ロレックス デイトナ ポール・ニューマン

ロレックス ポール・ニューマン デイトナは、世界で最も人気の腕時計です。このヴィンテージクロノグラフの特徴は、「エキゾチックダイヤル」」と呼ばれる複数の色から成る文字盤と、アールデコ風の数字インデックスの書体です。このデザインは現在では大変人気ですが、1960年代～70年代にはそれほどの人気はありませんでした。この理由により、少数本しか製造されなかったため、市場で見つけられる本数も限られています。この希少性、並びに、俳優とカーレーサーであったポール・ニューマンが着用したことで有名になったデイトナは、今日では市場で最も高い相場のヴィンテージ腕時計です。

この特別なクロノグラフをお探しの場合、Ref.6239をご覧ください。ポール・ニューマン自身もこのリファレンスを所有していました。6241は、これと同じシリーズの時計で、アクリルベゼルが設置されています。一番希少なモデルは6262です。その他のモデルには、6263、6264、6265があります。

ご購入の際には、「エキゾチックダイヤル」が使用されていることをご確認ください。これらのリファレンスに属するモデルは多数提供されていますが、多くの時計には普通のデイトナ文字盤が使用されています。「エキゾチックダイヤル」が後から追加された時計も提供されているので、ご購入の前には詳しく確認されることをお勧めいたします。正規のボックスと書類付き、また修復の履歴が、これについて知る手掛かりとなります。

ポール・ニューマン デイトナの価格は、モデルと時計の状態によって大幅に異なります。Chrono24では、非常に良い状態のRef.6239が約2360万円で提供されています。このリファレンスは、恐らく最もオリジナルに近いポール・ニューマン デイトナでしょう。俳優のニューマン自身が所有していた一本は、世界一高価格なロレックス時計です。オークションハウス フィリップスにて、2017年10月に、この時計は20億円以上の価格で落札されました。

これに対し、デイトナ ポール・ニューマン ジョンプレイヤースペシャル Ref.6241は、約9940万円でご購入いただけます。このゴールドクロノグラフは非常に希少で、最高価格のポール・ニューマン デイトナの一つです。この時計の特徴は、インダイヤルのアールデコインデックスに14Kゴールドが使用されていることと、ブラックとゴールドの文字盤です。ジョンプレイヤースペシャルという名前は、タバコ会社ジョンプレイヤーのブラックとゴールドのタバコの箱と、イギリスのロータスF1チームが1970年代に使用していた同じくブラックとゴールドのレーシングカーに由来しています。

ポール・ニューマン デイトナのステンレスモデルの多くは、約2500万円～4000万円で販売されています。Ref.6263などの特に希少なモデルは稀にオークションに出品され、少なくとも6000万円で落札されます。

特に希少で人気: Ref.6241、6262、6264

Ref.6241は6239とほぼ同一で、「エキゾチックダイヤル」で提供されています。唯一の相違点は、ベゼルにあります。6239にはステンレスベゼルが備えられていますが、6241にはブラックのアクリルベゼルが採用されています。6241の生産量は、6239に比べて少数本に限られたため、アクリルベゼル搭載のポール・ニューマンモデルはより希少で高額です。両モデルは、手巻きクロノグラフムーブメントのバルジュー722によって駆動されています。状態の良い「エキゾチックダイヤル」のデイトナ6241の価格は、最低でも2735万円になります。ポール・ニューマンダイヤルが備えられていない普通モデルの価格は、約870万円です。

デイトナ ポール・ニューマン時計で興味深いもう一つのモデルが、Ref.6262です。このクロノグラフはデイトナ 6239と似ていますが、別の機構によって駆動されます。ロレックスは6262に、バルジュー722をさらに発展させた、バルジュー727を採用しています。バルジュー722の振幅数が1万8000回であるのに対し、バルジュー727は毎時2万1600回振幅します。ロレックスはポール・ニューマン デイトナRef.6262をたった約1年しか製造しなかったため、このモデルの入手は非情に困難です。オークションにおいては、このモデルには約2490万円の価格が付けられます。「エキゾチックダイヤル」なしのデイトナ62626の価格は、約685万円～995万円になります。

これは、デイトナ Ref.6264でも同じです。この時計を駆動するのも、同じくバルジュー727です。6262と違い、6264にはブラックにはのアクリルベゼルが使用されています。6264の価格は、時計の保存状態によって大幅に上下しますが、多くの時計は3730万円以上で提供されています。ポール・ニューマン ダイヤルなしのモデルでは、価格が格段に安くなります。

オイスターケースを持つポール・ニューマン デイトナ

Ref.6265と6263も、ポール・ニューマンのデザインで提供されています。これらのモデルの新しくなった点は、やや太めになったオイスターケースと2時と4時位置にあるねじ込み式プッシュボタンです。また、3色の文字盤のモデルに並び、白と黒の2色から成る「パンダ文字盤」を備えるモデルが追加されました。また、同じく黒と白の2色でできた「逆パンダ文字盤」では、その配色が逆になっています。12時位置にあるロレックスのロゴの下には、「Rolex Oyster Cosmograph」または「Rolex Cosmograph Oyster」の文字が表示されるようになりました。後者の表記は非常に珍しくなっています。ロレックスはそれ以前の文字盤に、「Rolex Cosmograph」とのみ表記していまっした。6265と6263のケース内では、バルジュー727がで時を刻んでいます。6265にはステンレスベゼルが使用されており、6263のベゼルはブラックのアクリル素材です。

ロレックス デイトナ ポール・ニューマンRef.6265の価格は、最低でも4350万円になります。ポール・ニューマン・ダイヤルではない普通の6265モデルの価格は、それに比べて格段に安くなり、状態の非常に良いモデルは約620万円からご入手いただけます。

「パンダ文字盤」を備える6263は、最も人気で高価格なロレックス デイトナ ポール・ニューマンです。この時計は、クリスティーズのオークションにて、約1億2500万円で落札されました。このモデルには時計の状態によって、約6200万円～1億8600万円の価格が付けられます。「エキゾチックダイヤル」でない普通の文字盤野デイトナモデルは、約745万円～1240万円でご購入いただけます。ゴールドモデルの価格は、約1865万円になります。

ロレックス デイトナ ポール・ニューマンはその文字盤で見分けが付きます。文字盤のデザインが、ポール・ニューマン モデルとその他のデイトナ モデルの唯一の違いです。白もしくは黒の文字盤上の9時、6時、3時位置には、その対象となる色のインダイヤルが配置され、それと同色で文字盤が縁取られているのが特徴です。多くのモデルでは、文字盤の縁に赤い目盛りが刻まれています。時計通の間では、この3色で配色されたデザインは「エキゾチックダイヤル」と呼ばれています。それに対して、2色デザインの文字盤のことを｢パンダ文字盤｣と呼び、一般的には、白の文字盤と黒で構成されたインダイヤルを呼びます。反対に、文字盤が黒でインダイヤルが白の配色でできたモデルは、時計ファンの間では「逆パンダ文字盤」と呼ばれます。

ロレックス デイトナ ポール・ニューマンのインダイヤルをよくご覧いただくと、ロレックス製の｢普通」のクロノグラフとの違いが目に付きます。アール・デコ風の数字と、目盛りの端にある小さな四角いシンボルがその特徴となっています。また、9時位置のスモール・セコンドにも違いが見られます。従来のデイトナ クロノグラフでは20、40、60の数字が見られますが、ポール・ニューマン モデルにおいては15、30、45、60が見られます。さらによく見ると、文字盤とインダイヤルの間に小さな隙間があることが分かります。これに加え、ポール・ニューマン デイトナでは文字盤の縁に赤いインデックスが刻まれており、このためクロノグラフ針の指す時間が簡単に読み取れます。

1960年代および70年代初期の通常のデイトナモデルは、機能の面ではポール・ニューマン ロレックスと変わりません。唯一の違いはその文字盤です。｢エキゾチックダイヤル」は販売初期にあまり人気でなかったため、ロレックスはこのモデルを少数本しか製造しませんでした。このため、ポール・ニューマン デイトナは現在大変希少になっています。この希少性が高人気と高価格につながっています。当時この時計を有名にしたのは、イタリア人の時計コレクターだといわれています。今日ではポール・ニューマン デイトナは世界一注目を浴びるヴィンテージ時計に属します。俳優ポール・ニューマンが着用していた一本は20億円以上の価値を持ち、これは腕時計史上最高の価格です。

ロレックス ポール・ニューマン デイトナはリファレンスナンバーに関わらず、どのモデルも非常に希少です。ポール・ニューマン デイトナのご購入をお考えの方は、時計がオリジナルの状態であることに注意してください。偽の文字盤がはめ込まれた時計が多数流通しています。また、普通のデイトナモデルに、後から｢パンダ文字盤」や｢エキゾチックダイヤル」が取り付けられたレプリカも存在します。見た目はポール・ニューマン デイトナの様ですが、厳密にはこれらの時計は本物ではありません。ご購入の前に販売者から時計に関して出来るだけ多くの情報を集め、その情報を詳しく確認することをお勧めします。

ロレックスは現在、ポール・ニューマン デザインのデイトナを製造していません。現行のステンレス製スタンダードモデルは、116500LNです。このコスモグラフ デイトナには、白もしくは黒の文字盤があります。ベゼルはブラックセラミックから作られていて、このステンレス時計は店頭購入の場合、数ヶ月の入荷待ち時間を要するほど人気です。待ち時間を節約されたい方は、この時計をChrono24でご購入できます。新品のモデルは、約220万円でご購入いただけます。自社ムーブメント4130によってこのクロノグラフは駆動されており、駆動時間は72時間です。

高級ブランドの時計をカスタマイズするProject XやBlakenなどの会社もあり、カスタマイズされたデイトナも提供されています。ポール・ニューマン ロレックスは非常に強い人気を誇る腕時計であるため、両会社ともこの人気のヴィンテージ時計に新デザインを加えた限定モデルを製造しています。Project Xのモデルは、未使用で約230万円です。Blakenの中古デイトナは約240万円です。未使用のモデルは約370万円で販売されています。

ポール・ニューマンは、ロレックス コスモグラフ デイトナの大ファンでした。彼はこのクロノグラフ シリーズの時計を複数所有し、中でも特別なお気に入りのモデルを15年間毎日腕に付けていたと言われています。彼の2人目の妻であるジョアン・ウッドワードは、裏蓋に「Drive Carefully Me」と刻印されたリファレンスナンバー6239を、1969年に放映されたアメリカ映画「レーサー」の撮影中にプレゼントしました。この一本は、2017年10月に史上最高額の20億円にて、ニューヨークのオークションハウスで落札されました。ニューマンは1980年代に、彼の娘が当時付き合っていた男性にこの時計をプレゼントしましたが、その当時のこの時計の推定価格はたったの2万5000円ほどでした。

時計をプレゼントする以前、ニューマンはこの一本をほぼ毎日着用しており、彼の数々の写真にもこの腕時計が写っています。中でもお気に入りのブレスレットは、黒のミリタリーストラップでした。ニューマン6239の｢エキゾチックダイヤル」では、白ベースの文字盤が黒で縁取られており、その上には黒のインダイヤルが配置されています。これがロレックス デイトナ ポール・ニューマンの元祖モデルです。モデル6239にはまた、黒ベースの文字盤に白のインダイヤルの組み合わせのものもあります。デイトナの刻印は、6時位置にある12時間インダイヤルの上に配置されています。このポール・ニューマン ダイヤルを持つデイトナモデルの価格は約2600万円です。｢エキゾチックダイヤル」にこだわらないという方は、Ref.6239のヴィンテージ時計を約435万円～870万円でご購入いただけます。