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パネライ ルミノール、大人気のミリタリーウォッチ
パネライ ルミノールは時計界の代表です。従来ミリタリーウォッチであった、特徴的なリューズガードを備えるこの時計は、市場で最も顕著な腕時計です。コレクション内のトップモデルには、トゥールビヨン搭載で希少価値の高い時計もあります。
顕著なスポーツウォッチで優れたスタイル
パネライ ルミノールは市場において最も顕著な時計のひとつです。主要な特徴はクッション型ケースとリューズガードにあります。リューズガードはリューズを衝撃から保護するだけでなく、リューズをケースに押し入れることにより、時計内の機構を水気から守る役割を担っています。文字盤はパネライでお馴染みの、アラビア数字とバーインデックスが交互に配置されたデザインです。蓄光塗料で明るく光る針と目盛りによって、水中や暗闇でも高い視認性が確保されています。イタリア海軍の潜水士たちがミッションを果たす際にもこの視認性が役立ちました。それというのも、ルミノールは元々ミリタリーウォッチであり、一般庶民には市販されていなかったのです。
現在ルミノールコレクションには数多くのモデルがラインナップされています。時針と分針を備えるベースモデル、スモールセコンドを搭載するルミノール マリーナ、フライバック クロノグラフ、GMT時計、そして特別エディションなどその種類は様々です。シリーズ内での最高級のモデルには高い希少価値があり、トゥールビヨン、ムーンフェイズ、また英語で「イクエーション オブ タイム」と呼ばれ、視太陽時と平均太陽時の差を表示する均時差表示機能などが搭載されています。
パネライはさらに、ルミノールと深く関わりを持つ2つのコレクションを提供しています。そのひとつはルミノール サブマーシブルで、もうひとつはルミノール ドゥエです。ドゥエはパネライが提供するドレスウォッチで、普通のルミノールモデルに比べて大変薄型です。これに対し、サブマーシブルは逆回転防止ベゼルを搭載する、300m (30気圧) 防水の正真正銘のダイバーズウォッチです。
パネライ ルミノールを買う理由
- リューズガードが付いた有名なデザイン
- 安定した資産価値
- フライバック クロノグラフ / トゥールビヨン搭載モデルあり
- コレクターのための希少な特別エディション
- 均時差表示を備えるルミノール エクエーション
パネライ ルミノールの価格一覧
ルミノール モデル / Ref. | 価格 (約) | サイズ / 素材 |
1950 トゥールビヨン ロ シェンツィアート / PAM00767 | 1600万円 | 47mm / チタン |
サブマーシブル 1950 3デイズ / PAM00684 | 285万円 | 42mm / ピンクゴールド |
1950 8デイズ GMT モノプルサンテ / PAM00317 | 200万円 | 44mm / セラミック |
サブマーシブル 1950 3デイズ クロノフライバック / PAM00615 | 180万円 | 47mm / チタン |
レフトハンド / PAM01075 | 165万円 | 47mm / ステンレス |
マリーナ カーボテック™ / PAM01661 | 140万円 | 44mm / カーボン |
ドゥエ GMT パワーリザーブ / PAM00964 | 130万円 | 45mm / チタン |
マリーナ 1950 3デイズ / PAM01314 | 85万円 | 44mm / ステンレス |
マリーナ 1950 3デイズ / PAM01313 | 85万円 | 44mm / ステンレス |
マリーナ / PAM02392 | 85万円 | 42mm / ステンレス |
マリーナ 1950 3デイズ / PAM01312 | 80万円 | 44mm / ステンレス |
ドゥエ / PAM00755 | 70万円 | 38mm / ステンレス |
ベース / PAM00112 | 55万円 | 44mm / ステンレス |
パネライ ルミノールの価格
パネライ ルミノール コレクションの最も安いエントリーモデルは、ベースシリーズにラインナップされており、50万円前後で販売されます。マリーナ 1950 3デイズは、約80万円からの価格で入手できます。Ref.PAM00964のようなGMT機能を備えたチタンケースのルミノールは、約130万円で購入できます。1950 8デイズ GMT (Ref.PAM00317) やマリーナ ゴールドテック™などの、セラミックまたはピンクズゴールド製のモデルは、価格が最も高くなります。1950 8デイズ GMTの価格は約200万円で、ゴールドモデルは約255万円で入手できます。
ルミノール ベース、エントリーモデルの価格
まさにルミノールらしいモデルをお探しの方は、リファレンスナンバー PAM00112をご覧ください。このベースモデルのケース径は44mmでステンレス素材でできており、定番のリューズガードが付いています。文字盤には、パネライではお馴染みとなっているアラビアインデックスが3時、6時、9時、12時の位置に使用されています。その他のアワーマーカーには、長めのバーインデックスが使用されています。
ルミノール ベースのサンドイッチ ダイヤルは、2つの層が重なる構造になっています。上の層ではアワーマーカーの部分が切り抜かれており、その下にある蓄光の層が切り抜き箇所から覗く仕組みです。パネライはこのモデルのキャリバーに、ETAユニタス 6497-A2ベースのOP Xを使用しています。この手巻き機構のパワーリザーブは56時間です。未使用のルミノール 112は約55万円で購入できます。
ブラックの文字盤が気に入らないという方には、ホワイトダイヤルのモデルもご用意されています。リファレンスナンバー PAM00630のモデルにはアラビアインデックスが使用されており、文字盤の下部にはパネライのロゴが表示されています。さらに、バー状の分目盛りが刻まれているため時刻がより読みやすくなっています。未使用品の価格は約50万円です。
自社製キャリバー搭載のルミノール ベースの価格
パネライは2014年以降ルミノール ベースに自社製キャリバーを搭載しています。まず初めに使用された機構は、8日間のパワーリザーブを保つP.5000です。この手巻き式キャリバーは、ブラックの文字盤を持つPAM00560、ホワイトの文字盤のPAM00561、ブラウンの文字盤のPAM00562に使用されています。この3つのモデルでは、6時位置にロゴに替わって「8 Days」の文字が表記されています。未使用品の価格は約60万円です。
2018年パネライはルミノール ベース ロゴに、以前のETAユニタス機構に替わる、3日間のパワーリザーブを持つ自社製キャリバー P.6000を初めて採用しました。自社工房内で開発された機構を搭載しながらも、この時計の価格は以前のモデルと代わらない価格帯でご入手いただけます。Chrono24では、未使用のPAM00773モデルを約55万円で購入できます。また、ホワイト文字盤のPAM00775モデル、並びにブラック文字盤とブルーのナイロンストラップ付きのPAM00774もこれと同じ価格帯で提供されています。
スモールセコンドを備えるルミノール マリーナ
パネライ ルミノール マリーナの特徴は、9時位置に設置されたスモールセコンドです。自動巻きキャリバーで駆動されるモデルでは、3時位置に日付が表示されます。自動巻き時計のケースサイズは,ルミノールで定番の42mm、やや小さめの42mm、または40mmでも提供されています。小型のモデルはレディース用腕時計としても適しています。40mmサイズのルミノールのリファレンスナンバーはPAM01048で、価格は中古約51万円、未使用約72万円になります。42mmケースのリファレンスナンバー PAM01392モデルは、未使用約83万円、中古約65万円でご購入いただけます。また、リファレンスナンバー PAM01312の44mmモデルは、未使用約81万円、中古約63万円になります。
手巻きキャリバーを備えるルミノール マリーナモデルがお好みの方には、リファレンスナンバー PAM00776 (レザーストラップ付き) とPAM00777 (ナイロンストラップ付き) がおすすめです。この両モデルを動かしているのは、72時間のパワーリザーブを保つキャリバー P.6000です。パネライ ルミノール マリーナ 776、777は、未使用約60万円の価格で販売されています。
すでに数本のパネライ時計をお持ちで、次はゴールドのルミノールをコレクションに追加したいという方には、モデル PAM00511をおすすめします。このルミノール マリーナモデルは、18Kレッドゴールドを素材とし、自社製キャリバーP.5000で8日間のパワーリザーブを備えています。このゴールドウォッチの未使用品は約225万円で売買されています。
ルミノール マリーナ カーボテック™ ブルーノッテ
2021年9月、パネライは、カーボテック™と呼ばれるダークカーボンベースの住宅を備えたルミノールであるルミノール マリーナ カーボテック™ ブルーノッテを発表しました。500本限定のRef.PAM01664は直径44mmのケースを備え、その防水性は300m (30気圧) です。サンドイッチ構造の文字盤は青で、サンバースト仕上げが施されています。駆動には多くの時計内で実証されてきたCal.P.9010が使用され、これがルミノール マリーナの典型的な外観を助長しています。12、6、9のアラビア数字に加えて、文字盤にはバーインデックスがあり、スモールセコンドは9に配置され、その反対側の3時で日付を読み取ることができます。
ルミノール マリーナ カーボテック™ ブルーノッテには、ダークブルーのアリゲーターレザーストラップが付いてきます。このストラップには、同じく青色のステッチが施されています。このモデルの国内定価は168万3000円です。
ルミノール マリーナの価格
ルミノール マリーナ プラチナテック™は、2021年に発表されました。ケースは、従来のプラチナよりも硬度が高く耐久性に長けた、新しいプラチナ合金素材でできています。サンドイッチ構造の文字盤はオリーブグリーンで、優雅なサンバースト仕上げが施されています。典型的なのは、文字盤の設計です。12、6、9時位置にアラビア数字が使用され、その他の箇所にはバーインデックスが使用されています。また、3時位置には日付、9時位置にはスモールセコンドが設置されています。
内部では、自社製キャリバーP.9010が時を刻んでいます。2つの香箱が、このムーブメントにおいて3日間のパワーリザーブを保証します。ケースの裏側には、「70 Years Warranty」と刻印された金の保証が刻印されています。これは、パネライがこの時計に70年の完全保証を提供していることを意味します。このモデルのリファレンスナンバーはRef.PAM01116で、70本に制限されています。本稿執筆時、Chrono24マーケットプレイスでこのモデルは見つかりませんでした。メーカーによる国内定価は477万4000円です。
サステナブルなルミノール マリーナ eSteel
2021年4月に開催された国際時計見本市「Watches&Wonders」で、パネライは、サブマーシブル eLab-IDに加えて、もう一つのサステナブル時計を発表しました。パネライによると、ルミノール マリーナ eSteelの3つのバリエーションは、ほぼ完全にリサイクル素材で作られています。文字盤の色は、ブルー、グリーン、グレーから選べます。3つのモデル、ブループロフォンド (PAM01157)、ヴェルデ スメラルド (PAM01356)、Grigio Roccia (PAM01358) は、それぞれ時計の色に応じて名前が付けられています。
直径44mmのケースとサンバーストダイヤルは、リサイクルされたスチールを使用した新開発の合金素材で作られています。それぞれの文字盤とカラーコーディネートされたストラップもサステナブルで、リサイクルされたファブリック素材で作られています。この時計は、3日間のパワーリザーブを備えた自動巻きキャリバーP.9010を搭載しています。ルミノール `マリーナ eSteelモデルは、300m (30気圧) の防水性能を備えているため、ダイビングにも使用できます。価格は未使用品で約90万円です。
70年続くルミノールの発光素材、マリーナ 44mm
2020年、パネライはルミノールマリーナ PAM01117を発表しました。これは、同社がルミノール発光素材の70年を祝ったモデルです。44mmの時計ケースはチタン製で、「直接金属レーザー焼結」というプロセスで製造されています。これは、それぞれわずか0.03mmの厚さのチタンの多くの層が適用され、レーザーで焼結される3Dプリントプロセスです。その結果として生じる空洞は、ブレスレットを含めてわずか100グラムの時計の軽量化を保証します。
もう1つの特別な機能は、新開発のスーパールミノバ X1発光素材です。これは、パネライによれば、従来の発光素材よりも長時間、明るく発光します。マリーナ44の文字盤はブルーで、エレガントなサンバースト仕上げが施されています。インデックスの配置、3時位置の日付、9時位置のスモールセコンドは、このモデルを駆動する自社製ムーブメントP.9010を備えたルミノールの典型的な構造です。パネライは、青いラバーストラップと、ファブリック素材で作られた青いストラップの、2本のストラップで時計をお届けします。このモデルの未使用価格は、Chrono24で約240万円です。
ダイバーのためのルミノール サブマーシブル
多くのルミノール時計と異なり、サブマーシブルには潜水時間を確認するための回転ベゼルが設置されています。この時計に搭載されている自動巻きキャリバーでは、9時位置にスモールセコンドが、3時位置に日付表示が搭載されています。ケースには、ステンレス、チタン、またブロンズからカーボンファーザーまで、様々な素材が用いられています。
名前に付けられた「サブマーシブル」は、英語で「潜水可能」 という意味であり、この時計がダイバーズウォッチであることが分かります。300m (30気圧) という防水性は、この時計を着用して海に潜っても心配ない事を意味します。強い耐圧性を備えるモデルには、2500m (250気圧) 防水のルミノール サブマーシブル 2500M (Ref.PAM00194) があります。ケース径47mmのこのタイムピースは1000本に限定されており、中古約1280万円でお買い求めいただけます。厳しく限定されたこの時計の未使用品は大変希少で、市場で見つけるのは困難です。
ルミノール サブマーシブルには、ケース径42mmのやや「小さめ」のモデルも提供されています。中でも低価格で販売されているのは、ステンレス製のリファレンスナンバー PAM00683とPAM00959です。これらのモデルのインナーベゼルはセラミック製で、非常にキズが付きにくくなっています。パネライはこれらの時計において、リシュモングループ内の時計機構をベースとするキャリバー OP XXXIVを採用しています。この機構は自社製ムーブメントではありませんが、他の多くの時計に見られるETA社やセリタ社のムーブメントとも違います。スモールセコンドと日付表示を備える自動巻きのキャリバー OP XXXIVは、3日間のパワーリザーブを保ちます。両モデルとも、Chrono24では未使用品が約100万円で購入できます。
2019年、パネライ ルミノール サブマーシブルは、ルミノール、ルミノール ドゥエ、ラジオミールに並ぶ独立したシリーズとなりました。このシリーズ内で頂点をなすモデルには、カーボンファーザーの合成素材であるカーボテック製モデル、またフライバック クロノグラフ機能を備えるモデルがあります。
ルミノール サブマーシブル クロノの価格
リファレンスナンバー PAM00615のルミノール サブマーシブル クロノは直径47mmで、チタン素材のケースにチタン製のベゼルが付いています。また、リファレンスナンバー PAM00615も同じく47mmサイズのチタンケースですが、マットなブラックセラミックのベゼルが設置されています。また、このモデルの3時位置には日付表示があります。両クロノグラフに共通する点は、自社製キャリバーP.9100が搭載されていることです。未使用品の価格はセラミックモデルが約175万円、チタンモデルが約165万円になります。
ルミノール GMT オートマティックの価格
GMT機能はクロノグラフと同様に人気のコンプリケーションです。頻繁に旅行される方なら、第2タイムゾーン表示機能がどれだけ便利か分かると思います。時計に目をやるだけで、自国、もしくは世界のどこか違う場所での現在の時刻がすぐに分かります。
パネライ・ルミノール GMT オートマティックは、第2タイムゾーンの時刻表示にセンター時針を使用しており、これが12時間で360度を1周します。ケース径は42mmと44mmの2種類で提供されています。自社製キャリバー P.9011搭載の小さめのモデルはリファレンスナンバー PAM01535で、これは72時間のパワーリザーブを提供しています。この腕時計を裏返すと、サファイアクリスタルケースバックを通してキャリバーの動きを眺められます。パワーリザーブ表示が設置されているため、いつこのGMT時計を巻くべきかが一目で分かります。このモデルは未使用約95万円で購入できます。
リファレンスナンバー PAM01441のケース径は44mmで、ケースとベゼルの素材はマットブラックのセラミックです。また、がっしりした純正チタン製の裏蓋にはブラックコーティングが施されています。時計の中で時を刻むのは、パワーリザーブ表示なしのキャリバー P.9010/GMTです。この時計の未使用品をご購入をお考えの場合、約130万円の予算をお立てください。
リファレンスナンバー PAM00233のパネライ・ルミノール GMT 10デイズは、シリーズ内の注目モデルです。自動巻きキャリバー P.2003は10日間、つまり240時間という注目すべきのパワーリザーブを保ちます。このパネライ時計をいつ巻くべきかは、6時位置に設置されたパワーリザーブ表示ですぐに分かります。また、9時位置にはAM/PM表示があります。未使用のパネライ・ルミノール GMT 10デイズの価格は約135万円になります。
ミリタリーウォッチからスポーツタイムピースまで
パネライは、1950年代に初のルミノール時計を発表しました。従来この時計は、イタリア海軍の戦闘潜水士のために製造されていました。ルミノールという名前は、トリチウムを素材としたそれと同名の蛍光塗料に因んで付けられたものです。オフィチーネ パネライの名を掲げたメーカーは、1949年にこの蛍光塗料に対する特許を取得しました。それ以前に夜間の視認性を確保するための塗料として使用されていたのは、放射性を持つラジウムでした。モデルシリーズ ラジオミールの名前は、この夜光塗料を由来に付けられたものです。
アメリカの俳優 シルヴェスター・スタローンは、今日高い名声を浴びるパネライの成功に一役買った人物です。彼は映画『デイライト』(1996) の撮影期間中にルミノール時計を1本購入し、これをスクリーン上で着用しました。スタローンはこの時計にとても感動し、その後、限定エディションのルミノール デイライト スライテック リファレンスナンバー5218-207Aを注文しました。このモデルは現在非常に高い人気を誇り、385万円以上の価格が付けられることも珍しくありません。