- 30
- 60
- 120
ロレックス コーク: コカ・コーラ色のGMTマスターII
ロレックス コークは、黒と赤のベゼルを持つGMTマスターIIです。タイムゾーン機能を備えるこの高級スポーツウォッチは非常に人気で、今後大幅な価格の上昇が期待できます。2007年以降のモデルには、セラミックベゼルが備えられています。
パイロットや旅行者のための時計
ロレックス コークは1982年にデビューして以来、世界中を飛び回るパイロットや旅行者の間で人気を誇っています。Ref.16760は、ロレックスが初めて市場に送り出したGMTマスターIIです。この時計の顕著な特徴は、黒と赤の配色から成るベゼルです。この配色がコカ・コーラを連想させることから、この時計は「ロレックス コーク」というニックネームで呼ばれるようになりました。また、Ref.16760にはもう一つの呼び名が付けられています。この時計を作動するCal.3085のため、ケースは前駆のGMTマスターに比べて厚くなっています。そのため、このGMTマスターIIモデルは「ファットレディ」とも呼ばれます。
Ref.16760は短期間しか生産されていなかったため、現在では特に希少でコレクターに熱く注目されています。それより若干薄型のGMTマスターII Ref.16710は1980年代に「ファットレディ」の後継となった後、2007年まで生産されていました。そのためこのモデルは16760に比べて市場で多く販売されていますが、価格は大幅には変わりません。
16710の製造が終了した後、GMTマスターIIコレクションにはコークモデルはラインナップされていません。これに代わり、ロレックスは、より有名なGMTマスターIIペプシモデルの新作を商品に加えてきました。ペプシモデルのベゼルの配色は赤と青で、アメリカ合衆国で第2のコーラ製造社を連想させます。
ロレックス GMTマスターIIを買う理由
- 高精度な「Superlative Chronometer」
- 最大3つのタイムゾーンを同時に表示
- 世界一有名なGMT時計
- 大幅な価格上昇の見込みあり
ロレックス コークとその他のモデルの価格
GMTマスターII リファレンスナンバー | 価格 (約) | ベゼル / Cal. |
16760「ファットレディ」 | 190万円 | コーク、厚いケース、Cal.3085 |
16710 | 185万円 | コーク、Cal.3185 |
116710BLNR | 175万円 | 黒青ベゼル、Cal.3186 |
116719BLRO | 390万円 | ペプシ、Cal.3186 |
126710BLRO | 200万円 | ペプシ、Cal.3285 |
116710LN | 155万円 | ブラック、Cal.3186 |
ロレックス コーク: 価格と詳細
「ファットレディ」のRef.16760の未使用品は、約190万円でご購入いただけます。状態の良い中古品の価格は、約150万円になります。この価格を見ると、「ファットレディ」が良い資産投資となることが分かります。2018年から2020年までの価格上昇率は30%を上回っています。
ロレックス コーク16710は、市場で多く見かけられるにも関わららず、価格的には旧モデルとさほど変わりません。状態の良い中古品は、約125万円でご購入いただけます。このリファレンスは未使用品も時折市場で販売されており、価格は約190万円になります。このモデルの価格も2018年と比較して、30%以上の上昇率を見せています。
コーク、ペプシ、バットマンに似た時計
バットマンモデル Ref.116710BLNRと126710BLNRは、ロレックス コークに匹敵する興味深い時計です。青黒セラミックベゼルが使用されたバットマンモデルはやや控えめで、ビジネスシーンでも最適に着用できます。ロレックスは116710BLNRの製造を2019年に終了し、それに取って代わったモデルが126710BLNRです。このモデルは希少で需要が非常に高く、ご購入をご希望の場合は長い待ち時間を見込む必要があります。
この状況が、市場相場を爆発的に上昇させている要因です。ジュビレーブレスレットを備える現行の126710BLNRモデルの国内定価は95万400円ですが、市場相場は約195万円になります。2019年に廃盤となった116710BLNRは、ロレックスの正規販売店では入手できません。このモデルの市場における未使用価格は約175万円で、中古価格は約165万円です。
ロレックス ペプシには、アルミベゼルを備えるRef.16750など、150万円~185万円でご購入いただける興味深いモデルがあります。ロレックスは2007年以降のペプシGMTマスターIIにも、セラクロムベゼルを使用しています。ケース素材の種類には、ステンレスや116719BLROなどのホワイトゴールドモデルが提供されています。このモデルの未使用価格は約390万円です。
ペプシデザインがお好みでステンレス時計をご希望の方は、ジュビレーブレスレット付きのRef.126710BLROのをご覧ください。その他すべてのGMTマスターIIモデルと同様、この時計も2019年以降Cal.3285によって駆動されています。この機構は「Superlative Chronometer」として認定されており、駆動時間は70時間です。この時計を正規販売店で入手することはバットマンモデルよりも困難で、そのため価格も未使用、中古に関わらず約200万円となります。
Ref.116710LNは、比較的リーズナブルなGMTマスターIIモデルです。ロレックスはこのモデルを2007年から2019年の間、オールブラックのセラミックベゼルで製造していました。現在すでに廃盤となっているこのモデルの未使用品には約155万円という非常に高い価格が付けられ、中古品は約125万円で販売されています。2018年には、同じモデルがこの約半分の価格で提供されていました。
より良いムーブメントとサファイアガラス、セラミックを使用したGMTマスターII
ロレックスGMTマスターII コークは「普通」のGMTマスターよりも優れた性能を持ちます。Cal.3085搭載のため、時針を単独で一時間毎に調整できます。これにより、旅行先で新しい現地時間に素早く設定することが可能になりました。GMTマスター Ref.16750に使用されていたCal.3075では、時針、分針、秒針、24時間針が同時に回り、単独の設定はできませんでした。このため第2タイムゾーンの設定には、両方向回転のベゼルが使用されました。GMTマスターIIには新しいムーブメントが搭載されたため、3つのタイムゾーンを同時に表示できるようになりました。また、Ref.16760 のコークモデルは、ロレックス初のサファイアガラス使用のGMT時計です。
「ファットレディ」の後継であるRef.16710には、黒、黒赤、青赤の3種類のベゼルが提供されています。青赤の配色を持つバージョンは、1950年中頃にGMTマスターが発表された当時から存在するデザインです。この回転ベゼルのインサートの素材には、Ref.16710ではまだアルミニウムが使用されていました。このため、ヴィンテージ時計では色の褪せ具合が年代物の雰囲気を強調しています。ロレックス ペプシの現行ホワイトゴールド素材のモデルはRef.116719BLROで、ステンレスモデルは126710BLROです。「BLRO」という4つのアルファベットは「bleu (青) /rouge (赤)」を意味しています。ベゼルのインサートの素材には、独自開発されたセラミック素材であるセラクロムが使用されています。この素材は非常に硬質で、傷が付きにくく、色が褪せることはありません。
ロレックスは2019年以降、すべてのGMTマスターIIに自社製ムーブメントCal.3285を搭載しています。2005年以降使用されていたCal.3186に取って代わったこの機構は、70時間という長い駆動時間を誇ります。さらなる特徴は、高い動力の効果率を持ち、従来の素材に比べて耐磁性に長けている青いパラクロムひげゼンマイとクロナジーエスケープメントです。