ノモス オリオン

オリオンは最も人気のあるノモス ウォッチのひとつです。その控えめでシンプルなデザインと、抜群の時計製造技術によって、ノモスはこれまで数々の賞を受けてきました。ラウンド型のケースと、膨らみを帯びたサファイアクリスタル、そして細長いラグを持つオリオンは、横から見るとまるで海外ドラマ『スタートレック』のUFOのようです。

コレクション内でもトップのモデルは、 オリオン ネオマティック 41 デイト です。ノモスはこの自動巻き時計を2018年に発表しました。直径40.5 mmのタイムピースには自社製キャリバーDUW 6101が搭載されています。このキャリバーは日付盤とセンターローターを持つにも関わらず、その厚みはわずか3.6 mmです。この機構において最も注目すべき点は、ノモスが自社開発したテンプ部分、アンクル、ガンキ車の構造である、ノモス スウィングシステムです。脱進機とスウィングシステムを自社で開発できる時計メーカーは、ごくわずかに限られています。このスウィングシステムを持つノモスは、他のメーカーに比べて自社内での供給率が非常に高い独立したブランドです。

オリオンシリーズの中でも低価格な入門機となるのは、手巻き式時計です。ケースサイズ33 mm、ステンレスケースバックの リファレンスナンバー321の価格は、新品約16万円、中古約14万円です。サファイアクリスタルケースバックを通してキャリバー アルファを眺められるモデルは、新品約18万円、中古約11万円で販売されています。このモデルは小型サイズのため、レディースに向いています。

特にフェミニンなイメージを持つのは、オリオン 33 ローズと オリオン 33 シャンパーニュです。オリオン ローズの文字盤は淡い桃色で、インデックスと針にはゴールドコーティングが施されています。このモデルの新品価格は約18万円、中古は約15万円です。シャンペンゴールドの文字盤を持つモデルでは、ロジウムメッキの針とインデックスが付いています。価格はローズ モデルと同じ位です。ノーヴェンバー・グレーの文字盤を持つノモス オリオン 1989でも、針とインデックスはゴールドコーティングされており、これはコレクション内でもとても人気の一本です。価格は新品約20万円です。

35 mmサイズのモデルは女性でも男性でも着用できます。明るい色の大型な文字盤と細いベゼル、また長いラグが、このオリオンモデルを大きめに見せています。このシリーズの中でもベーシックなステンレスケースバックを持つ リファレンスナンバー301は、新品約18万円、中古約13万円でご購入いただけます。手巻き式のキャリバー アルファの動きを眺めたい方は、膨らみを帯びたサファイアクリスタルケースバックのモデルをご覧ください。このモデルは新品約20万円、中古約15万円にてお買い求めいただけます。オリオンの35 mmサイズ、ホワイト文字盤搭載のモデルでは、ロジウムメッキの針、もしくはブルーの針が取り付けられています。ブルーの針を持つモデルでは、インデックスにゴールドカラーが使用されおり、ロジウムメッキの針を持つモデルでは、インデックスも同じくロジウムコーティングされています。

ノモス オリオン 35 ローズは女性に適した時計です。33 mmモデルと同じく文字盤は淡い桃色で、針とインデックスはゴールドコーティングされています。価格は新品約18万円、中古約15万円になります。

これに反して、とても男性的な印象の時計は オリオン 35 ブラック です。ロジウム針とシルバーカラーのインデックスが、ダークな文字盤に対照的です。この時計の価格は、オリオン 35 ローズとほぼ同じです。

35 mmサイズのオリオン時計では小型過ぎる、または日付表示が欲しいという方には、38 ｍｍサイズのモデルがおすすめです。日付表示なし、ホワイトシルバーカラーの文字盤搭載モデルは、新品約18万円、中古約17万円でご購入いただけます。日付表示を搭載するモデルはこれより多少高く、新品約23万円、中古約20万円になります。

オリオン 38の文字盤には、グレーとノーヴェンバー・グレーの2種類があります。ノーヴェンバー・グレーのモデルはオリオン 38 1989 で、このモデルは33 ｍｍサイズの時計と同様、ベルリンの壁崩壊を讃えて作られました。チャコールグレーのベロアレザーストラップが、ダークな文字盤とゴールドメッキの針に調和しています。このタイムピースの新品価格は約20万円、中古は約18万円で販売されています。 オリオン 1989 に比べて格段に明るい色調の、グレーの文字盤を持つモデルには、ロジウムメッキ針と白いインデックスが使用されています。このモデルは1989バージョンよりも少々安い価格で提供されています。

ノモス オリオンでは超薄型の自動巻きキャリバー搭載モデルも提供されています。このようなモデルには「ネオマティック」の名が付けられています。このシリーズ内でも最も高価なモデルは、 ノモス オリオン ネオマティック 41 デイト で、文字盤の色にはホワイト、オリーブゴールド、ミッドナイトブルーの3種類があります。オリオンの中で一番大型なサイズを持つこの時計の価格は、約35万円になります。このモデルは発売されてからまだ比較的新しいため、中古時計は入手困難です。

日付表示なしのオリオン ネオマティックは、比較的安い価格でご入手いただけます。高級でモダンな印象を与えるオリオン ネオマティック 39 シルバーカットの文字盤には、水平なブラッシュ仕上げが施されています。このモデルの価格は、新品約32万円、中古はそれより2～3万円安い値段になります。また、これと同じ価格帯で販売されているモデルには、紺色の文字盤を持つ オリオン ネオマティック 39 ミッドナイトブルー があります。ホワイトシルバーの文字盤を持つモデルの価格は、それに比べて多少安くなります。

ノモス オリオン ネオマティックには、ケースサイズ36 mmのモデルもあります。このサイズのモデルで白い文字盤の時計は、新品価格30万円で販売されています。このモデルの中古時計は約26万円になります。フェミニンな感じを持った オリオン ネオマティック シャンパーニュ の新品時計は、約32万円でご購入いただけます。中古モデルを入手するのはまだ困難で、そのため価格も新品とさほど変わりません。

文字盤のデザインは必要最小限までに省かれており、時刻を表示するという目的のみのために作られています。オリオンはノモス ウォッチにおいて定番とされる構造をしており、細長い針、6時位置のスモールセコンド、細い目盛りが特徴です。アワーインデックスは細い分目盛りよりも少々内側に入り込んでおり、このため時刻の読み取りがより簡単です。文字盤の色としては、ホワイト、ミッドナイトブルー、シルバーカット、シャンパーニュ、ローズ、チャコールグレー、グレーなどが提供されています。また、ケースも豊富なサイズで提供されており、あなたに似合うサイズの時計がきっと見つかるでしょう。

オリオンのデザインに対しては、過去数年の間に数々の賞が与えられました。2014年に、ドイツで最も権威ある「黄金のテンプ」を意味する時計賞 Goldene Unruh賞にて、グレーのオリオン 38が2位に輝きました。この賞において審査を行うのは、専門家ではなく「Uhren-Magazin」という時計雑誌の読者です。 レッド・ドット・デザイン賞は、1954年以来ドイツにあるノルトライン＝ヴェストファーレンデザインセンターによって主催されている国際的なデザイン賞です。オリオン 38のホワイトモデルは2011年に、このデザイン賞のプロダクトデザイン部門において受賞しており、ここ数年大変注目されている腕時計です。