田焼の素材を使用しており、非常にエレガントな仕上がりとなっています。モデルとスペックに応じて、プレサージュ プレステージの価格は約9万円~23万円程になります。いくつかの特別エディションには、45万円以上の価格が付けられることもあります。
プレサージュ ベーシックラインには、41時間のパワーリザーブを持つ4R型のキャリバーが使用されています。セイコーはこのラインの時計の文字盤に、繊細な模様や精巧なサンレイ仕上げを施しています。ベーシックラインには、いわゆるオープンハートと呼ばれるモデルも多数見られます。これらのモデルでは、文字盤の切り抜き部分から、ケース内の機構のテンプの動きを眺めることができます。プレサージュ ベーシックラインの価格は、モデルによって約5万円~8万円になります。
プレサージュコレクションの特徴
- すべて機械式ムーブメント
- 高品質で低価格
- クロノグラフ、GMT、パワーリザーブ搭載のトップモデル
セイコー プルミエ、クラシックとモダンの調和
プルミエ コレクションにおいて、セイコーは伝統的なデザイン要素をモダンに新解釈してます。アワーマーカーには主にローマインデックスが使用されていることで、時計に伝統的な雰囲気が与えられています。それとは対照的に、43mmのケース径と幅広のラグとベゼルは、モダンな印象を与えます。これは時計を駆動するムーブメントにも当てはまります。セイコーはプルミエコレクションの時計に、自動巻きキャリバーに加え、クォーツ、ソーラー、キネティックキャリバーを使用しています。キネティックキャリバーでは、回転錘の動力を発電コイルとコンデンサを用いて電力に換え、蓄電します。こうして蓄電された電力が、高精度なクォーツ機構の動力として使用される仕組みです。
プルミエ コレクションには、シンプルな3針モデルに加え、クロノグラフ、ムーンフェイズ、アラーム機能、永久カレンダーを搭載するモデルもラインナップされています。セイコープルミエの価格は約4万円から始まり、10万円前後までの価格帯で提供されています。
アストロン、世界初のクォーツ腕時計の後継
アストロン コレクションは、セイコーが提供するその他すべての時計に比べて、格段にモダンな趣を持ちます。アストロンは、1969年にセイコーが発表した、世界初のクォーツ式腕時計でした。その名にふさわしく、アストロンは現在に至るまで、ハイテクと高精度の象徴として受け継がれています。
セイコーはアストロンに、GPS衛星からのシグナルを受信する最新のクォーツ機構を搭載しています。この機能は、時刻を秒単位で非常に正確に同期するだけでなく、現在どのタイムゾーン下にいるのかを自動的に特定し、表示時刻が自動的に合わせられます。さらに、針の位置が実際の時刻に適合するか否かを認識し、必要に応じてこれを自動的に修正します。現行のアストロンモデルにおけるさらなる特徴としては、2100年2月28日まで手動で調整することなしに正しい日付を表示し続ける、永久カレンダーが挙げられます。トップモデルには、さらにGMTやワールドタイム機能が追加されています。
アストロンは、太陽光発電システムを使用しています。しかし、内部に備えられている二次電池によって、太陽の光がなくても約2年間作動し続けます。
このハイテク時計の価格は、時計のスペックによって、約20万円~30万円で購入できます。
女性用腕時計コレクション、ルキア。銀座をイメージ。
ルキアは、1995年以降セイコーの商品として販売されている女性用時計のコレクションです。ビジネスと娯楽で賑わう東京銀座からインスパイアされたルキアの時計は、長い間日本国内限定で販売されていました。2020年に初めて、これらのタイムピースがヨーロッパと北アメリカのセイコーブティックでも販売されるようになりました。
このコレクションのモデルのケース径はすべて34.8mmで、素材はステンレスです。各時計の違いは、文字盤の色のみになります。文字盤はマザーオブパールを素材とし、全体的な花模様とダイヤモンドインデックスが美しい特徴となっています。カラーバリエーションには、おしろいの白をイメージした胡粉 (ごふん)、魅力的な情熱の紅 (くれない)、夜空をイメージした瑠璃色、銀座の石畳の色である青白橡 (あおしろつるばみ)、華やかで凛とした桜色、月の出の銀座の空色である月白 (つきしろ) の6種類が提供されています。すべてのモデルは、日付表示を搭載するキャリバー6R35で駆動されています。
Chrono24では、ルキアモデルはまだ希少です。国内定価は税込みで15万4000円~16万5000円になります。ダイヤモンドベゼルが美しく輝く、250本に限定生産された月白モデルの定価は、税込みで27万5000円です。
グランドセイコーとクレドールの高級シリーズ
セイコーの独自ブランドであるグランドセイコーとクレドールは、同社が誇るノウハウを駆使したハイエンドモデルを提供しています。両ブランドは高級時計界の中でも最高級の部類に入り、スイス発のビッグブランドにも引けを取らない素晴らしい時計を提供しています。
グランドセイコーの時計は、控えめでクリアなデザインが特徴です。セイコーの時計師たちはグランドセイコーにおいて、完璧な技術のみでなく、特別に繊細な表面の仕上げにもこだわっています。中でも、「ザラツ研磨」によるポリッシュ仕上げは、世界で最も美しい仕上げ技術の名を誇ります。
クレドールの時計には、ゴールドやプラチナなどの高級素材が使用されています。そのデザインは、クラシックでシンプルなものから繊細に装飾されたものまで、非常に多岐に亘ります。同ブランドは、トゥールビヨンやミニッツリピーターなどのコンプリケーションを搭載する時計も提供しています。
このような高級仕様は価格にも表れています。グランドセイコーのモデルは、約7万円~1315万円と幅広い価格帯で提供されています。クレドールの時計には、1970万円以上の価格が付けられることもあります。
1881年からの伝統
1881年、20歳になったばかりの服部金太郎は東京に「福部時計店」という小さな店を開きました。これが、現在のセイコーホールディングスのルーツとなりました。彼はそのたった11年後、初の専属時計工場である「精工舎」を築きました。後にSEIKOという社名の元となった「精工舎」の工場名には、優れた時計を作りたいという意欲が込められています。この工場設立の目的は、独自の時計を製造し、仕入れ代金よりも安い価格でそれらの時計を販売することでした。このコンセプトは成功し、同社は大きく成長することになりました。
セイコーホールディングスは今日、時計の部品のほぼすべてを自社グループ内で製造しています。これは、世界の時計業界においても類まれな事実です。1913年に発表された、日本初の腕時計であるセイコー「ローレル」は、すべての部品や要素が例外なくセイコーによって独自に製造されたものでした。精工舎の工房ではそれ以前、懐中時計や壁時計が製造されていました。
セイコーホールディングスの代表取締役会長である服部信二はすでに4代目であり、オリエントウォッチ、パルサー、ローラスといったブランドも展開しています。