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ピアジェ: 最高に美しい超薄型の高級時計
スイスの時計メーカー ピアジェは、極薄の腕時計で世界的に有名です。伝統あるこのブランドが提供するトップのモデルは、永久カレンダーやトゥールビヨンまたミニッツリピーターなどのコンプリケーションを搭載し、ゴールド素材にダイヤモンド装飾が施されています。
ピアジェの時計を買う5つの理由
- 超薄型ケースと自社製キャリバー
- 長い歴史を持つスイスの時計・宝飾ブランド
- トゥールビヨン、永久カレンダー、ミニッツリピーター搭載のトップモデル
- ダイヤモンド装飾のある多数のゴールド、ジュエリーウォッチ
- 1000石以上のダイヤモンドがはめ込まれた超高級モデル
世界一薄型の時計
「常に必要以上によいものをつくる」– これが、1874年にスイスの時計メーカー、ピアジェを創業したジョルジュ・エドワード・ピアジェが掲げたモットーでした。彼のこの言葉は現在に至るまで同社で受け継がれており、それはジュラ山脈の小さな村ラ・コート・オ・フェを拠地とするメゾンが生み出す一つ一つのアクセサリー、また一本一本の時計において表現されています。同社が提供するトップモデルには、永久カレンダーやミニッツリピーターなどのコンプリケーションを備える、複雑な自社製キャリバーが搭載されています。また、ピアジェのコレクションには非常に高精度なトゥールビヨン時計もラインナップされています。さらに、何百粒ものダイヤモンドで装飾されたスケルトンのジュエリーウォッチが同社のカタログを完璧なものにしています。
ピアジェは超薄型の腕時計で世界的に有名です。すでに1957年、同メーカーは高さ2mmの薄型手巻き式キャリバー 9Pを発表しました。そして、その3年後には高さわずか2.3mmのマイクロローター搭載自動巻きムーブメント 12Pが開発されました。この機構はその後何十年もの間、世界一薄型の自動巻きムーブメントの地位を保ちました。ピアジェのアルティプラノ アルティメート コンセプトは、現在世界で最も薄型の機械式腕時計とされています。この時計のケース全体の厚みは、 たった2mmと非常に薄型です。市場で見られる大半の時計では、内蔵されているムーブメントだけでもこれより厚くなります。
ピアジェ アルティプラノは、ピアジェ時計の中でも最も名の知れたコレクションです。このコレクションには、2針または3針のシンプルなドレスウォッチからスケルトンの微細なモデルまでがラインナップされています。スポーティーでエレガントなデザインのポロシリーズの時計は、オフィスに付けていくのに最適です。スポーティーなピアジェのクロノグラフ時計をご希望の方には、ポロシリーズの時計がおすすめです。また、ダイヤモンド装飾が施されたゴールド素材の美しいレディース時計は、ピアジェのライムライトとポセションの両コレクションで提供されています。
ピアジェ時計の価格は?
モデル | 価格 (約) | 特徴 |
ポロ S Ref. G0A41002 | 93万円 | 3針時計、ブルーの文字盤 |
ポロ S、Ref. G0A42005 | 130万円 | クロノグラフ、グレーの文字盤 |
ポロ S、Ref. G0A43011 | 270万円 | クロノグラフ ピンクゴールド |
ライムライトガラ、 Ref. G0A41212 | 330万円 | ホワイトゴールドとダイヤモンド |
アルティプラノ Ref. G0A39122 | 1080万円 | 超薄型、219石の宝石装飾付きムーブメント |
ピアジェ ポロ S 時計の価格
ピアジェ ポロ Sの リファレンスナンバー G0A41002 は、ステンレス製のエレガントな3針自動巻き時計です。直径42mmのクッション型ケースはケースと一体化したステンレス製ブレスレットにて腕に着用されます。この時計は防水性100m (10気圧) を備え、水泳に付けていくことも可能です。文字盤上に表示されるのは、時間・分・秒、また6時位置の日付です。秒針の先端は、ピアジェの頭文字である「P」の形になっています。水平方向にギョーシェ彫りが施されたブルーの文字盤には、12個のアプライドインデックスが設置されており、その一つ一つには蓄光塗料が使用されています。時計の中で時を刻んでいるのは、ピアジェの自社製キャリバー1110Pで、サファイアクリスタルケースバックを通してこの機構の動きを眺められます。また、このモデルはグレーの文字盤を持つ リファレンスナンバー G0A41003 の仕様でもご入手いただけます。未使用品の価格は約95万円、中古は約80万円になります。
リファレンスナンバー G0A42005 は、ケース径42mmの男性的なステンレス製クロノグラフです。このモデルにも、クッション型のケースと一体化した、折りたたみ式クラスプが付いたステンレスのブレスレットが付いてきます。水平方向にギョーシェ彫りが施されたダークグレーの文字盤上には、1時から12時の位置に蓄光のアプライドインデックスが取り付けられています。時・分・秒と6時位置の日付表示に並び、このモデルではクロノグラフ機能の表示が追加されています。このモデルの秒針の先端も、ピアジェの「P」の形になっています。時計のケース内には、ピアジェの紋章で飾られたダークグレーのローターを備える自社製自動巻きキャリバー1160Pが搭載されています。サファイアクリスタルケースバックを通して、この機構の動きを眺められます。このクロノグラフの未使用品は、約12万円でご購入いただけます。ピアジェはブルーの文字盤がお好みの方に、リファレンスナンバー G0A42005を提供しています。また、ピンクゴールドモデルのリファレンスナンバーはG0A43011で、価格は未使用約275万円です。
ライムライトコレクション – 眩しく輝くジュエリーウォッチ
ピアジェはライムライトコレクションに、いくつかの人気レディース時計をラインナップしています。直径32mmのケースとミラネーゼブレスレットが付いてくる リファレンスナンバー G0A41212 は、18Kホワイトゴールド素材の時計です。ベゼルとラグ部分には62粒のダイヤモンドがはめ込まれており、その各一石は1.75カラットです。シルバーの文字盤上には、ブレスレットと一体化したスライド式バックルの配色に合う、ダークグレーのローマ数字アワーマーカーが表示されています。さらに、バックルも0.01カラットの1石のダイヤモンドデ装飾されています。厚さたったの7.4mmのラウンド型ケースは、水深300m (30気圧) までの防水性を備えており、日常生活での雨や水滴に耐久します。この時計は、自社製クォーツキャリバー690Pによってい駆動され、時間と分を表示します。このモデルの未使用品の価格は、約335万円になります。
ピアジェ アルティプラノ – 鮮やかな美しさ
ピアジェのレディースコレクション内でも大変人気のモデルは、 リファレンスナンバー G0A39122 です。この精巧なモデルの直径34mmのホワイトゴールドケースは69石のダイヤモンドで装飾されており、その各一石は0.04カラットです。この時計の中では、ホワイトゴールド製の地板を持つピアジェの極薄手巻き式自社製キャリバー838Dが時を刻んでいます。このムーブメントの特徴は、まず透かしの作業が施されていること、次に各0.6カラットのブリリアントカットダイヤモンドが219石使用されていることです。さらに、この芸術的マスターピースのネジ部分には、各0.2カラットのブラックサファイアがセッティングされています。
地板やブリッジの面取りからペルラージュ仕上げ、サンレイパターンのギョーシェ仕上げまで、この時計のすべての加工は時計師による伝統的な手作業で行われています。そして、この芸術的ウォッチは時間と分の表示も忘れていません。このアルティプラノモデルの防水性は水深300m (30気圧) までで、日常使用に不備をきたしません。23粒のダイヤモンドがセッティングされたピン式バックルを持つアリゲーターレザーストラップブレスレットにて、時計はエレガントに腕に着用されます。この大変エクスクルージブな、手作業で加工された時計には、それ相応の価格が付けられます。ピアジェはこのアルティプラノに、定価1123万2000円という価格を付けています。
エンペラドール – クッション型のハイブリッド時計
2007年以降のエンペラドール シリーズの時計の特徴は、ピアジェのポロ Sを連想させるクッション型のケースです。それ以前に製造されたモデルのケースフォルムは、同社によって1950年代に作られていたタイムピースからインスピレーションを得た、長方形のシェイプです。この長方形のエンペラドールが32mmx41mmの標準サイズであるのに対し、クッション型の時計は直径42mm~49 mmと大型です。ピアジェのお得意である 薄型構造によって、このサイズにもかかわらず付け心地は良いです。ケース素材には、ホワイトゴールドとピンクゴールドが使用されています。ケース、文字盤、ムーブメントに、ダイヤモンドやその他の宝石で装飾されたモデルが豊富にご用意されています。
エンペラドールに搭載されるキャリバーはピアジェが自社の工房で開発したもので、その厚みはたったの数ミリです。尚且つ、これらの機構にはトゥールビヨン、第2タイムゾーン、クロノグラフ機能、ミニッツリピーターなどのコンプリケーションが搭載されています。エンペラドール・クッション XL 700Pには、クォーツムーブメントと機械式ムーブメントの両方から成る革命的な ハイブリッド駆動が搭載されています。
長方形のケースを持つシンプルな2針モデルは、このコレクション内で最も安い時計で、約83万円からの価格で提供されています。ダイヤモンド装飾が施された、複雑な機構を備えるクッション型のモデルには、710万円ほどの価格が付けられます。
ポセション – ダイヤ付きのラウンド型ジュエリーウォッチ
ポセションコレクションで提供されているクォーツ機構の時計は、こだわりを持つ女性に適した時計です。これらの時計は同名のピアジェの ジュエリーコレクションの一部でもあり、これらの宝飾品のデザインによく似ています。ポセションのアクセサリーと時計における一番の特徴は、 回転ベゼルです。指輪、ブレスレット、ペンダントにも、同じく回転するパーツが採用されています。
ポセションの時計ケースは円形で、サイズは29mmと34mmの2種類でご入手可能です。素材にはステンレス、ホワイトゴールドもしくはピンクゴールドが使用されています。コレクション内の多くのモデルでは、ケースにダイヤモンド装飾が施されています。中でも最も煌びやかなモデルはリファレンスナンバーG0A44083で、この時計のケース、文字盤。ブレスレットには 620石のジュエリーがはめ込まれています。ポセッション時計のもうひとつの特徴は、ラグとリューズが時計ケースに取り込まれていることです。
時計において目を惹くのは、美しく加工された文字盤です。その種類には、ダイヤモンドインデックス付きのホワイトシルバーダイヤルと、ラピスラズリ、マラカイト、ターコイズ、カーネリアンというユニークな色が提供されています。文字盤の配色に合わせたアリゲーターレザーストラップにて、時計は腕に安全に巻かれます。
ピアジェ ポセションの価格は、モデルによって大幅に異なります。ダイヤモンド装飾の無いステンレスモデルは、約31万円からの価格でご入手いただけます。ケースにダイヤの付いたモデルには、約235万円の価格が付けられます。
1874年から続く伝統 – ピアジェの歴史
ジョルジュ・エドワード・ピアジェは 1874年、スイスの小さな村ラ・コート・オ・フェにある両親が所有していた農場内に小さな時計工房を築きました。当時19歳であったジョルジュは、時計機構の部品製造と、高精度名時計ムーブメントに専念し、工房創立から数年にして、スイスの大手時計ブランドに部品とキャリバーを供給するようになりました。
ジョルジュの息子であるティモテ・ピアジェの指揮の下で、時計工房は部品とムーブメントのメーカーから、時計メーカーへの発展を遂げました。第3代でジョルジュの孫のジェラルドとヴァランタン・ピアジェによって同社はさらに大きく発展し、彼らは1943年に「ピアジェ」をブランド名として登録しました。この2人はさらに、これがピアジェ社のトレードマークとなった極薄の腕時計を市場に送り出しました。
ピアジェが1957年に公に発表した手巻き式キャリバー 9Pは、同社の歴史上大きなマイルストーンでした。この機構は厚さたったの2mmで、当時の時計界において最も薄型のキャリバーでした。1960年に発表された厚さ2.3mmの 自動巻きキャリバー 12P は、何十年もの間、世界一薄型の自動巻きムーブメントの地位を保ちました。1970年代にピアジェは、その他多くの時計メーカーと同様、クォーツ機構とクォーツ時計を開発しました。同社のキャリバー 7Pは、当時最も小型なムーブメントのひとつでした。
ピアジェは今日、カルティエ、A.ランゲ&ゾーネ、IWCなどと共に、高級ジュエリー、ファッション、時計などを扱う リシュモングループに属しています。2017年以降、シャビー・ノウリがピアジェのCEOとして活躍しています。それ以前同社でインターナショナル・マネージング・ダイレクター・オブ・セールスを担当していたノウリは、時計界における有数の女性CEOです。